愛の選択 ~産婦人科の女医~ DVD-SET1 | |
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前回の記事は、こちらから。
作品の紹介で、田代親世さんが
「泣かされます。」
と仰ってたとおり、泣かされますな、この作品は。
サンシクは、ヘヨンのエコーを撮ったんですね。
ま、胎児に異常は無かったようで。
でも、この時、偶然、ジュンギくん=アン・ギョンウが入ってきたので、二人の関係を誤解されましたが、この病院の仲間は、陰湿な雰囲気じゃ無いので、噂が広まるわけでもなく、冗談交じりの会話で済んでます。
彼らを見かけたユン室長の方が、ちょいと嫉妬
サンシクの事を調べたりしてましたもんね。
それに、ヘヨンが別れるときっぱり言うのに、付きまとってます。何かと“分院の視察”だと言っては現れてますしね。
うざい・・・って感じ
でも、自分は8年も別居していた妻とよりを戻すようなんですよ。同僚がそんな噂をしてました。
「恋人は、さっさと転勤してくれるし、妻は浮気しても離婚しないし。羨ましい。」
な~んてね
この話を、偶然食堂で耳にしたヘヨン。別れる気持ちに、区切りがついたようですし、子供を産もうか・・・と、気持ちが揺れていたのに、
「この子が愛の証なら、おろしてしまいたい。」
と、ユン室長に告げました。
ヘヨンの気持ちが揺れるのには、理由がありました。
病院には、様々な患者が訪れます。彼らとの関わりで、親の子供に対する愛情を感じさせられる事が多いからですね。
結婚を間近に控えたカップルなのに、女性の身体に先天的な異常が見つかったケース。
女性が、大がかりな手術をしなければ、夫婦としての生活が営めない・・・と判り、女性は結婚をとりやめたいと言い出しました。相手の男性に、正常な女性と幸せになってほしいという思いからです。
でも、男性は悩んだ挙句、結婚を1年伸ばす事にしました。その頃には、手術、そして、予後の状態が安定してくると思われるからです。
また、出産に際して、占いで良い日を選び、その日に産ませてほしいと要望する患者もいます。
だから、どうしても同じ日に出産予定の患者が犇めき、予約が取れません。それで、一人の女性は、勝手に退院して、別の病院にかかろうとしていました。その女性は血圧が高く、早産の可能性もある…と言われていたにもかかわらず。
で、ある日、偶然街でその女性を見かけたヘヨンとサンシクが病院に戻るよう説得していたのですが、突然、女性が失神
急遽、スーパーだかデパートだかの売り場で出産させることになり、まぁ、無事子供が生まれたんですよ。
そしたら、その女性、運勢の良い日がどーとか・・・なんて事は、もうどーでも良くて、無事、健康で生まれて来てくれた事に感謝したのです。
ヘヨンは、つわりで苦しむようになってきました。
そんな彼女を見て、サンシクは何かと手助けするのですが、ヘヨンはそれを拒否しています。
ある日、ユン室長とのことで、気分がすぐれないヘヨンは、車でスピード違反をしてしまいました。
その時、彼女を検挙した男性警察官。彼の妻が、交通事故で運び込まれてきたのです。
妻は、妊娠22週あたり。彼女は、頭を強打していて、結局脳死状態に。でも、お腹の子供は大丈夫でした。
ただ、このまま出産しても、生存の確率も低く、また、障害が残る可能性も高い…という現実。
妻を1週間脳死状態のまま生かせておいて、子供をもう少し成長させてから、出産させるという方法があると、病院から提案しました。
これについては、医師が決定するのではなく、あくまでも、患者の保護者、家族の意思決定が必要です。
夫は悩みに悩みました。
先生だったら、どうする?人の子だから、産ませて、後、障害があっても責任は取れない…と言うのか。
そう問われたヘヨン。
決定は出来ないけれど、様々な情報は正確に伝えます…と言いました。
つまり、生存率、その生存させるための機器の使用料のこと、保険のこと・・・etc.
夫は、医師達が、懸命に妻の治療にあたってくれているのを見、気持ちが固まりました。
妻が僕だったら、子供にどんな困難があったとしても、産ませると言います。そう考えると、悩んだ自分が恥ずかしい・・・と。
その日から、夫は、妻の傍に付き添い、お腹の中の子供に絵本を読み聞かせ、音楽を聞かせました。
その姿を見て、ずっと結婚に反対していた夫の母が言ったのです。
「私が付いているから、あなたは働いてきなさい。でないと、ボクナムの病院代を払えないでしょ。」
「ボクナムって?」
「お腹の子の名前。」
「ダサい。」
泣けましたよ。
結局、妻は脳死状態のまま、帝王切開で息子を産みました。
息子は、小さいけれど、自発呼吸もし、泣き声もあげ、新生児室に運ばれて行きました。
ヘヨンは、堕胎するとユン室長にも言いきったわけですが、この夫と妻の件で、また気持ちが揺れ始めてるのかな?
いやもう、女性なら、絶対に泣ける作品ですわ。