人捜しを仕事とする鶴亀屋
主人竹蔵の妻 まつ恵は 昨年の暮れ 駒黒屋陽平の妻と間違われさらわれた
無事ではあったものの己を責める日々が続いている
周囲が案じて箱根へと竹蔵とまつ恵が出掛けた留守に 人捜しの頼みがあり 梅太郎は 竹蔵・まつ恵の娘きり乃と事情を探る
いじめが原因かと見えたが 梅太郎はその奥の裏の事情に気付く
「慈悲和尚」
まつ恵が寺通いを始めたが そこの住職が姿を消した
血のあともあり 竹蔵や梅太郎が調べると 子供を産もうとする女も姿を消していた
今でこその慈悲和尚にも 人には言えぬ過去があったのだ
「女絵師」
まつ恵について梅太郎も習おうとした女絵師が行方不明になる
調べれば その名の女は死んでいてー
シリーズ第七作