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突然の展開に、ビョクスは一瞬凍りつきました。
じゃぁ・・・てな気持ちになりそうなのを、ぐっとこらえて、帰ろうとしました。
これじゃぁ、順序が違うってね。
でもね、ジヨンが引き留めたのです。
だけど、kissはしないとか、服は自分で脱ぐとか、ジヨンが言うので、ま~勝手が違うんで、戸惑いまくるビョクスの姿が笑えます。
「周りの人は君と仲良くしたいだけだから。あまり構えないで。いい人もたくさんいるし。それに、君も本当はいい人だってこと、僕は知ってるから。」
と、ビョクス。
で、結局そう言う関係になったんですが・・・。
ビョクスは順序は違ったけど、こういう恋人関係への進み方も良いかと、一気に近づいてきました。
でも、ジヨンはそうすぐに態度を変えることは出来ません。
睡眠剤の所為だと自分を誤魔化しますが、ビョクスの指に光る元カノとのカップルリングに嫉妬してしまうんですね。なのに、
「クリスマスに一人ぼっちのお隣さんへのボランティアよ。」
なーんて何事も無かったかのような態度を取ってしまいましたよ。
又上手く利用されたっだけか?・・・と激怒したビョクス。
で、同僚に相談し、一計を案じました。
同僚は、指輪を指摘しました。で、ビョクスもジヨンが元カノに未練たっぷりだと誤解したと悟ったってわけ。
ジヨンに嫉妬させる手です。
一方、ジヨンも、平気なフリをして見せたものの、仕事中、ずーっとビョクスのことが頭から離れません。
ビョクスの言葉を思い出し、同僚に一歩近づいてみました。
いつも徹底的に他人を拒み続けて来たジヨンが、自分たちとお酒を飲むと聞いた同僚は、戸惑いながら受け入れてくれました。
そこでお互いに表面だけでは分からない本音を知り、少し親しくなる事が出来たのです。関係も変わり始めました。
それがジヨンにも決して嫌じゃありませんでした。
ビョクスは元カノが出て行ってから、引っ越しを考えていました。ジヨンもそれを知っていました。
で、ある日、とうとうビョクスが引っ越しをしてしまいましてね。
挨拶も無しに出て行ったと、ジヨンはかなりショックを受けました。だけど、これも作戦の一つ。
一旦がっくりさせておいて、夜になってジヨンに挨拶に行きましたよ。
来てくれると、やっぱり嬉しいジヨンなんです。
結局、荷物は出したけど、新しい部屋に入れるまでは2週間ブランクがあると言う理由で、行くあての無いビョクスを、仕方なく同居させることを決めるんですね、ジヨンは。
2週間連続夜勤だからというジヨン。日勤のビョクスとは顔を合わせる事無く部屋をシェアできると言うのですが・・・。
ジヨンがそんな提案をする事自体、既にビョクスを受け入れていると言う証拠ですね。
約束の2週間が過ぎる頃、ジヨンはビョクスの指のカップルリングを怒って投げ捨てました。これも敢えてはめたままにしてたんです、ビョクスは。
素直になれないジヨンに、ビョクスも怒りました。
行くなと言っても、行ってしまいそうで・・・というのがジヨンの本音でした。
それを知ったビョクス。
自分が頑なに人を拒んできて、それは普通の人とは違っていて、でも変えることはできないと分かってるジヨン。
それをビョクスは全て受け入れたのです。変わる必要はない、僕が歩み寄るから・・・と。
そして甘々な生活が始まりました
人が変わったように明るく笑うジヨン。
ビョクスもジヨンを抱きしめ、ジヨンに甘え、本当に幸せそうでした。
コンミョンssiが可愛いの それに、さほど美人だとは思ってなかったミン・ヒョリンさんも綺麗に見えるんですよね。映し方ってほんと大事ですね。
でもこのままじゃ終わらないと思ったらやっぱり。
ある日、PCの日記を見てしまったんですよね、ビョクスが。
いつも見てるジヨンとは違うジヨンがそこにはいました。
精神的に強いから、傷ついたりしないと言っているけど、本当は傷つきやすくて、既に傷だらけで・・・。それを隠すために強がっていただけだと知ったのです。
そして、カウンセリングを受けている事も初めて知りました。
ビョクスはその頃海外勤務を打診されていました。
元カノと別れた時、辛さのあまり、希望を出していたのが、決まったのです。
でも今、ジヨンと1年間別れることは不安でした。関係を続けていけるかどうか、自信が持てなかったのです。
