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「ソ・ジョンミンさん殺害の容疑で緊急逮捕します。」
カン検事は、そう言って、ぺク・ボムをその場で逮捕しました。
解剖は、科捜研以外の人物・・・ピョ教授によって行われることになりました。
ソ捜査官の遺体には、目立った外傷は無く、頭部の損傷と注射痕だけしかありませんでした。
ピョ教授は、薬物の詳細な検査結果が出るまで、所見は保留・・・と言いました。
ぺク・ボムの事情聴取をしたカン検事は、ここで10年前の兄の事件が自殺では無く、ボムによる他殺だと考えて、ずっと調べて来た事を明らかにしました。
ソルも、ノ部長検事も、初めて二人の関係を知りました。
これまで、カン検事がボムを目の敵にして来た理由をここで初めて知ったのです。
そしてもう一つ明らかになったのが、ソ捜査官とボムの恋人ハン・ソヒとが親しい間柄だったということ。同じ養護施設で育ったようですね。
誕生日が分からないソヒのために、自分と同じ誕生日にしてあげたとか。
だから、ソヒの事故死も、ボムが仕組んだモノだと思い込んでいるようです。
10年前、カン・ヨンが使った薬物と今回の薬物とが同じだったことや、そう言った裏の事情の所為で、カン検事は、ぺク・ボム犯人説に固執しました。
でも、科捜研の同僚や部下たちは、皆、性格はどーでも、人を殺すような人間ではないとボムを信じていました。
勿論、ソルたちも・・・です。
兄のヨンの事件も含めての捜査となると、身内であるカン検事が表だって携わる事は出来ません。
だから、一応ソルが担当ということになりましたが、主導権はカン検事が持っていました。
そんな時、チャ刑事が別の容疑者の存在を探り当てて来ました。
事件当夜ソ捜査官の自宅を訪ねた人物の姿恰好が、ぺク・ボムと一致すると言う証拠は、チャン・テジュという人物にも当てはまりました。
チャン・テジュは、ソ捜査官が以前勤務していた部署で逮捕した人物で、最近仮出所していました。ところが、保護観察官との連絡が途絶えてしまい、居場所が分からなくなっているのです。
チャン・テジュはソ捜査官に強い恨みを抱いていて、元獣医。
ソ捜査官に使われた薬物は、動物の安楽死に使うモノなんだとか。
チャン・テジュの方が、ぺク・ボムより何倍も怪しいじゃないですか
なのに、カン検事は、ボムしか眼中にありません。
チャ刑事は、その姿勢を間違っていると抗議しました。
鼻であしらおうとしていたカン検事。チャ刑事が自分への反感から、逆らっていると言いましたが、チャ刑事から、それはカン検事の方だと指摘されました。
個人的な感情で捜査しているのは、カン検事の方だ・・・とね。客観性を失っているのは、カン検事だ・・・と。
ここで怒らないのは、カン検事の凄いところ。
チャ刑事には、その線で捜査を続けるよう言いました。
チャ刑事は、チャン・テジュが薬品会社から、使われた薬物を盗み出す監視カメラの映像を手に入れましたよ。
ぺク・ボムには、医者の父親がいます。
10年前の事故以来、息子が解剖医になってしまったことを、今でも悔やんでいましてね。
何とかして助け出してやりたいと思っています。
解剖や毒物検査とうの作業に、科捜研は一切関わらせては貰えませんでした。
でも、ステラやチョン調査官は、チャ刑事の協力で血液検査の結果を見る事に成功。その検査の不備な点をステラが指摘。
もっと詳細な検査をしないと、死因の特定は出来ないと指摘したのです。
一瞬、むっとしたようなピョ教授でしたが、ステラの指摘をもっともだと思ったのか、詳細な検査をしたようです。
その結果、自殺だという結論を出して来たのです。
カン検事は、唖然としました。
まさか・・・です。
だって、現場検証の時、投げやりな態度ではあったけど、ぺク・ボムが犯行を認めていたのですから。
誰の目にも、ボムが本気で自白したなんて、見えませんでしたけどね。
今更、自殺だなんて言われたら、ボムを釈放するしかありません。
そんな時、ボムが再解剖を要求。
他殺の疑いがある・・・と言うのです。
一旦は、了承したカン検事。
ところが、既に遺体は火葬されちゃってたーっ