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いやぁ~っ、やっぱり面白いです。中盤を過ぎて、意外な展開を見せています。一筋縄じゃいかないって感じ。
モク・ジヌ医師とチョン・ホヨンという二人の殺人犯が存在するということですよね。
いったいどの事件がどちらが起こしたモノなのか、二人に何か関連があるのか、とにかくいっそう興味が湧いてきました。
闇の中に姿を隠す者と、光の中に隠す者の違いですか・・・。
ちょいと「君を憶えてる」を思い出しました。
今度の事件の被害者は高校生でした。
踵に8つの印がありました。
モク・ジヌ医師からの報告が入りました。ヘイン川で発見された遺体に7つの印があったと・・・。
それ以前の遺体にも、そしてイ・ソヨンの遺体にも印はありませんでした。印の入った事件の犯人は別か?・・・とジェイは考えました。
だとしたら、30年前、やはり踵に印を入れた事件もチョン・ホヨンでは無い可能性があります。
モク・ジヌ医師もその意見に同意しました。
やっぱり自己顕示欲が強いのでしょうか。敢えてその意見を言うなんて。
捜査本部を立ちあげたというのに立て続けに事件が起り、マスコミや世間は警察の無能ぶりを批判し始めました。
上層部からもせッつかれ、ソンシクたちメンバーは必死になってチョン・ホヨンを追いますが、全く手掛かりはつかめません。
犯人二人説を主張するモク・ジヌ医師に、ソンジェは反対しました。
母親が30年前の事件の被害者だということを打ち明けました。自分が2年前にチョン・ホヨンを逃がしてしまった後、再び印を残すようになっています。
それは、自分が昔の記憶を思い出させてしまったからだとソンジェは言いました。
それなら、イ・ソヨンに印が無かったのはオカシイ・・・とモク・ジヌ医師。
「チョン・ホヨンを捕まえて聞きます。」
そう、ソンジェは言いました。
でもね・・・。やっぱろ30年前、ソンジェの母を殺したのはモク・ジヌ医師のようです。ソンジェ母は良い母親じゃなかった・・・と言うのです。
彼が殺した今回の女子高生も、夜出歩いたりして非行歴がある女の子でした。素行の悪さ等が被害者を選ぶ理由なんでしょうか。
チョン・ホヨンは公開捜査で指名手配されました。
それによって、彼の実妹は夜逃げし、行方が知れません。
母親は、家に閉じこもりっきりになりました。マスコミが家を取り囲んでいるし、連続殺人犯の家族は顔を挙げて生きてはいけない状況になります。
グァンホとソンジェが話を聞きましたが、ここでも手掛かりは得られませんでした。
反対に、その様子をTVに撮られてしまい、ニュースになってしまったのです。
それを見たホヨンが激怒。
ソンジェに連絡してきました。
「何故行った。母親に何の用だ。自首させろとでも?」
と、チョン・ホヨン。
ソンジェたちをあざ笑うように宿題をしろと言うホヨン。自首はそれからだ・・・と。
そして、今回の事件も、ヘイン川も自分じゃないと言いました。
誰が信じるか・・・とソンジェが言った時、わきからジェイが言いました。
「分かってる、本当だって。」
ホヨンの足が止まりました。お前は誰だと聞きました。
「あなたを信じる唯一の人間よ。」
と、ジェイ。
ヘイン川の事件と今回の事件は、ホヨンの性格ではあり得ない署名がある。あなたならこうやって警察に電話するくらい自己顕示欲が強いのだから、言いふらしてる筈・・・と。
最初の殺人はいつ?犯人は別なのに、何故同じ手口?スカートに執着が?
