検事プリンセス DVD-SET2 | |
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前回の記事は、こちらから。
ちょっと意外なくらい、ヘリ父の娘への思いが深かったですねぇ。
そして、そんなヘリ父を含めて、登場人物が、全て善良だったという思いが強いです。
その所為かしらねぇ、気持ちの良い終わり方と感じたのは・・・。
反面、詰めが甘かった・・・とも取れそうなラストではありました。
ヘリ父は、自分が犯人だとヘリに告白しました。
でもそれは正確に言うと、“過失致死”の告白でもありました。
要するに、土地開発の過程で、住民側との交渉担当だったのがイヌ父。彼はとても親切で思いやりがあるため、どうしても住民の要求を無視することが出来ないでいました。
だから、ヘリ父が思う様にとっとと交渉が進まず、難航していたのです。
そんな時、住民側の代表者がヘリ父に法外な立ち退き料を要求。でも、そのうちのいくらかを、その代表者が懐に入れてましてね。ヘリ父と政治家との癒着等の情報をネタに、多額の要求をしていたのです。
その人と交渉する為に、ヘリ父は一人で行ったのです。
でも、交渉は決裂。挙句に、酔った相手がヘリ父に絡んできたんですね。
だから、ヘリ父がその人を突き飛ばした時に、転倒。頭を強打して、死んじゃった・・・って訳です。
ヘリ父の申し立てに拠ると。
驚き慌てたヘリ父は、そのままにして現場から逃走。
直後に、代表者から連絡を受けてたイヌ父が到着し、倒れている代表者を抱き起こした時、警備員だった第一発見者の花屋のアジョッシーが見てしまった・・・という事のようです。
この一件は、ヘリ父の口から、政治家にも連絡されました。
政治家は、立場上、イヌ父が逮捕されたと言う事を早い時点で知る事が出来、それがまたヘリ父にも伝わりましたから、参考人としての供述は、イヌ父に疑いが向くようなモノにしちゃった…って訳なのです。
ヘリと父との話は、予定より早く帰宅したヘリ母に聞かれ、ヘリ母は倒れちゃいましたよ。
この時点で、ヘリ父はイヌがヘリに近づいたのは利用する為だと思おうとしてます。だから、ヘリ母にもそう話しました。
ヘリ母は、娘に怒りました。
よりによって父親を捜査するなんて。それも、イヌに利用されて・・・。
でもね、ヘリ母は本当に善良なんですね。イヌの人生がヘリ父の為に狂ってしまったって事も、ちゃんと理解し、イヌの不幸を心の底から憐れむのです。申し訳ないとヘリ父を責めました。
もしかしたら、ヘリ父は口先では娘を傷つけたくない…と言ってるモノの、本当は、かなりのワルで、イヌを出し抜こうとしてるんじゃないかとまぎぃは思ったんですよ。なにせ、ヘリ父の告白があまりにも早い時点でなされましたし、結局は過失致死の時効は過ぎてるから、罪は問われない様子でしたからね。
ドラマの残り時間もまだだいぶありましたから・・・。
でもね、ヘリ父も又、本来は善良な“夫”であり、“父親”だったんです。
本当にヘリの事を大切に大切に思っていて、傷つけたくないから正直に告白したんです。
イヌは、偶然、ヘリとヘリ母の会話を聞いてしまいます。
彼女達は、イヌが考えた以上に傷ついていて、それでも自分の事を憐れみ、可哀想だと、申し訳ないと思っていたのです。これは、きっとイヌが予想もしてなかった事なんでしょうね。彼女達の心の優しさという要素です。
ヘリへの気持ちも決して捨てられるモノではないと自覚していたようですし・・・。
イヌは、ヘリ父の事件を告訴するのを止める事にしました。
それをヘリに告げたのです。
ヘリは、それを聞いて、ホッとしました。でも、同時に、イヌのこれまでの15年を思うとイヌの決定をそのまま受け入れる事も出来ませんでした。
それでは、一生罪の意識に苛まれてしまうと考えたのです。
結局、ヘリは上司にこの事件の再捜査を進言。
その時、上司の元には、ジェニーが送ったヘリ父の事件の資料が届いてまして、処理に苦慮していたのです。
ジェニーは、イヌがあんなに苦労して調べ上げた事件の資料やイヌの長年の努力を、いとも簡単に諦めようとしているのが、我慢出来なかったんだと思います。
検察で事件の再捜査が始まりました。
当然、へりは担当から外れ、ユ検事とチン検事が担当します。
そして、ヘリ父も喚問を受け、出頭しました。
検察で仕事中のヘリと父が出くわすシーンがありました。ヘリは、父をねぎらうように近づくのですが、父はそれを無視しようとします。娘が偏見を持たれない様にしたい・・・という親心なんですね。
こういった、ヘリ父の言動が、かなりじんわりと心に沁みるんですよ、この作品は。
こういう状況になって、ヘリ父の弁護人にはイヌがなりました。
これって、OKなのね。当の犯人とされている人物と関係のある人が弁護人になるってぇのは、ダメなのかと思いましたよ。
昔の事件で、尚且つ、既に決着がついてて、容疑者が死亡してる…って事で、ヘリ父の傷害致死を証明することも、また、殺人を証明する事も難しい状況。
でも、ヘリとイヌは、協力してヘリ父の傷害致死の証拠を掴みましたよ。
ま、この辺はする~っと流しますが。
結局、ヘリ父は傷害致死ってことになり、その時効は既に過ぎてるので、裁判にもかけられることはありませんでした。
で、一件落着…かと思ったんですが。
このニュースが公表されたことで、ヘリ父の事業は倒産する羽目になってしまったのです。
このような事態に、イヌは援助を申し入れましたが、ヘリは受け入れませんでした。
そして、ヘリ父の会社は倒産。
豪邸も、処分されました。
そして、転勤になったチン検事の家を譲り受け、そこで親子三人暮らし始めたのです。
イヌは、ジェニーとアメリカに行きました。
ヘリもイヌも、お互いを想いながらも、引きとめる事も行くのを止める事も出来ませんでした。
そして、1年後。
イヌの自棄になったような仕事の仕方を心配したジェニーがヘリに連絡を取って来ました。
ヘリの両親は、パン屋さんをやってましたが、彼らもまたヘリの表には出さないけど、イヌを思い続けていることを知っていましてね。心配してるんですよ。
そしてそして・・・
ハッピーエンド
最初は、あまりにも常の印象と違うキム・ソヨンさんに、ちょっと戸惑いましたが、すぐ慣れましたね。
パク・シフssiは、相変わらず、いたずらっ子の雰囲気が上手で、切ないシーンも良かったですねぇ。
まぎぃ的には、結構入りこんで視聴出来た作品です。