ビョクスは精神科医の元を訪ねました。
ジヨンを揺るぎの無い頑丈な安全地帯に引きよせてあげて・・・と医師は言いました。
ビョクスは子猫をプレゼントしました。
昔二人とも猫を飼っていた事があるのです。その時の種類と同じ猫を見つけたのです。
「心が鋼鉄でもガラスでもいい。君の為に泣いて、笑ってあげる。」
抱きしめながらビョクスが言いました。
二度と開くまいと閉じた箱を開けてしまった・・・とジヨンは思いました。ビョクスに向かって心が開かれたのでしょう。
そんな時、勤務先にジヨンの母が現れました。
ずっと電話もスルーして来ていました。最近、父親からメールも届いていました。
でも、ジヨンはそのすべてを無視していたのです。
これまで、ジヨンは両親にお金を渡してきたようです。育てるのにかかったお金は返した・・・とジヨンは言いました。
家族なのに縁を切るなんて・・・と母。
いくら私たちが悪かったと言っても、家族じゃないかと。私たちのお陰でこの世に生まれてきたくせに・・・と母は言うのです。
「お互いのためにも、生まなきゃ良かったのに。」
と、冷たくジヨンは言いました。
ずっと幼い頃から夫婦喧嘩したら必ず母親はジヨンを生まなきゃ良かったと言って来たようです。幼い時はその意味が分からなかったけど、成長するにつれ意味を知ったジヨンは、もう両親の事に関心を持たないように、心を閉ざすしか自分を守る術は無くなってしまったのです。
あんな事を子供に聞かせておいて、今さら・・・ですよね。
そしてジヨンの父親が亡くなりました。
知らせはビョクスから来ました。
ジヨンはその直前、PCの日記をビョクスが読んだ事に気づきました。
ショックでした。全てがショックでした。知られたくない自分の心の奥底を覗かれた気がしました。
お葬式には出ませんでした。
出て行って・・・とジヨンはビョクスに言いました。
ビョクスはジヨンを全て理解したいと思い、いくら恋人でも越えてはいけない線があるとジヨンは思っていました。
好きだから君の心が見たかった・・・とビョクス。
「あなたの恋愛の欠点は距離を保てない事。」
と、ジヨン。
「君の恋愛の欠点は距離ばかり保つ事だ。」
と、ビョクス。
一人でも完璧でいられることが大人だとジヨンは言いました。ビョクスは違う・・・と。
親の葬式に出ない事が大人なのか?・・・とビョクス。それはただの我儘だ・・・。
結局、二人は歩み寄る事が出来ませんでした。
平行線のままで別れてしまったのです。
以前のジヨンに戻ってしまいました。
ある日、患者の一人がジヨンに話しかけてきました。まだ少女です。
「私は生まれて来ては行けない人なの。誰も私を愛してくれない。それはいくら心を強く持っても解決しないの。」
冷たくあしらおうとしたジヨンが立ち止りました。きっとジヨンが感じて来た思いとかぶったのでしょう。
涙がこぼれ落ちました。
同僚が優しく話しかけてくれたことも、追い打ちをかけたようでした。
大丈夫、泣いてもいいんだよ・・・と同僚は優しく背中を抱きしめてくれました。初めて声をあげて泣いたジヨンでした。
ジヨンは堰を切ったように主治医に話し始めました。
初めて両親の諍いを止めに入った8歳の時、母はジヨンを指差して言ったそうです。
おろせばよかった・・・と。
人と仲良くなるたび、小さな事で傷つき、傷つく事を恐れて好きになる前に逃げてきた・・・と。
だけど、ビョクスは違った・・・と。初めて生まれて来て幸せだと思わせてくれた・・・。
又会ったら辛くなるだろうけど、だけど・・・会いたい。
ジヨンは少しずつ感情を表す事が出来るようになり、人と関わることを避けなくなりました。
そして季節が過ぎて行き、春になりました。
いつものように主治医を訪ねると、もう治療は終わったと言われました。そして、ビョクスが訪ねて来たと告げたのです。
ジヨンのことを聞く為に・・・。
追いかけたジヨン。
やっと駅で見つけました。
ジヨンの方から駆けて行きました。
ジヨンの考え方、結構共感する人いるのではないでしょうか。
韓国で放送された時も、その現実的な考え方に評価が集まり、視聴率が2話になると2倍に跳ね上がったそうです。
主人公二人の自然な表現力も良かったと思います。
コンミョンssiが爽やかでしたねぇ。ファンが増えるの頷けます。
やっぱり、この短編も素敵な作品でした。