レビュー一覧は、こちらから。
ジヒョクとカン刑事はジョンテに会いに行きました。
著名人であるオ・ジョンテということで、カン刑事は少々ビビり気味でした。
ジヒョクの従兄だと聞き、ジヒョクの物おじしない言動の理由を知った気がしたかもね。
ユン・ジソンを知ってるか?と直球で聞いたジヒョク。
肖像画を描いてもらったと、ジョンテは答えました。隠すようなことではありません。
それ以外に個人的な関わりは無いと言いました。
何故今彼女の話をするのか、気になるでしょうとカン刑事が聞きましたが、気にする必要が?とジョンテ。
「カン刑事は兄さんを疑ってる。」
と、ジヒョク。
おいおい・・・と言うカン刑事の表情です。
殺したのか?とジヒョク。どこまでも直球です。
お前、本気で聞いているのか?とジョンテが言うと、ああ・・・と、即答しましたよ、ジヒョク。
カン刑事は二人の間に挟まれて、凍り付いたような表情です。あまりにもシビアなやり取りですからね。
今後聞きたいことがあったら、法務チームに・・・と、ジョンテは言って、対決の一幕は終わりました。
カン刑事はジヒョクに言いました。
あの言い方だと、ジョンテに“備えろ”と警告してるように聞こえる・・・と。
ジヒョクはその通りと言いました。
「兄さんは罪を犯しても不安を感じない。誰にも捕まらないと思ってる。単刀直入に聞いたのは、僕が初めての筈。」
要するに、こうやって刺激を与えて動き出したら真犯人だと言う事になるわけです。
カン刑事はまたもジヒョクの頭の良さと度胸に感心させられてしまいました。
本社に復帰したチン記者。戻るなり法務チーム長に・・・と言う話になりました。
チン記者、流石にしり込みしました。
本人の知らない所で、話は決まってるような雰囲気をチン記者は感じました。
他の記者たちも何も不満を表に出しません。
その理由はすぐに分かりました。
チン記者はキム元地検長を逮捕に持ち込んだ人間です。検察は目の敵にしています。中央地検はチン記者の出入り記者登録を拒否して来ましたよ。
結局、別の記者が地検に行くことになりました。法務チーム長交代・・・ですね。
そしてキム元地検長の公判を担当するよう言われました。それは本社ではなく、仁川支社勤務を指していました。また地方勤務に戻ることになったのです。
いったい、これはどういうことチン記者のプライドを傷つけただけでしたよ。
でも、これでくじけるチン記者ではありません。
死刑執行リストに無罪の可能性がある人がいると発表しました。イ・デチョルだ・・・と。
これはもう大スクープですよ。記者たちは色めき立ちました。
自信はあるのか?と、ユ・ジョンソク。
「はい。責任を取る覚悟もあります。」
キッパリ、チン記者は言いました。
皆の前で公表されたんじゃ、ユ・ジョンソクも止めることは出来ませんでした。
やってみろ・・・と、言いました。
しかし、口では凄いと言っている記者たちも、調査がそんなにすんなりいくとは思っていません。検察と警察の協力が無いと、何も出来ないからです。今のチン記者では、協力を仰ぐのは無理だと思えました。
調べてみると、ジョンテとユン・ジソンは恋人同士だったと分かりました。
事件の半年前には、一緒にアメリカに行ったりしていました。
だったら、猶更ジョンテが殺したとは思えないカン刑事。
ジヒョクはジョンテを幼い頃から見て来ました。
言う事を聞かないと言って犬を殴り殺した後で一緒に写った写真を見ながら、犬に会いたいと言うような人で。家の中では何をしてもいいと思って育ち、大人になってからは家の外でもそうで・・・。
ジヒョクの話を聞いて、カン刑事は疑いを解いてはいけないと感じたようです。まがりなりにも身内のジョンテが容疑者の一人なのに、ジヒョクは真犯人逮捕の信念は変わりません。その決意を知り、いっそうファイトが湧いて来たようです。
