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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「報復ゾンビ」-4-

2016-01-27 19:45:56 | 自作の小説
ー連ー

輝子母の使っていた興信所に姉の行方を捜すことを依頼して間もなく 僕は事故に遭った

大学で教室を移動中 階段から落ちたのだ


そうたいした怪我では無かったが 「面会謝絶」を豊造父が言い張った

ばかりか 暫くの間 豊造父は僕に護衛をつけていたようだった

この時 僕は豊造父と話し合うべきだったのかもしれない


僕は 時間を無駄にして・・・・


姉の居場所の報告を受けて 僕は姉に手紙を書いて 自分の写真も入れた
携帯の電話番号とメールアドレスも書いて


そして姉の住所の近くの調べておいたファミレスを会う場所にしたいと提案も書いておいた


姉からは25日のクリスマス 一緒にお昼を食べませんかーと返事が来て

一番 待ちわびるクリスマスになった


その前夜 急に何とも言えない嫌な気持ちに襲われた

ひどく ひどく 不快な・・・・

こんなことは 初めてだった


姉に何か あったのか?
しばらくしてから思い当たり  姉の家 姉が働いているという場所にも行ったがー姉の姿は無かった

途方にくれた僕は 両腕を前に突き出して 姉の気配を感じようともしてみた



わかるのは 姉がひどく嫌な 恐ろしい思いをしているということ
僕は 車の中で動けなくなった
暗黒



寒くて目が覚めた

胸が痛い しんとした痛み

激痛を通り越して いっそ 穏やかだが より深刻な痛み


体が冷たい 車の暖房を最大にしても 体の芯が凍てついてて・・・・・

車の時計は もう二日経っていることを示している


それでも姉と会うはずだったファミレスへ向かった

姉と過ごせたかもしれない時間を思う

話したいことがいっぱいあった

離れて暮らした20年

姉は どんなことを思い願っていたのか



雪のちらつく夜の駐車場の片隅
ファミレスの入り口が随分遠くに思える

体に力が入らない

コーヒーとサンドイッチを味もわからないままに食べ 車に戻る




ふらふらと・・・・歩く黒い影が視界の端に入った


写真でしか見たことがない それだのにーわかった

千希良 蓮 (ちぎら れん)・・・・・姉だと


影も凍り付いているかのような ぎこちない動きで こちらに向いた

どうやってここまで誰にも見咎められないで歩いてきたのか


ぼろぼろの服 血の付いた顔


「ああ・・・」小さな声 そして声の出ることに驚いたような表情
「れん・・・」尋ねるように微かに語尾が上がる




僕が連でなくても「そうだ」と答えただろう

姉がどんな目にあったのか あわされたのか



僕は知らぬ間にコートを脱ぎ 姉に着せかけていた


コートで包めば姉の傷が消えるかのように

「家に行こう・・・」


姉が小さく頷く


その頃 僕は豊造父の家の離れで暮らしていた
ある程度の自由は欲しかったが 育ててくれた豊造父を一人にもしかねたからだ


冷たい冷たい姉の体
部屋に付いている風呂を沸かし 廊下の突き当りにある台所で しばらく冷蔵庫とにらめっこ

何か体が温まるものー コーヒーに生姜入りの葛湯を加えた

僕の買い置きの黒いパジャマとガウンに身を包み 姉が僕の部屋のソファーに座っている

それは とても 不思議な気がした

姉は・・・ひどく顔色が悪い


「あらためて はじめまして れんです 新垣 連 (しんがき れん)」


飲み物を勧めた時 ソレは起きた

唇まで持っていき飲もうとはーしたのだ


しかし! しかし! 
姉はテーブルにカップを置く


「だめなの 飲めないの お風呂のお湯も痛くてダメだった
とても・・・とても・・・ひどく・・・寒いのに」


「冷たいものなら 飲めるかな」

冷蔵庫から栄養ドリンクを出してストローをさしてテーブルに置いた


姉がおそるおそる口をつけ 苦しそうな表情で飲む


「大丈夫 ありがと 吐き気はするけど どうにかー」

おかずから

2016-01-27 10:10:23 | 子供のこと身辺雑記


予定通りに作った煮物
大根 人参 干椎茸 鶏ミンチに卵と片栗粉混ぜて団子にしたのーなどが入っております


NHK BSプレミアムのドラマ「鴨川食堂」で鉄板に卵焼きしいた上にナポリタンスパゲティをのせたみたいな料理が出てきて 
とてもおいしそうだったので^^;
ちょっとだけマネしてみました








鉄板というか鉄のお皿は無いのでー普通のお皿に卵焼きを入れて その上にスパゲティを置いただけですが