夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「報復ゾンビ」-3-

2016-01-21 20:46:21 | 自作の小説
ー連(れん)-


雪の降る夜 魂の半分が死んだ

準備には5年かかった

もう引き返すことはできない

全ては 我が魂の半分の為に・・・・・



あの日 姉は眼から血を流していた

美しい姉は・・・ 鬼になったのだ

唇から出た言葉は「この苦しみを・・・味わせてやりたい・・・」


一日早い約束にすれば 姉は現在も人間でいただろうか



僕は 祖父母の子供として育てられた 

年の差を不思議がると 祖母の輝子は 「四十の恥かきっ子だからねぇ おばあちゃんなお母さんでごめんね」 そう笑ったけれど
その笑顔が辛そうだったので それっきり聞くのは止めた

それから程無く 父と呼ぶ人の十歳年下の弟の忠明がー叔父が意地悪いにんまり顔で話した
「もう わかる年だから」と

僕が父母と呼んでいる人は 実は祖父母
その祖父母が許さないふしだら女のもとに父が走りー

「お前は可愛くないから捨てられたのさ そのいなくなったー女に誑かされた だらしない一郎の代わりでしかないんだよ」


僕に対する輝子母は優しく それが僕に叔父の言葉を疑わせた

実は祖父になる父の豊造は仕事が忙しく 余り家に居ない人で
成績表を見せる時くらいしか 言葉をかけてもらったことがない

成績がいいと「頑張ってるな」などと短い言葉があった
すると輝子母は嬉しい笑顔になる にこにこと
その笑顔が見たくて勉強した

輝子母の打つ鼓に興味を示すと 勉強の息抜きにーと 手ほどきをしてくれてー
そういう折々に輝子母は 昔家があったという阿美津村の話をしてくれた
今暮らす家の間取りは その昔暮らした家をなつかしむようにしてつくったと



大学に入ってすぐに輝子母は急に倒れて 間もなく死んでしまった



少しずつ遺品の片づけを始めて・・・・・

輝子母が鼓をうったり お茶を点てたりなど趣味に使っていた部屋の畳がえをしようとして 僕は僕の名前が書かれた箱を見つけた

それで僕は一緒に産まれた姉の存在を知ったのだ

箱の中の一番上に「連へー」と僕の名前が書かれた封筒には 祖母からの手紙が入っていた



{ 連へー

私が母親でないことは 気付いていることと思います
お前は聡い子ですもの

でも全くの他人というわけでは ありません

お前は夫の豊造と私の息子の一郎の子供です

昔 暮らしていた阿美津村の話は 少ししたことがありましたね
憶えていますか

お前にとって祖父となる豊造は その村の村長をしていました

阿美津村よりまだ奥に 奥阿美津と呼ばれる場所があり そこの旧家の千希良(ちぎら)本家とは 何が原因か新垣の家とはひどく険悪な間でした
その千希良の家には 一郎より三歳年下の それは美しい静子さんという娘さんがいました

