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なんか、不正の疑いをかけられるんじゃないかと、はらはらしましたよ。
実際に、そういう疑惑を持たれたと言うのではなく、判事は正しくあることは勿論、正しく見られないといけない・・・そんな存在だと言うことですね。
判事を退官した後、弁護士になる人も多いわけで。
そこで問題になるのが、「前官礼遇」と言うこと。つまり、元判事だから担当の現職判事と知り合いということも多々あるわけです。
いわゆる、忖度しちゃってるんじゃないの?という疑惑を持たれがち。
で、首席部長がそんな疑惑を解消しなくてはいけないと、わざわざ会議を開いたというわけです。
世間に公明正大だと示すために、判事室の電話を録音すると発表する・・・と、首席部長が発言。
ハン部長判事は、今のご時世にそんな事は無いと反対。我々判事を犯罪者扱いしてる!・・・と。
でも、結局、決まりのようです。
ところで、チャオルムは、相変わらずの怖いもの知らずで。
部長判事に対しても、自分の意見を堂々と述べています。
それが、相手の気持ちを逆なでしようがお構い無し。
バルンは、そんなチャオルムが危なっかしくてハラハラしてるようです。
敢えて自分から困難を呼び込んでいるように見えるのでしょう。
今ではもう、チャオルムの無礼さは知れ渡っています。
今回は、前官礼遇を世間の人が噂するのは、無知だからではなく、信じるに足りる根拠や事実があるからじゃないかと、部長判事相手に言っちゃった。
ごく一部に問題の人がいたら、全員がそういう目で見られてしまうと。
そんなことを言ったら、部長たちだけじゃなく、判事全員を敵に回してしまうかもしれません。だけど、チャオルムは、一旦口を開いたら、とことん意見を述べてしまう悪い癖がありました。
その時庇ってくれたのは、カム部長判事だけでした。
カム部長判事は、温厚な人柄で部下からの信頼も篤く、チャオルムの事も温かい目で見てくれています。
勿論、ハン部長判事もチャオルムの事をよく理解してはいますが、言葉がキツいからね。
ところで、このところバルンは以前にまして忙しい日々を送っています。残業もほぼ毎日という感じ。
チャオルムの担当事件をバルンに担当変えしたことも理由のひとつです。
ハン部長判事からの命令だったのですが、実はバルンが提案したことでした。
チャオルムにはハン部長判事の命令と思わせていますが・・・。
でも、実際は、バルンとチャオルムは相変わらず意見で対立することも多々あります。
最近のバルンは、ハン部長判事にも堂々と反論したり、逆らったり、マイペースです。それが、かなり見てて楽しいです。
ハン部長判事は、そんな所内でも生意気で有名なバルンが後輩のチャオルムを気遣うのが意外でした。
バルンは、母親にチャオルムの話をしました。
女性だとは言わず、ただ、苦労を買う人がいる・・・と。正論を言って憎まれ、人の世話を焼くんだ、自分も大変なのに・・・と。
放っておきなさいと母は言いました。性分だから・・・と。
「それでも、一緒に苦労を背負う人がいつか必ず現れる。私を見て。あなたの母さん、そうでしょ。」
バルン父がそういう人だという事です。チャオルムみたいな。
友人の結婚式に出たバルンは、会場となったホテルでミン・ヨンジュンと会いました。
少し話をしたのですが、その時、ヨンジュンが裁判所の事情に通じていることを知りました。決して不正に情報を仕入れたというのではなく、あちこちに知り合いがいるせいで、自然に耳に入るようです。
前判事という人物がヨンジュンの会社の法務担当部署にたくさんいるようです。
バルンは少々不愉快になりました。
その夜、突然バルン母が倒れました。
激痛を訴えていました。
バルンの方がパニックになってしまい、病院に母を担ぎ込んだのですが。
生憎、多くの救急患者がいて、なかなか診察してもらえません。
焦ったバルンは、疎遠だった友人に連絡しました。その病院の医者だったんです。頼れるのは、その友人だけだと思いました。
直後に優先的に診察してもらうことが出来ました。
明らかに、ツテによる優遇です。
ところが、母は尿路結石で、命の危険は全く無いことが分かったのです。
診察した医師は、気分を害していました。いくら判事だからと言って、もっと重病の人を差し置いて、優先的に診察してもらうなんて・・・と言いたかったのでしょう。
バルンも、すぐにそれを察しました。
偉そうな事を言っても、自分もいつも蔑んでいる人と同じ事をしたんだと分かったのでしょう。
待合室で、差別に怒る患者の付き添いをしてる男性の前にひざまずいて謝りました。
泣きながら・・・。
バルンは、また一つ別の見方考え方を学びました。
意図しなくても、何か困った事が起こった時は、つい、使える縁やツテを使ってしまうことがあるんだということですね。
それが、他人からはどう見えるかなんて、考えもせず。
裁判で納得できない判決が下された時、相手側の弁護士が判事と親しい元判事だなんて事を聞いたら、そこに何らかの忖度が働いたと考えても無理は無いということです。
法的に正しい判決でも・・・です。
ある日、チャオルムはカム部長判事に呼び出されました。
知り合いが裁判沙汰に巻き込まれたことを持ち出し、記録を念入りに見てほしいと言いました。忖度してほしいと言ったわけではありません。
相手の弁護士が元判事だから、不安だと言うんだ・・・とね。
チャオルムは、それが“請託”だと感じました。
「請託ですか?」
と、チャオルム。
カム部長判事は血相を変えました。そんな風に受け取られるとは思ってもみなかったのでしょう。自分は公正にと言っただけだと言いました。
チャオルムは、その裁判の担当のホン判事に確認をとりました。
すると、ホン判事にも似たような話をしていた事が分かったのです。
正式に問題提議すべきです・・・と、チャオルムはバルンに言いました。
これは、以前のソン部長判事の時とは比べ物にならないほど重大な問題です。バルンあ焦りました。チャオルムがまた猪突猛進しそうですから。
間違ったら、君にも、致命傷になると、バルンは言いました。
自分が問題提議するとバルン。
何故あなたが?・・・と、チャオルム。自分が請託されたんだから・・・と。
「君には守るべき人がいる!ここで生き残るんだろ!請求に事を起こさず慎重になるべきだ!」
チャオルム、慎重になってよー!


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