夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「報復ゾンビ」-1-

2016-01-19 11:57:12 | 自作の小説
「雪の日に・・・葉山宏人」

数居るパートの中で いつもアテにしていい人だった
無理なシフトでも入ってくれた
仕事も正確
接客態度も良く

彼女のような人がどうして何処かに就職しないで バイト生活を送っているのかー不思議だった

「たまには お茶でも・・・」と 声をかけたくても こちらは雇い主
セクハラ パワハラと言うのか そうとられないかと思うと躊躇われた


だけど・・・だけど・・・声をかけておけば良かった

そうしたらー


彼女が最後に働いてくれたのは あれはークリスマス・イブだったか

「いつも無理言って クリスマス・イブ約束もあったんじゃー」
どうにか そう言葉をかけたら


「ううん・・・・・ そんなの・・・ ありません」
はにかんだような笑顔
「わたしね 作家になりたいんです だから若いうちにいろんな仕事に就いて いろんな人を見たりして 知識を増やしたくて」

それから唇に指を当てて「でも これ内緒にしておいてくださいね」

もう遅いから送っていってやれば良かった

彼女が店をでてすぐに「きゃ・・・」悲鳴が聞こえてー
車の急発進する音


誰かに連れ去られてしまったのかー



それからー
彼女は行方不明のままで 俺は悔やみ続けていた

何年も 何年もー



今でも思い出せる 店の扉が開いて 両手に息をそっと吹きかけ 空を見上げて降る雪を眺めていた彼女の姿

警察は生きた彼女も死んだ彼女も見つけることはできなかった




http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/e/5693f6e0fc246885d9332a4227ef857e
「報復ゾンビ」-狂いの始まりはーから続いております



「サボタージュ」(2014年 アメリカ映画)

2016-01-19 10:56:47 | 映画
サボタージュ スペシャル・プライス [DVD]
クリエーター情報なし
Happinet(SB)(D)



原題は「QED」 
アガサ・クリステイー「そして誰もいなくなった」をモトにしているとかー
映画の何処が?!と思いたくなりますが^^;



囚われた金髪の女性が切り刻まれるなど拷問を受けています
女性は「ジョン お願いだから助けに来て」と泣きながら言っていますが 彼女をいたぶる男は「お前は亭主に愛されていないのさ」

男は帽子をかぶり顔の下半分を隠す覆面をしています

女性は悲鳴をあげ続け


その画像を苦悶の表情を浮かべながら観ているジョン(アーノルド・シュワルツェネッガー)
画像はジョンの妻が射殺される場面で終るのです



それから8か月後 ブリーチャー(壊し屋)ことジョン・ウオートン率いるチームは麻薬組織のアジトを襲い大金を手に入れます
紙幣をナイロンの小袋に入れてロープでつなぎ トイレの排水管から下水へと
撤退の作業中にスモークことジェニングスが敵に撃たれて重傷を負います


しかも下水へ隠した1000万ドルはロープを切られて消えていました

行方不明となった金について横領を疑われ取り調べを受ける ジョンのそのチームの仲間たち

疑われているので特別任務に就くこともできず数か月
再び仕事が何故かできることになり 訓練を始めました

が!まず線路の上で動けなくなったキャンピングカーに列車が突っ込む事故でパイロことトム・ロバーツが細切れ肉状態となり死にます

その捜査でアトランタ警察の女性刑事キャロライン・ブレントウッド(オリヴィア・ウィリアムズ)がジョンとそのチームのメンバーに近づきますが
 一癖も二癖もある連中は 素直に取り調べに応じません


ジョンの誘いでキャロラインが彼等の家に行くと 家の中が真っ暗です
ジョンとキャロラインが二人で調べると ネックが天井に張り付けられ 内臓ぶらりんこで殺されていました