カン刑事は妹の問題を弁護士に相談に行きました。人権派のソ弁護士は、貧しい人のために弁護士になったと言う人です。信頼しています。
しかし、ソ弁護士はこの件はかなり不利だと正直に言いました。
チョ・ソンデのナイフからは本人の指紋しか出ませんでした。
2チームの面々は、ジヒョクが何を捜査しているのか、聞いていません。だから、気分が悪いんですね。
ウチーム長がそれを察して言いました。何を調べてる?チョ・ソンデを捕まえたのは何故だ?と。
「パク・ゴノ殺害容疑です。」
遠くで1チームのナムチーム長が頭を上げました。険しい顔です。
「自殺と発表したので、釈放します。」
ジヒョクはそう言いました。
ナムチーム長が文句を言いました。人の事件に首を突っ込むなと。
これをきっかけに、1チームと2チームで口喧嘩に発展。
1チームの刑事のバカにしたような口ぶりに激怒したウチーム長が珍しく殴りつけました。
いつも弱腰に見えるウチーム長の怒りを見て、何とかその場は収まりました。
あっさり釈放されて、チョ・ソンデは意外に思ったようです。
去って行くチョ・ソンデに向かってジヒョクが大声で言いました。
「お前のボスにも伝えてくれ。この間は時間が無くて話せなかったが、また必ず会って話をしたいとな」
苛立っていたジヒョクは、カン刑事がチン記者にオ・ジョンテの事を話しているのを聞き、いっそう苛立ってしまいました。
こうやってお酒を飲みながら情報収集するのかと、チン記者に言いました。
怒ったチン記者は、即席を立って出て行きました。
ジヒョクは、記者と言うのが信用できないと思っているのかもしれません。いつ気が変わるか分からないから。
でも、カン刑事は言いました。イ・デチョルの死刑執行まで時間が無いのに、味方はいない。チン記者は唯一の協力者だと。犯人を捕まえるのも大事だが、死ぬ奴の命を救うのが先だ・・・とね。
大切な事に気づかされたジヒョク。すぐにチン記者を追い、謝りました。
ジヒョクは、ジョンテが何故当時疑われなかったのか調べてほしいとチン記者に言いました。
警察に記録があるんじゃ?とチン記者。まぁ、そう思うのが当然ですよね。
初動捜査の担当者はナムチーム長です・・・と、ジヒョク。チン記者、その意味を理解しました。
ジヒョクはチン記者を巻き込むことに一抹の不安を感じているようです。
家族とか恋人とかは?と聞きました。
チン記者の母はホームに入ってて、恋人はいないと言いました。
万が一何かあった時、傷つく人はいないと言う事です。
ジヒョクは誰も家族と呼べる人はいません。
良かった・・・とジヒョクは言いました。こんな時にそんな言葉は変ですよね。
「オ刑事はどんな時が幸せなのか不幸なのか知らないでしょ。」
と、チン記者が言いました。ジヒョクは答えられませんでした。
別れ際、笛を渡しました。護身用でしょうね。ぶっきらぼうに見えて、本当は細やかな心遣いのできる人なんです、ジヒョクって。
「犯人を逃がすのが怖い。」
と、ジヒョクはカン刑事に言いました。
死ぬまでに見つけたい犯人がいると。誰なのか分からないし、永遠に捕まえられないかもしれない・・・と。
ジヒョクは父親が2人の男に殺されるところを目撃していたのです。しかし、誰かは分かりませんでした。
そして、その後、母親は自殺してしまったのです。
その恐怖はトラウマとして彼に残っているようです。薬を飲まないと寝られないくらいに。
見つけたい犯人と言うのは、父を殺したヤツ・・・ですね。
管轄区域で暴力団の抗争事件が起こりました。
逃走した組員が指名手配されました。
ウチーム長は、ムン署長に自分たち2チームがその捜査に当たると申し出ました。
そしてカン刑事を休暇から呼び戻したのです。
でもこれ、カモフラージュでした。
イ・デチョルの事件を密かに捜査するため・・・です。
機密保持を理由に、2チームはこそこそと会議を持ちました。そこで、カモフラージュのための暴力団の組員を追う者、オ・ジョンテを監視する者、そしてナムチーム長を監視する者・・・と手分けしたのです。
