レビュー一覧は、こちらから。
衝撃の瞬間の後、その場にいた皆が、必死に避難しました。
ソヨンはビョンインに押さえられ、父に手を引っ張られながらも、哲宗の傍に駆け付けようとしました。
でも、チェ尚宮とホンヨンが力づくで館に連れて行きました。
大王大妃も、キム・ジャグンも、ファジンと大妃も、避難しました。
皆、これはキム・ジャグンの仕業だと思いました。
ビョンインでさえ、そう思いました。
でも、違うみたいです。爆発が起こった時のジャグンは、本当に驚いていましたから。
ファジンは大妃と共に祈り続けました。王様を助けてくださいと。
ファジンは改めて自分の気持ちを知りました。
ソヨンに対する反感や憎しみ嫉妬に駆られていましたが、それは哲宗への心からの愛情ゆえだということを。
今はただ、哲宗に無事でいてほしいと思うだけでした。
ソヨンも、哲宗の事が心配でなりませんでした。
キム一族に何とか抗おうとしたけど、それが失敗に終わり、絶望した挙句のこれですからね。
哀れでした。
そこに、ビョンインがやって来ました。
哲宗は無事かと、すぐに問いました。
治療中だとビョンイン。出入り禁止になっていると。
ソヨンは、妻なら入れてくれるはず・・・と行こうとしました。
それを、ビョンインが抱き留めたのです。
「行くな。お前の命を狙った奴だ。殺しても殺し足りぬ。」
ビョンインに抱きしめられた時、ソヨンは思い出しました。
全てに絶望して結婚式の前夜だと言うのに王宮を出て来たソヨンを受け入れ、初めて想いを打ち明けたビョンインのことを。kissしたときのことを。
慌ててビョンインの腕の中から逃げたソヨン。
一人にしてください・・・と言いました。
哲宗は爆風に吹き飛ばされ、重傷を負いました。
顔中包帯でぐるぐる巻きですよ。
意識は戻りましたが、耳も良く聞こえないようで・・・。とにかく、動揺が大きく、パニック症状を呈していました。
ソヨン父は、思い切ってジャグンに謝りました。帳簿のことです。
帳簿はソヨン父が勝手に記録していたもので、ジャグンの指示があったわけではありませんでした。
ソヨン父は、帳簿がジャグンの手に渡ったことで、自分が何かを企んでいるかと誤解されていると思い込んでいたのです。
しかし、ジャグンが持っていないとなると、あとは、哲宗しか考えられません。
ジャグンは激怒しました。一族を危機に陥らせたわけですからね。
哲宗の意識が戻ったと聞き、ソヨンは急いで駆け付けました。
が、たった今眠り込んだところで・・・。
枕元に座り、哲宗を見つめていたら、ファジンがやって来ました。
皆を下がらせ、ソヨンに言いました。
これもキム氏一族の仕業ではないと?・・・と。
そして、自分には大切な人はもう哲宗しかいないと。だから、もうやめてください・・・と。
おいおい
まだ誤解したまんまなのね、ファジンは。
誤解されていると分かっていても、ソヨンは何も言いませんでした。キム氏一族の仕業ではないと言い切れませんから。
ソヨンは立ち上がり、部屋を出て行きました。ファジンに座を譲った形です。ムカつくわ、ファジンが
でもね、直後にファジンは見たのです、例の『中殿辞典』を。哲宗自らが作った・・・。
打ちのめされますよね、これって。
ますますソヨンを憎むようになっていきました、ファジン。
ソヨンを追い落とすためなら、手段を選ばなくなっています。敵である筈のジャグンに、宴の料理を作ってジャグンの計画を潰したのはソヨンだと教えました。
ま、百戦錬磨のジャグンにとってみれば、ファジンのその行動が嫉妬ゆえだとすぐに察せられましたけどね。
ソヨンが館に戻ると、ジャグンが待っていました。
一つ聞きたいことがあるとジャグンが言いました。
ソヨン父が失くした大事なものを哲宗が持ち去ったようだが、知らないか?と。
ソヨンはそれが何かは知りません。ただ、哲宗が井戸のに落ちた事を考えると、そこに隠してあったものなんだと思いました。
そう答えたソヨンに、ジャグンは以前した提案を今からでも受け入れてくれるかと、再度問いました。
ソヨンが池に落ちた日、ジャグンはソヨンに哲宗の監視を指示したのです。
「では、私には何を約束してくれますか?」
と、ソヨンが聞きました。
何が望みなのかと問われ、答えました。
「安全を保障してください。」
ソヨンは・・・いえ、ボンファンは決めました。
勝つ方につくと。
ソヨンに貰った人生です。自分だけでも幸せになろうと思ったのです。
