前回の記事は、こちらから。
イヌは、ヘリに全てを話しました。
自分とのスキー場での初対面のエピソードも、同じマンションに引っ越しした事も・・・。それ以前に、出会う前から自分の事を知っていたということも・・・。
混乱して車の運転も出来ないヘリ。
代わりに彼女を送るイヌ。
この一連のシーンが、とてもとても悲しかったですね。
割り切って、ヘリを利用したと悪者に成りきろうとするイヌですが、冷たくはしきれないんですね。ヘリを目で追ってしまうんです。
しっかりしろ・・・と、言ってしまうんです。
ヘリはその日から、仕事を休みました。
先輩検事達は、彼女の事情を知りませんが、これまでの彼女の変化を見てきた故、心から心配するんです。
ユン検事とチン検事はほのぼのと上手く行きそうですね
ヘリ父は、昔の事件を娘が追い始めた事を知り、その成り行きを心配しています。
ヘリ父は、仕事一途ではありますが、娘の事は誰より愛していますし、他の何ものにも代えがたい存在だと心から思っているのです。
ヘリは例の証拠写真をマンチョルに突き付け、父のアリバイ工作に手を貸したのでは・・・と聞きました。
でも、マンチョルは言を左右にしてはぐらかしました。
その帰り、ヘリはバッグをひったくられてしまうんです。どーも、それはマンチョルから連絡を受けたヘリ父の手の者だったようです。
が、すぐそのバッグを取り戻したのはイヌ側の者でしょうね。
マンチョルの愛人の元にもヘリは行きました。アリバイ工作の件で・・・。
ジェニーは、ヘリに言いました。
「あなたの持ってる高価なブランド品の陰にはイヌの人生がある。彼はこの地に戻る為に15年を費やした。」
「父への復讐なの?」
と聞いたヘリに、イヌは答えました。
「父の無実の証明だ。」
「私を利用したじゃない。復讐じゃないの?何故?」
「面白そうだから。」
そう、露悪的に言うイヌ。
司法試験に合格した後、父親の事件を調べ始めたイヌは、関係者を見つけました。その中に、マ・サンテがいたのです。そして、その娘ヘリが同じく司法試験に合格したと知るのです。検事志望だと言う事も。
「笑えたよ。」
と、イヌは続けました。
娘は単純で好奇心が旺盛、人を疑う事を知らない。この事件を調査させるのに適役だと思った・・・と。
「今まで私を好きなふりをして、父の事を調べさせて、私に悪いと思わない?」
「悪いと思ったらしてない。」
「一度も?」
「確実な証拠が無い限り、私は父を信じる。」
ヘリは、そういうしか無かったですね。
こんなに冷たい態度を取り続けるイヌですが、やっぱりヘリを見守る事は止められないのです。
夜、一人でマンションを出たヘリを、黙って追うイヌ。このシーンも切ないです。
ヘリ父は、ヘリの周辺を調べ始め、イヌの存在を知りました。そして、父親が事件の犯人とされた人物だと言う事も。
どうするのかと思ったら、いきなりイヌに会いに行きました。
イヌに事件を蒸し返すなと言いに行ったんですね。ヘリを利用する事に関しても警告したんです。
でも、それに屈するイヌじゃないですね。
そしてある日、マンチョルの愛人が、ヘリのところに、アリバイ工作をしたことを正直に話しに来ました。
イヌが、彼女に事情を打ち明けたんですね。そして、ヘリに事実を話してほしいと頼んだようです。
イヌが正体を隠して自分に近づいた事は驚いたが、彼が自分に対して見せてくれた様々な誠意は信じられるから・・・とね。
ヘリはイヌから貰ったモノを全て付き返してましたが、一つだけ返し忘れたモノがあります。
目覚まし時計です。イヌが、“起きろ”・・・と、叫んでいるモノです。
その声を消去しようと時計を分解し始めたヘリ。ところが、その作業の途中、イヌが別に吹き込んだメッセージが流れるのです。
『マ・ヘリssi。今、何歳?』
・・・で始まるメッセージ。
