ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

デンマーク!

2008年07月20日 | 千伝。
米政府が出資する研究組織「ワールド・バリューズ・サーベイ(世界の価値観調査)」が、世界約100ヶ国、約35万人を対象とした世界の国々の幸福度の調査結果を発表したという。

その結果、米国は16位、英国は21位、日本は43位、中国は54位・・きっと、妥当なのだろう。

輝く世界一幸福度の高い国の1位は、デンマークだった・・これも判るような気がする。

昔のクラスメートにデンマーク人のヤニがいた。

クラスメート

僕にとっては初めて出会うデンマーク人で、彼女にとっても、ぼくは初めて出会う日本人だった。

彼女には、デンマーク空軍のパイロットをしているボーイフレンドがいて、僕には、フィンランド人のガールフレンドがいた。

お互いに相方がいるのに、それでも妙に気があって、数人の仲間でパブに行っても、よく二人でゲームのように筆談で話し合っていた。

彼女曰く、デンマークは、恋愛と結婚の明確な区別がなく未婚の母親だって、幸せに暮らせる制度が整った社会福祉国家だと強調していた。

ぼくは、夫婦あっての家庭ではないかという当時としては素朴な疑問を彼女に投げかけた。

実際、彼女の姉が、未婚の母親として幸せに暮らしていることを、悲しい表情を隠すように誇らしく語りかける姿を・・昨日のように思い出す。

彼女のボーイフレンドが、明日デンマークから英国に来るという前日。
冬の冷たい深夜、月明かりがやけに眩しかった・・パブで飲んでの帰りがけに、ぼくとヤニの二人だけになった。

彼女は、途中まで歩いて帰ろうと言ったが、ぼくは、タクシーで送ると言ってしまった。

・・今、思い起こすと、あの時も運命の分岐点だったような気もする。

あの頃のイングランドでの懐かしい出来事が、今の状況と重なり、学習能力のない繰り返す「幸福さがし」状態です。

でも、あの頃のたくさんの出会いや想い出がなければ、きっと億万長者になって既に破産して・・もう、小生は、この世から自ら逃げ出して、あの世の人になっていたことでしょう。(笑)

・・何かに、救われたのです。

イングランドの地

デンマークが、いつまでも世界一幸福な国でありますように♪

静かな海

2008年07月20日 | 千伝。
1969年・・39年昔の今日、人類が始めて月面に着陸した日でした。

あの日、中学1年生だった僕は、朝からそわそわしてテレビをつけていましたが、どうもテレビ画面の映り具合が悪いので・・部屋を真っ暗にすればいいと思い、その部屋の雨戸を全部締め切って、今か今かと・・月面に降り立つ、その瞬間を待っていました。

しかし、なかなかその瞬間がこないのです。
そのうち、母から「この暑いのになんで雨戸を出して閉め切っているのか・・」と怒られた記憶もあります。

月面着陸時間が、日本時間の午後に延びてしまいテレビを観るのを止めました。
午後から夏休みのクラブ活動があったのです。
1年生でしたから、時間厳守です。

時間を守って登校しましたが・・あの日、誰も来ていませんでした。
しばらく経って、練習熱心な先輩が遅れてやってきて「人類の歴史的な日に、何でテレビを観ていないのか?」と言われて、がっかりした思い出があります。

帰宅すると、母までがアポロ11号のアームストロング艦長の月面(静かの海)への着陸のニュースを話題にしていました。

The Sea of Tranquility of the moon ・・月面「静かの海」にと訳されています。

それから、数年後、現代に至るまでアポロ計画の月面着陸の捏造説やら陰謀説までも現れていますが、茶番劇だとしても、世界中を騙すというのは、不可能です。

何故、人類が月まで足を伸ばしたことを素直に歴史的事実として、肯定しないのか不思議です。

明日は、海の日です。

手も足も目も届かない月の「静かの海」よりも、手も足も目も届く地球の「静かな海」の方がはるかに素敵なのに・・。

だから、人は、月に祈り、太陽に祈るのでしょう。

心安らかでありますように・・。

福の島