シェークスピアの「ロミオとジュリエット」のように愛し合った二人は 山ごと村を呑みこんだ火事の日に駆け落ちしました


互いの子供を見つけるまでは千希良の家の人間と協力し・・・
やっとやっと見つけた時には 一郎は死んでしまってました

妊娠中の静子さんは身体を悪くして入院中

もっといい病院に変えて個室に入ってもらって

千希良の昭子さんと一日交代で 静子さんの話し相手をしてました

私と昭子さんの間には 女同士 何ら反感も悪感情も無かったのです


大事な一郎を愛してくれて忘れ形見を産もうとする静子さんにも


事情が違えば いいお嫁さんになってくれたと思います

気立ての良い優しい娘さんでした


私が豊造を説得できていたなら

仲の悪い豊造と千希良の一政さんが どんな話し合いをしたのか それは分かりません


静子さんが男の子と女の子の双子を産むと 男二人は口を揃えてこう言ったのです

畜生腹の子供を一緒に育ててはいけない

一政さんは 一郎の血を引く男の子は要らないと言い
豊造は息子の一郎をだまくらかした女の娘は要らんと


両家が一人ずつ子供を引き取ることを決めてしまったのです


私と昭子さんは 夫には内緒で連絡を取り合うことを約束して 互いに使う偽名と住所を決めておきました


頑固者の豊造さん 悪い人ではないのだけれど
殴ってやりたいと思うことも多くありました


連 お前にはお姉さんがいるのです

千希良 蓮 (ちぎら れん)
連と蓮という名前はね 一郎が付けたものです
静子さんのお腹にいるのが双子とわかる前に

「男なら連 女の子なら蓮 夢で浮かんだ名前なんだ
でも静子 君が付けたい名前があるのならー」

そんな話を一郎はしたそうです

どんな夢を見たものやら


「一字の名前なんて縁起が悪い」と豊造は言ったけれど この連という名前ばっかりはね 一郎の遺言だからって 私が逆らいました}




その長い手紙の最後には 少し乱れた字で

{蓮さんを迎えに行こうと思います 昭子さんも静子さんも死んで 蓮さんは独りぼっちになってしまいました
それを豊造が怒るならー
家を出て 蓮さんとお前と三人で暮らしましょう}

箱の中には他には 昭子祖母からの手紙 興信所からの報告書
いっぱいの静子母や蓮の写真が入っていた



僕は・・・・・その報告書にある住所を訪ねたけれど 蓮は 姉さんは引っ越したあとだった

午前6時から午前8時まで

2016-01-21 14:46:56 | 子供のこと身辺雑記
無事に5時起きできて 粗大ごみ当番に出てきました

みんなが言っていたのは 昨日(雪が積もった朝でした)でなくて良かったね
雨も降ってないし

モトは田んぼのあぜ道だったのを少し広げて舗装した道路を進んだ奥にある公園の入り口が 現在の粗大ゴミの置き場所です

それでも道幅は6メートルに広げてあるのですが 方向転換しにくいT字形の道路の奥なので 車で捨てに来る人はバックで入ってきます

が!中には見ていてこわいトロトロの車のお尻がぶれぶれで入ってくる車も
たまたまその車の後ろにあたった酒屋のご主人
イライラしていて横から抜こうとするも
相手の車がぶれぶれの上に停まることを知らない?!ので もう事故らないかと こっちが恐ろしくなりました
結局 ちょっと恐かったけど ぶれぶれ運転の女性に「そこでいいからー」って手で合図して停まっていただきました

酒屋のご主人も日頃は温厚な方なのだけれどー眉間にたてじわー
ああ 気持ちは分かります


で ぶれぶれバックとろとろ運転の女性は 帰る時には前進なのにーまたふらふら運転でした

車道で会いたくはない車さんです^^;


隣保長さんが苦笑いしていたのは 出てこなかった私の家のお隣さんのこと
「三回も当番いつ 時間は何時からー」って電話してきたのにねーって

子供さんが3人もいるし 出にくいのだろうーって思います
だけど当番が終わって家の前を通ったらー その家の奥様のお母様の車も停まってました
よく家事の手伝いや子供さん達の世話にお母様が来られています
顔が合えば 「迷惑かけています」と言われる腰の低い方


コートの内側の背中が当たるところに貼るカイロ ズボンのポケットにもカイロ
家から歩いて10分ほどの公園で 捨てに来た方々のお手伝いでずうっと動いていたこともあり そう寒くは感じませんでした

帰宅してから 子供の食事を用意して

風邪のひどい状態の時でなくて良かったな^^;などと思いながら

寝過ごさなくて ほっとしました・笑

趣味は目覚ましを止めて まだ少し眠れるーって目を閉じること?!であったりするので☆
それで焦ることも多いです
あの半時間は 何処に消えたの~~~なんて