次にトライポットも

指紋から暗殺集団カイゼル一味に襲われたのではないかとも見えましたがー


キャロラインはチームの副リーダーのモンスターからジョンの妻子が誘拐されて殺されたことを聞きます
8か月前 ジョンのチームは麻薬組織ガルザのボスのリオスを連行していましたが 引き渡そうとした警官の中の女性警官が リオスを射殺
組織の手が警察にも回っていたのです
更にジョンの有能さに危機感を憶えた組織はジョンの妻子を誘拐し ジョンの身柄を要求してきたのです
引き留められてジョンは間に合わずー愛する妻も可愛いハンサムな息子も拷問の末に殺されて その画像と死体の一部(妻の顔)が送られてきました
単身フオレスへ乗り込んだジョンでしたが妻子を殺した一番の仇は逃げたあとだったのです
妻子を殺されたことは 助けられなかったことは ジョンの頭に巣食うガンのようになっていたのでした

チームの仲間を殺した容疑者と目された男達は ジョンの仲間が殺される1週間前には殺されていたことが分かります
男達の死体は鉄条網を巻かれて浮かばないように沈めてあったのです


誰が犯人?!と疑心暗鬼に陥るジョンのチームのメンバー達はチームの解散を言いだします

みんな別れればいい
チームの誰かに出会ったらーぶっ殺すと


そしてチームの副リーダーのモンスターことジェームズ・マレー(サム・ワーシントン)の「お相手」でもあったリジー(ミレイユ・イーノス)は 同じチームのシュガーことジュリアス・エドモンズ(テレンス・ハワード)とできており シュガーの赤い車に一緒に乗って去っていきます


1000万ドルを強奪したのはジョンの計画であったことを キャロラインに話したグラインダーことジョー・フィリップスは 店でキャロラインとジョンに会っていてー 他の場所から彼らを狙ったリジーにより頭を撃たれました


応戦するジョンとキャロライン


ジョンはモンスターの死体も見つけました
リジーにより殺されて冷蔵庫に押し込められていたのです


モンスターはリジーの身を案じて麻薬に手を出すのを止め 「いかれた女だ」と言いながら守ろうとしてきた人間でした
シュガーと行こうとするリジーがパスポートを取りにくるだろうと待っていてー 逆上したリジーに殺されたのでした

ヤクをやると言動がいつにもまして粗暴にもなるリジー


リジーとシュガーはちょっとした計略でジョンも殺そうと企みます


目立つ赤い車から 他人の車を取り上げて乗り換え 駐車場に置いた赤い車には 取り上げた車に乗っていた人間を猿轡して乗せておき 他の車から
ジョンを狙います
ジョンは用心で防弾着を着用していました

逃走する車のトランクから 自分達を追いかけるジョンと車を運転するキャロラインを狙って撃ち続けるリジー

逃走の為に無茶な運転を繰り返すシュガーは人を轢き その死体から流れる血がフロントガラスを覆って前が見えなくなり 停車中の車に激突して命を落とします

トランクの中のリジーも重傷をおいながら 自分を撃とうとするジョンを罵倒 「意味が無いのに」そして撃とうとしてジョンに射殺されました

パトカーや警官達が現場に駆け付けると 「姿を消すんだ」とキャロラインに言うジョン

この事態に頭をかかえるキャロライン

視線をあげると もうジョンがいません

捜してもジョンの姿は消えていました



ジョンは狙う仇の行方を捜すために強奪した大金を積み上げて賄賂にして とうとう情報を得て見つけて殺します

同じ店にいた人間との派手な撃ち合いで 傷を負いながらも生き残るのでした
これが致命傷で 映画の終了後 死ぬっていう暗示かもしれませんが
一杯やりながらの暗い笑みは 仇を殺した満足感?!からでしょうか


妻子を殺されて「壊れた男」は 全てを壊して復讐を果たした

そこに正義も幸福もないけれども





「ドラキュラZERO 」 (2014年作品)

2016-01-19 10:00:36 | ひとりごと
ドラキュラZERO [DVD]
クリエーター情報なし
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン



