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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

岡井崇著「デザイナーベイビー」 (ハヤカワ文庫)

2016-01-20 22:08:27 | 本と雑誌
デザイナーベイビー〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)
岡井 崇
早川書房



病院から赤ん坊がいなくなった
近森望美 父親はノーベル賞候補とも言われている

妊娠して入院中の女性は急死した

医療事故か殺人か

別々と思えた事件は一つにつながっていく


遺産相続 要らない欠陥ある胎児と思う男は妻ごと殺そうと企んだ
自分の血を引く優秀な卵子との子供をと そういう望みを持つ男はアメリカで大金を使ってー

また子供の欲しい夫婦がいた


NHKでドラマ化されて昨年 黒木メイサさん主演で放送されましたが 原作の小説とは大幅に変更されています

むしろ題だけが同じな別物の話と思った方がいいかもしれません


小説の方がスケールの大きいようにも思えます


無事に産まれてくれたらーと実際にお腹に赤ちゃんがいる時は ただそれだけを希いますし 産まれたら
産まれてきてくれて有難う

そう思うものですけれど

小説の登場人物の一人は 産まれてくる子供に注文づけ
遺伝子操作でもなんでもして希望通りの子供をと ペットショップで選ぶように自分の子供に条件づけるような{冷血}な人間も出てまいります

「報復ゾンビ」-2-

2016-01-20 09:21:11 | 自作の小説
その山に昔 阿美津村(あびつむら)があった

死ぬまで人里離れた場所で暮らした変わり者の医者が 病気になった村人の頼りであった

村の若者十人に風邪の予防注射をした後 その医者は火事で死んだ

強風は医者の暮らす建物ばかりか 木々へと火を移し 少し離れた場所の村々も山ごと燃え上がらせてー阿美津村の住人は散り散りとなる

長い年月の間に 燃え残りの家々も朽ちてしまった

地図の上からも阿美津村は消えた


その長い年月の間に・・・風邪の予防注射を受けた十人は それぞれに家庭を持ち人の親にもなった

医者のした風邪の予防注射により 外からは見えないじわじわした変化を遂げていくモノは 彼らの子供達にも受け継がれ さらなる変化を続けている



阿美津村の新興勢力である村長の新垣(しんがき)家と 奥阿美津の旧家である千希良(ちぎら)家は代々 呆れるほどに仲が悪かった

しかし医者が風邪の予防注射をした十人に入っていた新垣一郎と千希良静子は秘かに愛し合う仲で 村が燃え尽きる火事の騒動の中 駆け落ちして街へ逃げた

風邪の予防注射を受けてから病弱な体質へ変わった一郎は 静子を遺して死んでしまった
一郎と静子の両親が見つけたのは 加減が良くなく入院中の静子
静子のお腹には双子がー


さすがに子供が産まれるまでは静子を労わった双方の両親ではあったが 男の子と女の子が産まれるとー
一郎の父親は男の子を引き取ると言い 千希良の家は女の子を取ることにした

一郎は静子に「男の子なら連 女の子なら蓮という字もいいな」と 言い遺していた
まだ静子のお腹にいるのが双子だとは分かっていない時のことであったから


その話を静子から聞いていた一郎の母親の輝子は 夫の豊造を説き伏せて「連続 続いて行く いい名前ではないですか」
そのまま男の子に「連」と名付けた
若くして死んだ息子の意志を少しでも通してやりたかったのだ
輝子は豊造と違い 息子の一郎を愛して子供を産んでくれた静子には悪感情を持ってはいなかった
千希良家の娘というだけで 静子を認めてはいない豊造は どういう手段を使ったのか戸籍の上も自分達の子供として「連」を届けた

静子の両親は 静子の子供として「蓮」と届け

ただその後の人生は静子に優しくなかった
奥阿美津の地を離れた千希良一政(ちぎら かずまさ)は起こした事業に失敗し その失意からか程無く死んだ

一政の妻の昭子(あきこ)は出産後も体の弱いままの静子と蓮を駄菓子屋をしながら養った

駄菓子屋の店番くらいなら体の弱い静子にもつとまり 昭子には美しく素直に成長していく蓮の存在が慰めと喜びになった

あの火事が無ければ 奥阿美津の地を離れなければ旧家のお嬢様であったろう蓮のことが不憫でもある昭子でもあったが

娘の静子と孫娘の蓮の為に「旧家の奥様」の気位などは捨ててもいる昭子だった

生活は そう楽ではなかったけれども女三人ひっそりと肩寄せ合って暮らしていた

蓮が16才の時にその将来を案じながら 昭子が亡くなり
蓮が高校を卒業する少し前に 静子も死んで 蓮は一人になった

駄菓子屋は閉めて 蓮は働き続けてー

育てられなかった孫娘のことを遠くから見守っていた輝子は 一人になった蓮に会いに行こうとした矢先 倒れてしまった

そのまま意識を取り戻さないままに死んだ


そうでなければー

そうでなければー


そしてある年のクリスマス・イブの夜 千希良蓮(ちぎら れん)は命を断たれたのだ

ひっそりと懸命に真面目に生きている娘であったのに


一夜明けたクリスマスに姉を探し当てた弟と再会の約束があったのに



http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/e/959de540a56f8402fe601186e92d17a9

「報復ゾンビ」-1- より続いております

雨戸を開ければ雪景色ーでした

2016-01-20 08:59:44 | ペット
びっくり!
昨夜 雨戸を閉める時は降っていなかったのにー

でも朝は忙しくて 長男が登校してから携帯でちょこっと庭を歩きながら写しました

だからもう解けかけていますが

朝 雨戸を開けた時には まだ雪が降っていました




水仙も雪に埋もれてました









雪などモノともせず悠然 たじろがずーの強いランちゃん 頼りになります

随分長く室内に置いておりましたが 引き戸を開け 次の開き戸も開けて 更に和室の引き戸も開けて 居間のドアも開けて脱走
という幾重もの器用さを見せて 犬さん部屋に閉じ込めておけなくなり 今年に入ってからは夜も庭に置いています
仕方なく・・;

番犬として猛犬ぶりも見せてくれるので夜も安心ではありますが 朝 雨戸を開けてからとか 家に居る昼間 ちょこっと室内に入れたりもしています

どこぞのマリーと違い 悪いことはしないので室内置きも安心

置いた部屋から脱走するのでなければー室内に置いておきたかったです



そんなランへの「おつきあい」でランと一緒に外にいることを選んだトキ
一番よく吠えるー番をするー犬でもあります
庭中 元気に走っています

が!昨夜は寒かったであろうと 朝は少し長く室内に入れてましたがーランが出ようとするとランと行動を共にしてしまいました

ランとトキは室内でも庭でも 私の負担?!にはなりません

傍らに置いておきたいコ達です






庭に出したら 一番古く小さい小屋にこもってしまったマリー

先日血統書が届きました





アスリト オブ オリアンソー 血統書の登録名はアスリトらしいです
5頭産まれて オスが一頭 メスが四頭 

元の持ち主さんは安藤憲生さん




大きい小屋にラン 少し小さい方をトキが使っていますが 時々ランが小さい方 トキが大きい方と 入れ替わって入っていることもあります


外にいることを自分で選んだランとトキ
成長なのかもしれませんがーかなり私は寂しいです