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三揀択に残ったウンボとソンイを側室にすると言う決定がなされました。
大王大妃も大妃も、そしてギョンも一つ譲って一つを得ると言う感じ
ワルはギョンの指示である“ケピョン”の調査を続けていました。
キム氏が山尺を大勢抱えていることは周知の事実。よって、そこから調べるのが最適と、お得意の人懐っこさで領議政の息子と懇意になりました。
山尺の首の後ろの入れ墨はキム家の山尺だという証だと判明。
消した者は今まで2人いるとか。一人は清に渡ったと分かっていますが、もう一人は住まいを転々としていて分からないということでした。
その者の名前が、ケピョンだと分かったのかな
ギョンは、別れ際にウンボに側室の話を切り出しました。
ウンボはギョンに従うと言いました。
家に戻ると、門の前にジェファが立っていました。
追い返そうとしたウンボ。
三揀択に残った自分は落ちたとはいえ、王の女と言う立場は変わらないからと。
すると、ジェファはウンボを解放するよう王に頼むと言い出しました。
そこに、子供が一人駆けて来ました。以前、揀択の時に会った子です。母親が病気だが、お金がなくて医院に連れていけないと言うのです。
悩みや不満を聞き取ってくれたウンボを覚えていたので、ウンボに縋るしかないと思ったのです。
ウンボは急ぎ子供の家に向かいました。
ジェファも後からついて来ました。
ジェファの協力で母親を無事に医院に連れて行くことが出来ました。
貧しさゆえの病気だと分かり、ウンボは心が締め付けられるようでした。
ジェファは子供に言い聞かせるように話をしました。
字を覚えろ。勉強しろ。そうすればお前たちが残飯を食べなくてはいけないこと、医院に行けないことが間違っていると分かる。
「そして“民が主になる世”を夢見るだろう。」
その言葉をウンボが聞きました。
“民が主となる世”と言うのは、ウンボの父カン・イスが記した『開化の論』の中にある一文でした。
何故知っているのですか?とウンボはジェファに聞きました。
ジェファはウンボの父が作者だと言う事を知っていると言いました。
ウンボが父の復讐をしようとしていることも知っていると。
ジェファは、全てを明かしました。
「カン・イス、ペク・チャヨン、ホン・ギホ。共に世を変えようと大義を掲げました。お父上が新王に擁立したかったのは、私です。」
あなたの望みを叶えましょう・・・と。
恐ろしい人ですね・・・とウンボ。
怒りがこみ上げてきたようです。その足でペク・チャヨンを訪ねました。
「本当に大君を王に擁立するつもりですか?」
直球です。
「本当に父が望んだ事ですか?違いますよね。父は人を利用するような者は信じません。王様を指示したはず。」
確かに開化の論を広めたのはカン・イスでした。
しかし、後にカン・イスはギョンを信じるようになっていました。
なのに、ペク・チャヨンはそれを王に惑わされただけだと考えたのです。意図的にウンボに話しませんでした。
「それは勝手な判断です。その変節も父の意に相違ありません。」
と、ウンボ。
ペク・チャヨンには、ウンボが憤る理由が分かりませんでした。
ウンボは、彼らは犯人を探し出して父と姉の復讐をしたいと言うウンボの気持ちを利用し、自分たちが目指す世を作り上げようとしたことに憤っているのです。
「私たちは進むべき道が違うようです。二度と私を利用しないでください。」
そういうと、ウンボは背を向けて出て行きました。
正式にウンボとソンイを側室として迎えると発表されました。
王妃を任命する同じ日、側室も任命することになりました。
キム氏はほくそ笑みましたが、慌てたのは左議政。
急がなくても・・・とか何とか止めようとしましたが、ギョンは受付ませんでした。
「これは既に決まったこと。従えと命じておるのだ。」
ふっふっふっ、いい気味
ヨンジがこの事を知ったのは、任命式当日。
流石に左議政も娘に言い出せなかったようです。
ショックを受けるヨンジを、一生懸命励まし支えました。
「王子を生んでください。」
華やかな王と王妃の式典に比べ、小規模な側室の任命式。
でも、ソンイもウンボもほっとしているようでした。
その夜、王妃となったヨンジの元を訪れたギョン。
これがねぇ、ヨンジがちょっと可哀そうになるくらいにギョンが敵意をむき出しにしたのですよ。
「父親の夢を叶えることが出来て、さぞかし満足であろう。」
と、ギョン。
でも、ヨンジは、王妃となるのは父の夢ではなく自分の幼い頃からの夢だったと言いました。
「私の女として生きることは許さぬ。形だけの夫婦だ。私が王妃を愛することは無いだろう。」
今日は初夜ですよ・・・とヨンジ。あまりにも酷なお言葉です・・・と。
「王妃になった日に撃たれた女もいる。それより酷か?」
ヨンジは言葉に詰まりました。
休むがいい・・・と、ギョンはヨンジを一人残して部屋を出て行きました。
ギョンが向かったのは、ウンボのところ。
少し話をしただけでギョンは戻りました。
でも、帰るときに一言言いました。
次は日を決めて来るから、その時は部屋の中で待つように・・・と
ウンボが別の道を行くと宣言したことで、ジェファたちは打つ手が無くなりました。
ホン・ギホがウンボの気持ちを確かめに来ました。
ウンボは助けてくれた礼を言い、それでも父の意に反する事はできないときっぱり。
そして、母は今後自分が面倒を見ると言いました。
それを伝えると、ペク・チャヨンは母親を渡してはいけないと大反対。
つまりは母親はウンボを利用するための人質って意味です。
母親を人質に、ウンボに王を殺させると言うのが、彼らの作戦でした。
最初からその案に反対していたホン・ギホ。
「手段を選ばず大義を成すなら、新しい世に価値はありません。待つべきです。」
しかし、彼らの仲間は疲弊してきているのが実情でした。もう待つ余裕は無いとペク・チャヨンは言いました。
「やりましょう。」
と、ジェファが言いました。
親迎式の狙撃犯が捕まったら、ウンボは王のために生きることになるだろうと思いました。
そうなる前に、犯人が捕まる前に、事を起こさなくてはならないとジェファは主張しました。
「ならば、私は離脱します。私の理想とは異なります。」
ホン・ギホが言いました。そう言うと、アジトを出て行ってしまいました。
ウンボにペク・チャヨンから手紙が届きました。
母親に会わせるから、一人で来いという内容です。
ウンボはギョンに許可を求めました。
母に会いに行くと言うと、警護をつけるとギョン。
でも、目立たない様にしたいからと、警護を断りました。あいやぁ~・・・危険だわ
会うなりペク・チャヨンはウンボに小瓶を渡しました。
母親に会う前にお前の務めを果たせ・・・と。
「王に飲ませろ。毒だ。お前の手で王を殺せ。」