ゲイリー・ショア監督

キリスト暦1442年 オスマントルコによりトランシルヴァニアの1000人の少年が奴隷にされて殺人兵器として育てられた

その中の一人ヴラド(ルーク・エヴァンス)は闘い抜き トランシルヴァニアに生還し領主となる
美しい奥方ミレナ(サラ・ガドン)と可愛い息子のインゲラス(アート・パーキンソン)と幸せに暮らしていた

ヴラドは共に戦場で戦ったオスマントルコの皇帝ハム・ザ・ベイ(フェルディナンド・キングスリー)へ銀貨などを貢物に贈ることで 少年達を奴隷に出すことは免除されていたが 事情が変わる

使者が少年達を奴隷に寄越せと命じてきたのだ


あの過酷な奴隷としての生活 ほぼ生き残ることができない 人間ではないものとして扱われ多くは死んでいく

苦悩するヴラドは 直接ハム・ザ・ベイと話し 少年兵1000人の徴収を撤回してもらおうとするも退けられる

山の穴で遭遇した魔物の力を使おうと思い立つヴラドは その魔物ー古(いにしえ)の吸血鬼(チャールズ・ダンス)と対決

山の穴に幽閉されていた古の吸血鬼は自由になる為にヴラドを利用しようと彼に自分の血を与えた

魔物の力を得たヴラドは体から湧き上がる吸血への切望に耐えつつ戦うが

血を飲まずに3日いられたら完全なる魔物化は避けられるのだ


けれど敵の囮作戦にかかりーヴラドが城を留守にした間に 敵が潜入 ミレナは城の断崖から落下し 息子はさらわれる

重傷のミレナは死を悟り ヴラドに自分の血を飲んで そして息子を護ってほしいーと懇願

「君が美しいからだ 世界がかすんでしまう」
それほど愛している妻なのに

その死期を早め 妻の血を飲んでー
自分達の子供を取り戻すために その命を守る為にー


ミレナの血により完全な魔物となったヴラドは 天気も操り オスマントルコの兵に襲われ死にかけている領民達に「仕返ししたいか」と自分の血を与えてー
オスマントルコの軍を追いかけ襲い掛かる


魔物の弱点が銀だと知っているハム・ザ・ベイはテントの中にウラドの貢物の銀貨を敷き詰め ヴラドの息子インゲラスを傍に置いて待ちかまえていた

銀で力が弱り劣勢のヴラドは遂に倒れる

勝ち誇りとどめを刺そうとするハム・ザ・ベイ

最後の力を振り絞ったヴラドは逆にハム・ザ・ベイを斃した


魔物となったヴラドの生き残りの領民達は 唯一の生きた人間インゲラスを狙ってくる
人間は滅ぼさなくてはいけないーと

修道士ルシアン(ポール・ケイ)は信仰のこもった十字架の力で そんな魔物達を退け ヴラドに息子を渡すように言う

ヴラドは息子を人間として生きていくように ルシアンに託す


そして空を覆う黒雲をはらい太陽を出して 魔物と化した領民達と共に滅ぶ道を選んだ


修道士ルシアンに保護されたインゲラスは領主として即位する
この過去の物語の語り手でもあるインゲラスによればー
この呪われたヴラドによりトランシルヴァニアはオスマントルコの蹂躙より救われたのにーヴラドは肖像画も像も残っていない


干からびたヴラドに血を飲ませる従者の姿


それから現代へと

生きた姿で街を歩くヴラドの視線は花屋にいる一人の女性に魅きつけられていた
亡き妻に生き写しのミナ(サラ・ガドン二役)


「美しい」
思わずもらしたヴラドの言葉を聞きとがめたミナに「いや 花が」と続けるヴラド

それをきっかけに談笑しながら連れだって歩いていくヴラドとミナ

その光景を見ていたのは 今は英国紳士然としたいでたちの幽閉されていた古の魔物
恐るべき魔物は「さぁ ゲームを始めよう」と言い放ち ヴラドとミナを尾行


続編制作を思わせる終わり方となっています