『昨日、君を追って、このマンションに引っ越してきた。とても良い部屋だ。ここで君が苦しむ時間のために準備している』
『君と居ると、面白いし楽しい。君がこの計画に影響を及ぼすようになるとは思いもしなかった。君を傷つけるとわかっていても・・・僕は君を痛めつけるしかない。だから、謝る事すらできない』
『君を心から愛してくれる人と幸せになれ。これを聞く時、映画の「タイタニック」のヒロインの様に、君が77歳でいてほしい』
・・・・・
泣けますわ
ヘリは、その時計を持ってイヌのところに行きました。
「声を消して。」
ヘリは、イヌの本心を知りました。自分に冷たく当たるしか出来ないイヌ。それでも自分を心配してしまうイヌ。愛してしまうイヌ。
「愛してる。ひどい男だけど。」
イヌも、初めてヘリに正直になりました。
でもね、悲しいのは、このままにはなれない二人ってことです。
ヘリ父は、ヘリの愛する人がイヌだと言う事を知りました。
そして、イヌを呼び出しました。
まぁ、平行線ですわな、この二人は。
「そんなに過去が大事なら、過去を譲る代わりに娘さんを奪います。」
く~っイヌの想いが伝わって来ます。
ヘリは、事件の第一発見者である花屋のアジョッシーを再度訪ねました。
自分がマ・サンテの娘だと言う事、イヌが容疑者とされた人物の息子だと言う事を話しました。なぜ、イヌがアジョッシーに近づいたか、考えてほしいと。
すぐには事情を話さなかったアジョッシーですが、やはりその後イヌが彼を訪ねて証言を頼んだので、結局は、ヘリに事実をうちあけました。
彼は、当時お金に困っていたので、事件現場にあったカバンとお金を持ち去ったんです。そのカバンは、ヘリ父のモノだった・・・と。
ヘリ父は、ヘリに、イヌが利用してるだけだと怒りました。
でも、ヘリは、イヌが哀れだと言いました。そして、父も自分の大切な親だから、どうしてよいかわからない・・・とね。
二人とも大切だから・・・と。
ヘリ父は、ヘリのイヌへの気持ちも、そしてイヌのヘリへの気持ちも本当だと気づいたようです。
常のドラマのお偉いさんの父親役と、ヘリ父の違いは、娘への愛情の示し方、大きさかもしれません。娘の事になると、かなりあっけなく折れちゃうんですね。あんなにワンマンで妻にも恐れられてる存在なのに、娘への愛情は人一倍深いんですね。
自分の娘だけは、この世で一番美しい目を持つ娘だと。そして、その娘の子、孫の時代にも立派な家系として続いてほしいと思ってるんですね。
なのに、自分の所為で、娘が傷つきかねない・・・。どこで何を間違ってしまったのか・・・。
このヘリ父の台詞にも泣けましたよ
ヘリ父はイヌに又会いに行きました。
そして、自分が罪を認めたら、ヘリと別れてくれるのか…と言ったのです。
自分の口から娘に言うまで待ってほしい・・・とも。
イヌは、了承しました。
ヘリとイヌは、お互いとても冷静に相対してます。
ヘリがこっそりとイヌの写真を撮ろうとしたのをイヌに知られ、結局二人でデートに。
以前の二人に戻ったようでした。
イヌは、別れを準備してるようでした。
楽しくふざけて、お酒を飲んで、さりげなくマンションのエレベーターで別れました。
この時の、二人が、本当に悲しかった~っ
翌日、二日酔いで薬を買いに出たイヌは、ヘリのところを訪ねて来たヘリ母と会います。
例のごとく、ヘリ母は、娘との仲を聞くんですが、イヌは、冷静に言いました。
「別れました。」
ショックを受けたようですね、ヘリ母。
それでも、イヌにお粥を作ってあげたんだけど、丁度そこにジェニーが訪ねてくるんですよ。
娘の気持ちを知ってるだけに、理由が新しい恋人だと思い込んで気分を害したようです。
丁度その時、母の留守中、ヘリ父が事件の話をしようと、ヘリを呼び出していました。
イヌ父に、罪をかぶせてはいないとイヌには言ってましたが・・・。
いきなりヘリに言いましたよ。
「私が殺した。」
え~っ