報い―警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫) | |
堂場 瞬一 | |
角川春樹事務所 |
遺族から持ち込まれた亡くなった人間の書いていた日記には ある強盗殺人事件の犯人らしき人物の事が書かれていた
追跡捜査係でその容疑者らしき人物に接触しようとするとー強盗殺人の被害者と同じ殺され方で死んでいた
他にも刑事が会おうとした人間が殺される
また人違いされて乱暴を受ける刑事も
詐欺師で詐欺以外の罪で服役していた男は 自分を取り調べた刑事にさえ 自分を壊されたーと深い恨みを抱いていた
自分の息子までも犯罪に巻き込む恨み
そのひどくいやらしい人間性
しかし これは復讐と言えるだろうか
人を操ろうとする 自分では手を汚さない卑劣で汚い犯罪と思える
悪知恵はあるのかもしれない 執念深さも
人を恨む人間
恨み続ける人間
でもその悪は その人間から始まっているように思える
死んでからでも 生きている人間を傷つけたかった男
優れてなどいない
魂がねじ曲がっているだけだ
そんな犯罪を計画した人間が出てまいります