レビュー一覧は、こちらから。
2話のテーマとなる詩は、「あらゆる瞬間がつぼみだ」。
キム・ナムは、シン・ミノに、ボヨンとの過去を皆にばらしたのは自分だと正直に告白し、謝りました。
ボヨンに話して謝ると言うキム・ナムに、ミノはそんな事しなくて良いと言いました。
どっちにしても、ボヨンと親しくするつもりは無いから、敵同士のままでも良いと言うのです。
「新たな出発」というオ・ボヨンと言う人の詩を読むボヨン。
“絡んでいた結び目も解けた。刺さっていたトゲも抜けた。未練も無く後悔も無く乱れたものを整理した。もつれたものを手放した。気楽な気分で潔い気持ちで明日の為に昨日を消した”
明日のために、昨日を消そう・・・とボヨンは思いました。そうすれば、またチャンスが訪れるだろうと。
でもね、事情を知らないパク・シウォンが、翌日ボヨンの気持ちを逆撫でするんですよね。
元々、人の気持ちを傷つけるような事を、口にしまくるパク・シウォンです。先輩なので、ボヨンも反論しませんが、傷口に塩を摺りこまれる気分だったでしょう。
それでも、くじけずに頑張ろうと自分自身を奮い立たせるボヨンでした。
なのに、ミノは遅刻はするし、仕事中に抜け出して居眠りしたり、緊張感も責任感も感じられません。
ある日ミノは、担当患者から治療とは全く関係無い事・・・リンゴをむいてくれと頼まれました。
なんで自分がこんな事をしなきゃいけないんだ?・・・という不満見え見えの態度のミノ。一応、剥いてあげはしましたが・・・。
ボヨンに猛抗議しました。
本来の研修とは関係無い事までしなくてはいけないのか?・・・とね。
でも、今のミノの態度じゃ、研修を受けているなんて到底言えません。
まぁね、ミノは理学療法士になりたくてこうしているわけじゃありません。優秀な兄がいて、おそらく常に比較されて来たのでしょう。
ボヨンに痛いところを突かれて、だったら辞めてやる・・・と実家に帰って親に泣きついたのですが、全く話を聞いてもらえません。
結局、病院に戻るしかありませんでした。
シンソン病院に優秀な理学療法士イェ・ジェウク=イ・ジュニョクssiがやって来ました。
知識、能力共に高く、経歴も華やか。
なのに、どうしてこんな小規模な病院に来たのか。皆不思議に思いました。
リハビリ療法科の面々は、近づき難さを感じながらも、なにせ著名な人物ゆえ、お近づきに・・・と思うのですが、イェ・ジェウクは全く受け付けません。
無表情に、相手に厳しい忠告をしまくるので、皆、なんか気に入らない様子です。
幸い、ボヨンはまだそんな目に遭っていないので、ただただ尊敬の対象として見ていますが。
イェ・ジェウクは、ボヨンが患者の癒しになると期待して貼った詩を目に留めました。
親切職員に選ばれたけど、結局賞を取り消されてしまった経緯も耳にしました。
自分が拾ったのは、その患者からの推薦文だったとジェウクは知りました。
キム・ナムは、ボヨンに正直に懺悔しました。
ミノとのことを皆に話してしまったのは自分だと。やっぱり大学の時も、彼のミスで、同期に知られてしまったようです。
ボヨンは、キム・ナムに激怒。
一方で、ミノを疑ったことに罪悪感を感じました。
自分と親しくなる気は無いから、真実をボヨンに話さなくて良いとミノが言ったとキム・ナムから聞き、余計に罪悪感が押し寄せてきたようです。
そんな時、ボヨンとミノが担当していた患者が突然亡くなったと知らされました。
リンゴをむいてくれと言った患者です。
リンゴをむいてくれと言ったのは、看病に疲れて眠り込んでしまっている妻の誕生日プレゼントにしたかったからでした。妻はリンゴが大好物だったのです。
勿論、そんな事情を二人は知りませんでした。
ボヨンは、患者にまでなめられていると思い、ミノは本来の仕事じゃ無い事までさせられると気分を害しました。二人とも、患者に対して真摯な態度をとれなかったことになります。
二人は心から反省しました。
初めて二人の思いが一致しました。
ボヨンはミノに、誤解していたことを謝りました。キム・ナムから聞いた・・・と。
あなたが私と親しくなりたくないと言った気持ちが分かる・・・とボヨンは言いました。
「私も私と親しくしたくない。」
そう言って泣くボヨンを、ミノは見詰めるだけでした。彼もやり場の無い悶々とした気持ちを抱いていたのです。もっときれいにむいてあげれば良かった・・・と。
「あらゆる瞬間がつぼみだ」というチョン・ヒョンジョンの詩。
“私は時に後悔する。金鉱を見逃してしまったのではないかと。あの時出会った人は、あの時出会った物は、金鉱だったかもしれない。もっと懸命に掘りもっと懸命に話しかけ、もっと懸命に耳を傾け、もっと懸命に愛せば良かった。口も耳も閉ざしていたのかもしれない。ぼんやりと。あの瞬間をもっと愛せば良かった。あらゆる瞬間がつぼみなのに。私の熱意次第で咲くつぼみなのに”
その詩を、イェ・ジェウクも読んでいました。
ミノは、母に電話しました。
気持ちが変わった、実習を頑張る・・・と。
ジェウクが何故この病院に来たのか、そこに彼の無表情の理由があるようです。