![]() |
鬼(トッケビ)OST (2CD) (tvN TVドラマ) (Pack 1) |
クリエーター情報なし | |
CJ E&M |
レビュー一覧は、こちらから。
この作品を見ていると、霊も死も怖くないと思えて来ます。
霊というのは、おどろおどろしい怨念のこもったモノだけじゃなく、この世からあの世へと行くいっときの間、自分が生きて来た世界を楽しんでいるだけなんだと思えます。
そして、真っ当に生きてさえいれば、死と言うモノも、怖くは無いんだと。地位や名誉にかかわらず、皆平等に行く道なんだと思えます。
シンは、10年後のウンタクの傍に自分がいない事を知り、ウンタクのためにも、もう決心しなくてはと思ったようです。
結局、その道を選んだのであれば、ウンタクをこれ以上愛し、生きる事が幸せだと感じる前に、死を選ばなければ・・・とね。
で、ウンタクに、今、剣を抜いてくれと頼んだのです。
ウンタクは、シンの名前をネットで検索していました。
すると、あまり記録が残っていない事が分かりました。
もしかしたら、謀反とか、そういう大罪を犯したため、剣を刺されてしまったの?・・・とシンに問いました。そうだとしたら、剣を抜いてあげる事はできないと。
シンは、それを認めました。
直接の原因は、王の嫉妬と誤解ではあったけど、自分が犯して来た罪を考えると、それは切っ掛けでしか無いと思ったのかもしれません。神は、シン自身の罪を罰するために、この罰を与えたと考えたのでしょう。
でも、ウンタクは、それを否定しました。
「オジサンが本当の悪党なら、神はトッケビだけを作った筈。剣を抜けるトッケビの花嫁を作ったりはしなかったでしょう。」
その言葉を聞いて、シンの目から涙がこぼれました。
救われたでしょう。
ウンタクも泣きながら、シンの涙をぬぐってあげました。
じゃぁ・・・とシンが覚悟を決めたのに。なんと、ウンタク、抜かないと言いましたよ。
「???」
な、シン。理解できません。
ただでは抜かないと言うんです。
「何がいる?宝石?家?お金?」
一方、死神は、ドクファと一緒にサニーに会いに行きました。サニーも友達と一緒。2対2です。
ちなみに、死神の名前は、キム・ウビンということにしたようです
相変わらずの支離滅裂と言うか、世間知らずも甚だしい死神との会話にサニーは驚かされるやら戸惑うやら。
でもね、決して嫌な感情を持ったりはしないのです。
死神は、サニーに例の指輪をプレゼントしました。
相変わらずと言えば、シンと死神の会話も本当に面白い
人間臭い事この上ないし、大人げないと言うか、まるで子供同士の小競り合いです。
渋い大人二人が演じてるだけに、余計に笑いがこみあげます。
ウンタクは死神に言いました。
シンは自分にとって守護神なのに、過去が悲しすぎる・・・と。死んだら、神に文句を言ってやる・・・とね。
そして、地獄は地獄にあるとは限らない・・・と。ウンタクにとって母亡き後、叔母の家での生活が、まさに地獄だったのです。
この家に来てから、毎日幸せだと言いました。
「だから、恩返しの為にも、剣を抜いて、綺麗にしてあげたい。」
・・・と。死神は自分の味方なんだから、抜いてあげる事が悪い事だとは思えないからと。
死神は、苦笑するしかありませんでした。
シンが優しくなりました。
雨が降ったら、学校まで迎えに来てくれたり、アルバイトの帰りも、待っていてくれたり。
何故、瀕死の母を助けてくれたのかと、ウンタクはシンに聞きました。
「お前の母親が助けようとしていたのが、自分じゃなかったから。」
とシンは言いました。
ウンタク母は、お腹の中の我が子を・・・ウンタクを助けてくれと神に祈ったのです。
「母の祈りに応えてくれたのがオジサンで良かった。」
ウンタクは、言いました。
涙を流すウンタクの頭にシンが触れました。
間違ってる・・・とウンタク。頭を押すんじゃなくて、撫でるものよ、こうやって・・・とシンの頭を撫でました。
ウンタクは、思いたったが吉日・・・とすぐにでも剣を抜くと言い出しました。
今度はシンがおたおた・・・
まだ心の準備ができてないわけです。
私の命を奪える唯一の子が私に生きようとさせる・・・とシン。
シンはこれまでの長い年月、剣を一刻も早く抜いて安らかに死のうと考えて来ました。
だけど、ウンタクに会った今、その死を願う気持ち、そう願って生きて来た時間が思い出せなくなっているのです。
世話役を務めて来たドクファの祖父に、一枚の絵を託しました。燃やしてくれ・・・と。
そして、ウンタクのことをくれぐれも頼む・・・と言いました。それがそなたの最後の仕事だ・・・と。
ドクファにはカードを渡しました。限度額無しですって。
ドクファは泣くほど喜びました。
死神には、この家の権利書を残しました。そしてもう一つ、ウンタクの記憶を消してくれという頼みもしました。
ウンタクは、このところシンが自分に優しい事が気になっていました。
そして、シンの部屋で見つけた日記のようなノートの内容も。でも、全て漢字で書かれているので、ウンタクには読めないでいるのです。
そんな時、シンが、ウンタクにあれこれとプレゼントを持って来たのです。
バッグに、香水・・・等々。500万Wも。
これから必要になるだろうと言って。
「今夜剣を・・・。」
と、シン。
「このどれかに愛はある?」
と、ウンタクはプレゼントを見て言いました。
「いいや。」
期待してウンタクでしたが、シンはそう言いました。
シンがウンタクを連れて行ったのは、一面蕎麦の花が咲き乱れる草原。
最初に会った時の花束も、ここのモノでした。
「ここで始まりここで終わる。」
ウンタクは突然シンに誓約書の様なモノを差し出し、サインを求めました。
自分の役目が終わっても、絆が切れてしまわないようにとウンタクが記したのです。
シンはサインしました。
本当は、シンは約束の初雪の日ではなく、その前に死のうと考えていました。
初雪の日が来るたびに、ウンタクに辛い思い出を甦らせたくなかったのです。
なのに、雪が降り出しました。初雪です。
思い出をつくらせたくなかったのに、自分が思い出を作りたくなったのです。降らせたのは、シンでした。
ところが、ウンタクが剣を掴めないのです。
抜こうと張り切って剣を握ろうとしたのに、消えてしまって、握れないのです。
え~っですよ、シンもウンタクも。
「君は花嫁じゃないのか」
と、シン。
ウンタクだって、何が何だか・・・ですよね。で、ふと気付いたのです。
花嫁になっていないってことを。・・・ですよね?
ウンタクは、シンのコートの襟を掴み、引き寄せました。
で、kissしたのです。