二カ月に一度の大相撲の放送を姑はとても楽しみにしている
姑には稀勢の里を始めとして 贔屓にしている力士が幾人かいる
ひいき力士が負けるとちょっと機嫌が悪い
だから私は姑と大相撲を観る時は そのあたり気を付けるようにしている
今場所は千秋楽の一週間後に披露宴を控える琴奨菊がずっと全勝で優勝争いのトップを走っていた
小学生の頃から対戦している豊ノ島に負けた1敗のみ
千秋楽は同じ大関の豪栄道と対戦
これに勝って 見事14勝一敗で優勝を決めました
この負けで4勝11敗と大きく負け越し 次の場所はかど番となってしまった豪栄道ですが 「大関の意地をみせる」とインタビューに取組前に答えたそうです
実況のアナウンサーと解説の北の富士さんとで 豪栄道の「大関の意地」とは何か話題にしておりました
豪栄道の「大関の意地」とは勝ちにこだわって 立ち合いをかわってみたり奇襲戦法に出るのではなくー正々堂々とぶつかるーことでした
国技で大関を張る人間の気概
負けはしましたが その「大関としての誇り」は称賛されておりました
来場所は豪栄道の地元大阪
かど番脱出 頑張ってください
31歳にして初優勝の琴奨菊
去年 結婚した奥様には「優勝する」と言っておられて その披露宴の前にー有言実行
幼稚園の頃には既に「おすもうさんになりたい」という夢を持っていたとか
素人ながら相撲もとるおじいちゃんが手ほどきをし 庭に土俵も作ったのだとか
福岡県の柳川ではそのおじいちゃんの遺影を掲げておばあちゃんが応援されておりました
琴奨菊のご両親は毎日国技館に応援にー 優勝の瞬間 琴奨菊のお父さんは手に持った琴奨菊のおじいちゃんの写真を顔に当てて泣いておられました
怪我などで琴奨菊の成績がふるわない時には このご両親が後援会の方々に頭をさげて回ってくれたそうです
優勝インタビューに答えた琴奨菊の言葉から
「言葉に表せないくらい嬉しいのと
成績が悪い時も応援してもらえて 今の(優勝できた)自分があります
(応援し続けてくれた方々への感謝の言葉)
嬉しいです
一日のルーティンを毎日続けてくれた(部屋の)若い衆のおかげもあり
本当に嬉しいです
(優勝が決まって出迎えて「良かったね」と声をかけてくれた豊ノ島ーその言葉も)
本当に嬉しかったです
(成績が悪い時に壁になってくれた両親には)
本当に感謝の気持ちしかありません
(来場所は)
「頑張っていきます」
他にも 部屋の現在の親方と 今は亡き先代の親方への感謝の言葉も話しておられました
巡業の仕事で他の場所にいた親方は琴奨菊の優勝に泣いていたそうです
そして ただひとり琴奨菊に土をつけた豊ノ島は千秋楽で負けて12勝3敗の成績
殊勲賞を受賞
琴奨菊とは子供の頃からのライバルです
琴奨菊の優勝は「嬉しいですけど 本当に悔しいです」
と正直な気持ちを話しておられました
千秋楽までは2敗
優勝の可能性を残しておりましたから
大関の稀勢の里は ちょっと「どうしたんだ」と心配になる負けかたもありましたが
昨日は横綱白鵬に今日も横綱鶴竜に勝って今場所は9勝6敗
毎場所 優勝を期待される一人です
今年は 日本人の横綱が生まれてくれたらーと願っています
更に佐渡ヶ嶽部屋には序ノ口優勝の東序ノ口二十枚目 琴鎌谷(鎌谷 将且) (7勝0敗)
佐渡ヶ嶽部屋 平成9年11月19日生 (18歳)
千葉県松戸市出身 平成27年11月場所初土俵
琴鎌谷は父親が部屋の親方(現役時代は琴ノ若) 祖父に横綱琴桜
将来楽しみな逸材と期待されています