豆の上で眠る (新潮文庫) | |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
このところ・・・と言うか、読書をしなくなって随分時間が経ちます。
そう言えば、図書館にも、とんと足を運んでいません。
書店には行きますが、ちらちらっとタイトルとあらすじを見るくらいで。
どんな分野の物でも、本を読まなくなると、語彙力の低下が著しくなります。
言いたい事を表現する単語が思い浮かばなくなるのは、年齢の所為だけじゃないかと。
新しい知識や考え方、言葉等々を仕入れるのは、ネットじゃ無理だと思っています。なぜなら、ネット検索は自分の意志が入っているから。
だから、興味の向く分野ばかりの情報しか入りません。
敢えて全く関心の無い情報まで仕入れることは、あまりないです、私の場合。
昨日、東京駅で新幹線を待つまでの間、久しぶりに本を購入しました。
それが、タイトルの“豆の上で眠る”。著者は湊かなえさん。
アンデルセンの童話『えんどうまめの上にねたおひめさま』を、私も覚えています。
記憶力の悪い私とすると、珍しいことですが。
確かに、私も羽根布団を何枚も重ねた下にエンドウ豆を1個置いたくらいで、寝苦しいと感じるものなんだろうかと、この作品の主人公結衣子と同じように感じました。
作品で、この童話は結衣子にとって姉との忘れられない思い出の一つとして出て来ます。
それと同時に、“落ち着かない、ころころとした違和感”を表現する例えとしても。
一気に読み終わってしまいました。
惹きつけられます。
ラスト、結衣子の“本モノってなんですか?”という問い。
う~ん・・・と思わず唸ってしまいました。
本を選ぶ時は、著者は大きな基準となりますが、読み始めると、それが誰の著書かということは、全く関係なくなります。
今回も、読み終わった時、東野圭吾氏の著書だと勘違いしていまして、苦笑してしまいました。
お勧めです