このところ、1チームと小競り合いを繰り返している2チームの面々は、意気が上がりました。
チン記者がナムチーム長に連絡をして来ました。
イ・デチョルに関する通報があったと言いました。そして、ユン・ジソン事件でオ・ジョンテは恋人だったにもかかわらず、調べられていない、それは何故かと問いました。
「アリバイがあったんです。」
チョ・ソンデの周辺を探っていると、コ・ジュンソプと言う名前が出て来ました。
以前、チョ・ソンデが手下に連れてくるよう命じた人物で、事務所で暴行を加えられていたんだとか。
コ・ジュンソプはユン・ジソンと同じ大学でした。
それ以上何も話そうとしないコ・ジュンソプでしたが、チョ・ソンデに罪を清算させるつもりだと聞いて、口を開きました。
チョ・ソンデは自分をユン・ジソン殺害の犯人だと思っていた・・・と。恋人だったから・・・。
「でも、殺していない。」
ユン・ジソンと最後に会ったのは、死体で発見される2日前だったと言いました。
アトリエで高価な時計を見つけたコ・ジュンソプが、ユン・ジソンを詰ったのです。
アメリカから帰国した時空港に迎えに行って、男性と一緒のところも目撃していました。
ユン・ジソンは、アメリカに一緒に行った相手と話をつけてくると言っていたと、コ・ジュンソプは言いました。
その時計は、これですか?と、ジヒョクが腕時計を外して見せました。
似ているとコ・ジュンソプは言いました。
そして、空港でジソンと一緒にいた男性はこの人ですか?とオ・ジョンテの写真を見せました。
「この人です。」
何故あの時話さなかったと、カン刑事は怒りました。
しかし、警察は会いに来なかったとコ・ジュンソプは言ったのです。
「僕の方が聞きたい。何故担当刑事は来なかったのか。何故あいつじゃなく別の人が捕まったのか」
カン刑事は自責の念に駆られました。人のせいじゃない、自分のせいだと思えたのでしょう。
ウネが退院させられました。もう日常生活に支障は無いと言う判断です。
しかし、行く充てがありません。
カン刑事は自分の家に住まわせることにしました。
しかし、翌朝、下着を買ってくると言って出て行ったまま帰って来ません。
ウネは父に面会に行っていたのです。
パク・ゴノが死んだとウネは告げました。
「もうすぐ終わる。これ以上苦しまなくていい。」
と、イ・デチョル。
何故言わないの?濡れ衣を着せられたまま死にたくないって・・・とウネ。
すると、イ・デチョルは、本当は自分が犯人だと言ったのです。お前を騙してた・・・と。
「父さんは悪い人間だから、もう忘れろ。もともといなかった人だと思え。」
ウネが哀れでついそんなことを言ってしまったイ・デチョル。しかし、直後に後悔しました。
もう一度会わせてほしいと看守に頼みましたが、もう、無理でした。
チン記者は、オ・ジョンテのアリバイを証明する映像を手に入れました。
ホテルで別の女性と過ごしているものです。
完璧な映像に見えましたが、ナムチーム長がすんなりと渡してくれたことが引っ掛かりました。
で、ジヒョクと共に映像を科学捜査班で調べてもらうことにしました。
編集した痕跡は見られませんでした。
しかし、ちょっとした事にジヒョクが気づき、映像に手が加えられていたことが判明しました。
本来の映像を別のカメラで撮ったモノだったのです。
「オ・ジョンテを追う。」
ジヒョクが言いました。
チン記者は、この事をユ・ジョンソクに報告しようと思ったのでしょうね。
しかし、用事があると言うので、会社で待っていると言い、そちらに向かいました。
そこでチン記者は見てしまったのです。
ユ・ジョンソクがオ・ジョンテと会っているのを。
カン刑事はウネの帰りをずっと待っていました。
やっと帰って来たウネを、何も聞かずに迎えたカン刑事。
「父さんを助けて。」
ウネが泣きながら言いました。