夢見るババアの雑談室

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堂場瞬一著「報い 警視庁追跡捜査係」 (ハルキ文庫)

2017-04-06 22:10:43 | 本と雑誌
報い―警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫)
堂場 瞬一
角川春樹事務所



遺族から持ち込まれた亡くなった人間の書いていた日記には ある強盗殺人事件の犯人らしき人物の事が書かれていた

追跡捜査係でその容疑者らしき人物に接触しようとするとー強盗殺人の被害者と同じ殺され方で死んでいた

他にも刑事が会おうとした人間が殺される

また人違いされて乱暴を受ける刑事も

詐欺師で詐欺以外の罪で服役していた男は 自分を取り調べた刑事にさえ 自分を壊されたーと深い恨みを抱いていた

自分の息子までも犯罪に巻き込む恨み

そのひどくいやらしい人間性


しかし これは復讐と言えるだろうか
人を操ろうとする 自分では手を汚さない卑劣で汚い犯罪と思える

悪知恵はあるのかもしれない 執念深さも

人を恨む人間
恨み続ける人間


でもその悪は その人間から始まっているように思える

死んでからでも 生きている人間を傷つけたかった男

優れてなどいない
魂がねじ曲がっているだけだ

そんな犯罪を計画した人間が出てまいります