・・・と、ジェイは矢継ぎ早に質問をしました。
「母親の所為でしょ。あなたを嫌う母親をTVで見たのね。だから電話した。好奇心で妹の首を締めたら入院させた母親・・・。」
ジェイの言葉に、心の奥底をえぐられた感じがしたのか、ホヨンが黙りこみました。
しばらくして言いました。
「お嬢さんがシン・ジェイか?」
ソンジェたち皆、緊張しました。チームにジェイが加わっていることは、関係者しか知らない事実です。ジェイの存在自体、本当に近しい人しか知らない筈だからね。
ホヨン、先日ソンジェに大事な人に危険が及ぶという意味の電話をした時、近くにいたんですよ。
で、慌ててジェイの元に駆け付けるソンジェの後を付けたのです。
ソンジェの大切な人がジェイだと知ったのです
「そうよ、私がシン・ジェイよ。」
「話せて良かった。」
それだけ言ってホヨンは電話を切りました。
グァンホはジェイのやり方を怒りました。
殺人犯と話をするなんて、論文を書く為に研究することしか考えていないからだと。
「被害者の事は眼中にないんだ。帰らぬ家族を待つ身が分からないのか。」
分からないといけないんですか?・・・とジェイ。犯人を逮捕するだけじゃいけないのですか?・・・と。
「それだけじゃだめだ。刑事の仕事は人を救うことなんだ。時代が変わってもそれは変わらない。ヤツが刺激されてまた人を殺したら、お嬢さんの責任だぞ。」
ジェイ、黙りこみました。心に突き刺さったのでしょう。
ソンジェは言い過ぎだとグァンホに言いました。
でも、グァンホには謝る気はさらさらありません。
で、代わりにソンジェがジェイに謝罪しました。グァンホにも事情があって・・・と理解を求めました。
「帰らぬ家族を待っているのですか?」
とジェイ。
「自分が帰れないんです。」
としか、ソンジェは言えませんでした。
被害者の踵にのこされた印のインクを調べた結果、顔料であり、油性だと判明。またそれとは別に石綿も検出されました。
既に輸入禁止となっている石綿を含む顔料ということは、インク自身が古いモノだということです。
当時国内で生産していたのはただ一社。それがなんとホヨン父が社長をしていた会社だったのです。
廃業してかなりの年月が経つ工場が、まだ取り壊されずに残っている事が判明。
そこがホヨンのアジトに違いないと、突入を決定。
課員総出で現地に向かいました。
ところが、それは空振りに終わってしまったのです。
ジェイはモク・ジヌ医師に会いに行きました。
ホヨンを追っても逃げられるだけだから、罠を仕掛けておびき出すしかないとジェイは言いました。
モク・ジヌ医師もそれに同調しました。
「自ら餌になると知らせれば、奴は喜んで飛び付く。」
と、言いました。
それを聞いて、ジェイは決心したのです、自分がその餌になると。
TVのインタビューで、ジェイはホヨンの行動を予測して見せました。
自分が予測した場所で次の事件が起るに違いないとカメラ目線で言うジェイ。ホヨンに呼びかけたのです。
派手な化粧をして、ミニスカートをはいたジェイ。
そして自分が予測して見せた場所へと向かったのです。
この番組を見たモク・ジヌ医師。
すぐにソンジェに連絡しました。
「シン・ジェイがチョン・ホヨンを挑発した。番組を見た方がいい。シン教授にも連絡を。」
あれ?モク・ジヌ医師が動くのかと思ったけど、違ったのね。チョン・ホヨンを罠にはめるようジェイの背中を押しただけ?
知らせを受けたソンジェたちは、すぐさまジェイが示した場所に急行。
連絡もとれず、ジェイも見つかりません。
必死に探している時、直前にジェイを見かけたという人物に会いました。その場所に駆けだしたソンジェとグァンホ。
その時、ソンジェに連絡が入りました。
ジェイが“ヨンホ”だと。
ソンジェの目の先には、必死に駆け出すグァンホの姿。
父親なのです、グァンホは。そしてジェイこそが愛するヨンスクの忘れ形見なのです。
その時、ジェイがホヨンに襲われていました。
一旦は両手を縛られて身動きできなくなったジェイ。でも、必死に逃げ出したのです。
でも、とうとう転んでしまって・・・。
首を絞められる直前、首に賭けた笛を力いっぱい吹いたジェイ。幼い頃、母から言われた通り、必死に危険を知らせようとしたのです。
その音をグァンホが聞いた
そして、危機一髪のところに駆け付けたのです。
逃げ出したホヨン。
意識の無いジェイの名を、必死に呼ぶグァンホ。
呼吸が戻りました。意識も・・・。
その時、グァンホは見たのです。笛を・・・。
確かにヨンスクが自分にくれた笛です。
まさか・・・ですね、グァンホには。