「雪の日に・・・葉山宏人」
数居るパートの中で いつもアテにしていい人だった
無理なシフトでも入ってくれた
仕事も正確
接客態度も良く
彼女のような人がどうして何処かに就職しないで バイト生活を送っているのかー不思議だった
「たまには お茶でも・・・」と 声をかけたくても こちらは雇い主
セクハラ パワハラと言うのか そうとられないかと思うと躊躇われた
だけど・・・だけど・・・声をかけておけば良かった
そうしたらー
彼女が最後に働いてくれたのは あれはークリスマス・イブだったか
「いつも無理言って クリスマス・イブ約束もあったんじゃー」
どうにか そう言葉をかけたら
「ううん・・・・・ そんなの・・・ ありません」
はにかんだような笑顔
「わたしね 作家になりたいんです だから若いうちにいろんな仕事に就いて いろんな人を見たりして 知識を増やしたくて」
それから唇に指を当てて「でも これ内緒にしておいてくださいね」
もう遅いから送っていってやれば良かった
彼女が店をでてすぐに「きゃ・・・」悲鳴が聞こえてー
車の急発進する音
誰かに連れ去られてしまったのかー
それからー
彼女は行方不明のままで 俺は悔やみ続けていた
何年も 何年もー
今でも思い出せる 店の扉が開いて 両手に息をそっと吹きかけ 空を見上げて降る雪を眺めていた彼女の姿
警察は生きた彼女も死んだ彼女も見つけることはできなかった
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/e/5693f6e0fc246885d9332a4227ef857e
「報復ゾンビ」-狂いの始まりはーから続いております
数居るパートの中で いつもアテにしていい人だった
無理なシフトでも入ってくれた
仕事も正確
接客態度も良く
彼女のような人がどうして何処かに就職しないで バイト生活を送っているのかー不思議だった
「たまには お茶でも・・・」と 声をかけたくても こちらは雇い主
セクハラ パワハラと言うのか そうとられないかと思うと躊躇われた
だけど・・・だけど・・・声をかけておけば良かった
そうしたらー
彼女が最後に働いてくれたのは あれはークリスマス・イブだったか
「いつも無理言って クリスマス・イブ約束もあったんじゃー」
どうにか そう言葉をかけたら
「ううん・・・・・ そんなの・・・ ありません」
はにかんだような笑顔
「わたしね 作家になりたいんです だから若いうちにいろんな仕事に就いて いろんな人を見たりして 知識を増やしたくて」
それから唇に指を当てて「でも これ内緒にしておいてくださいね」
もう遅いから送っていってやれば良かった
彼女が店をでてすぐに「きゃ・・・」悲鳴が聞こえてー
車の急発進する音
誰かに連れ去られてしまったのかー
それからー
彼女は行方不明のままで 俺は悔やみ続けていた
何年も 何年もー
今でも思い出せる 店の扉が開いて 両手に息をそっと吹きかけ 空を見上げて降る雪を眺めていた彼女の姿
警察は生きた彼女も死んだ彼女も見つけることはできなかった
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/e/5693f6e0fc246885d9332a4227ef857e
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