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ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~ DVD-SET1 |
エル(INFINITE),Ara,ソン・ドンイル,リュ・ドクファン,イ・エリヤ | |
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン |
レビュー一覧は、こちらから。
今度の事件は、バルンが担当。
職場のストレス等でうつ病を発し、自殺未遂を起こしたサラリーマンの事件です。
体調がイマイチだと言うこともあり、バルンはついつい事件にのめり込んでしまっていました。
チャオルムが指摘しても、聞く耳を持ちません。
実は、バルンがいつもより頑なになってるのには理由がありました。
先日、チャオルムの誕生日にヨンジュンたちと食事をしたことがありましたが。
張り合うように飲めないお酒をがぶ飲みしちゃったバルンは、酔い潰れて店で寝込んでしまいました。
残っていたチャオルムに、アジュンマたちがバルンとの関係を茶化したんですが、チャオルムは、きっぱりと否定した上に、バルンをタイプじゃないとまで言っちゃったのを、聞いてしまったんです。夢うつつではありましたが。
そりゃぁ、気分を害してもしょうがないですわな。
ヨンジュンとの仲も気になりますし、ヨンジュンと自分の地位の差も気になりますし。
つい、チャオルムに八つ当たりしてしまいました。まだまだお子ちゃまだわ、バルン。
ところで、バルンから貰った香水を、チャオルムはもうつけてるようです。
イ実務官は気がつきましたが、肝心のバルンはまだ気づいてません。
自殺未遂を起こしたサラリーマンは、幸い命は助かりましたが、廃人のようになってしまって、社会生活を送るのもままならない状況でした。
だから、両親は、会社の責任だと訴えたのです。
主張は真っ向から対立していました。
ただ、会社側は世間体を考えて、慰労金を支払う意思があることを示し、調停での解決を望んでいます。
でも、両親にその気はありません。
親の気持ちを考えると、たまらない気持ちになると、44部のメンバーは話し合いました。
確かにそうでしょう。
でも、担当してるバルンは、本当に会社だけの責任なのか、また、自殺は衝動的なものなのか、疑問が湧いていました。
で、個別に話を聞くことにしました。
それぞれに自分に都合の良い事しか話しません。
でも、挙がっている様々な証言や証拠を元にバルンは全てを正確に話すよう言いました。
会社側にかなり大きな要因があったと推察出来ました。
でも、両親からのプレッシャーも大きかったことが分かったのです。勿論、よかれと思っての言動でした。期待も大きかったので。
ただでさえ上司からのパワハラに悩んでいた本人は、両親からのプレッシャーで余計に追い詰められました。
バルンには、その時の本人の気持ちが容易に推察出来ました。
自分も同じような経験があるからです。
幼い頃から成績優秀だったバルンは、両親からの期待だけじゃなく、親戚からの期待ややっかみ等を嫌と言うほど受けて来ました。
なんとかその時期をやり過ごせたのは、バルン本人の意思の強さと両親が原告ほど極端な言動に出なかったせいかもしれません。
チャオルムは、バルンののめり込み方が心配でした。
いつも、どちらかと言うと自分の方がそうなってしまい、バルンから注意をされてきましたからね。
距離を置かないと身が持たない・・・と、バルンはよく言ってました。チャオルムは、同じ言葉をバルンにかけました。
それでも、言うことを聞かずに仕事を続けるバルン。
チャオルムは、語気を強めて言いました。
「私たちはチームです。仕事に差し支えるから体調を整えて」
驚いて振り向いたバルンに、チャオルムはにこっと笑って言いました。一度言ってみたかったの・・・と。
可愛いっ バルン、惚れてまうわな、こりゃ
ところで、自殺未遂をしたサラリーマンは、会社と両親だけでなく、妻からもプレッシャーをかけられていました。
広い家に住みたいと、夫を責め立てていたのです。目の前に新しいマンションが建ち、娘が何かと差別を受けていると、ヒステリックに夫に言っていました。
それは、夫が家とは別にアパートを借りていることを知り、てっきり浮気だと思い込んでしまった事も原因かもしれませんが。
でもね、その部屋で夫は詩を書いていたのです。元々文学が好きだったのですが、それでは食べていけないと進路を両親に変えられた経緯がありました。
「もしかしたら遺書を書いていたのかもしれません。」
そう、バルンは言いました。
妻は呆然としました。
バルンは、原告と被告、関係者を全員集めました。
そして、それぞれに罪の有無を問いました。
会社側は口をつぐみました。
両親は、愛した罪しかありませんと答えました。
たった一度でも、彼を一個人として尊重しましたか?・・・と、バルンが問いました。
両親と妻はなにも言えませんでした。
バルンは結論を言いました。
「全員が共犯者です。彼は自分らしく生きたかった。でも皆さんは“人と同じ”を強要しました。残念ながら、彼自身にも責任があります。周りの希望に従うだけで一度も拒まなかった。今、その責任を負っています。苦痛を伴いながら。家族もその苦痛を担うでしょう。これで明らかですよね。」
会社側はまだ責任を果たしていないということですね。
この時、会社側が慰労金の話を持ち出しました。
マスコミ対策ですか?と、バルン。
調停は迅速で円満な解決のための手続きだが、そう出るのであれば、公開の法廷でじっくりと責任を追求するしかないですね・・・とね。
大変でしたね・・・と、戻ってきたバルンにチャオルムが声をかけました。
民事部全員でのランチ会が開かれました。
そこで皆首席部長の顔色をうかがって、右へならえのごとく同じメニューを注文しました。
でもね、チャオルムは、マイペースに自分が食べたい物を注文しましたよ。皆、驚いてチャオルムを凝視してました。
バルンも、驚きましたが、すぐに自分も別の物を注文しました。
愉快でした。調停で重かった気分が軽くなった気がしたでしょうね。表情が明るくなりましたもん。
直後に、バルンは、チャオルムの香水に気づいたようです。
しみじみ喜びが込み上げて来たようです。
チャオルムが担当しているのは、離婚した夫婦の子供の親権をめぐる裁判。
妻が浮気し、離婚するに至ったようですが、父親が子供と一緒に暮らすことを強く望んでいましてね。
一審では、母親に親権が認められていました。それを不服として控訴したのでしょう。
調査官の調べで、母親の生活環境は、とても良いとは言えないと分かりました。
でも、父親も仕事の関係で留守がちだとか。
様々な立場からの見方、考え方があります。
父親も母親も一長一短ということです。
ハン部長判事もチャオルムたちもなかなか判断できないでいました。