そのためにも、あの夜に何があったのか、ソヨン自身に教えてもらいたいと思い、池に飛び込んだのです。
記憶が蘇りました。
あの日、ジャグンからは哲宗を監視し、報告するよう言われました。断ると、昔井戸の中に哲宗がいることを家人に伝えたようにすれば良いと言われました。そうじゃないと哲宗は用済みになり捨てられる・・・と。
半ば脅されたようなものです。
それでもソヨンが断ると、王妃という地位には何の力も無いと言われました。お世継ぎを産むための畑に過ぎないと。何が出来ると言うのだ・・・とね。
そして、大王大妃にも今更辞退するなど、許されないと言われ・・・。
肝心の哲宗には自分をキム一族に押し付けられた嫁としか見てもらえず、ファジンには無視され・・・。
ビョンインには想いを打ち明けられ・・・。
「この王宮全体がキム・ソヨンを殺したんだ。」
ソヨンは気づきました。
丁度やって来たソヨン父に、怒りをぶつけました。
「己の欲のために娘も利用した。何故自分の夢を強要したんですか。池に飛び込んだ時の私の気持ちが分かりますか?私に人生は全部偽りだった。夢さえ私のものではない。私は全てを誤った。だから人生を捨てたのです。あなたの夢が叶った日、私は一番大切な人を失った。自分自身を、です。私を池に落としたのはお父様です」
ソヨン父はあまりのショックに言葉も出ませんでした。
ソヨンはその足でビョンインを訪ねました。
「私のためなら何でもなさる方だと思い出しました。記憶が戻ったのです。」
ビョンイン、一瞬嬉しそうな表情になりました。
でも、ソヨンの表情が暗いのを見て、話は決して楽しいものではないと察しました。
「もう何もしないで。私のためを思うなら、これ以上、何も。それが私のためです。」
ソヨン・・・とビョンイン。
ため息を一つついてソヨンが言いました。
「名前も呼ばないで。私は義禁府の長が守るべき王妃に過ぎません。」
呆然と立ち尽くすビョンインでした。
ソヨンは哲宗のところに行きました。哲宗は眠ったままでした。
そこで、『中殿辞典』を見つけました。
哲宗の真面目さ、自分を理解しようとしてくれる優しさが伝わって来ました。
聞こえないと言う哲宗に向かってソヨンは独り言をつぶやきました。正直に話すよ・・・と。
「卑怯者は長生きする。私はお前を裏切る。私が生き残るためだ。だからお前も死ぬな。早く元気になって、私に裏切られてくれ。」
大王大妃がビョンインを呼びました。
館に入って行くビョンインを、ジャグンが目撃。
自分の知らない所で、ビョンインが大王大妃に近づいていると知りました。
ビョンインは、父ジャグンにはまだ捜査について報告していませんが、大王大妃には報告。
今回の騒ぎはジャグンの仕業のように言いました。
大王大妃は、ビョンインに望みは何かと尋ねました。
「私の望みは、王様です。」
これは・・・。哲宗を殺すと言う意味?それとも、自分が王になりたいという意味?
ソヨン父は、もう娘の事しか頭になくなりました。
帳簿のことでソヨンが苦しむことになるのではと、心配でならないのです。
で、とうとう大王大妃を訪ね、経緯を話しました。帳簿はおそらく哲宗が持っているだろうということ、ソヨンは全く関係ないこと・・・等々。
哲宗が我々を騙していたんだと。
問題の帳簿、現在持っているのは大妃。
でも、こっそりとソヨンの部屋に隠しに行きましたよ。
どーいう意図
朝議が哲宗抜きで始まりました。
今回の騒動について、キム氏一族とチョ氏一族との間で、また言い争いが勃発。
ジャグンは、身分を偽って禁衛営の兵となっていた者たちが実行者だと断定。今日にも首を撥ねるといいました。
チョ氏は、それでは黒幕が分からないままだと抗議。
その時、突然哲宗が現れました。
まだ意識が無いと思われていた哲宗が、負傷した個所に絆創膏なんぞを貼ってしっかりとした足取りで入って来たのです。絆創膏みたいだけど、当時は無いよね、それって
居並ぶ大臣たち、大王大妃も、驚きました。
しかし、驚くのはまだ早かった。
哲宗の表情は固く、怒りを含んでいるように見えます。
席につくなり、哲宗が言いました。
今回の謀反を企てた輩について調べてみたと。手始めに大臣たちを調査した・・・と。
不安におののく大臣たちに、哲宗が心配する必要はないと言いました。
「もう黒幕は突き止めましたから。」
誰だ・・・とざわめく大臣たち。
哲宗の目はジャグンを見つめていました。
全ての証拠がジャグンを指していました。
濡れ衣だと大臣の一人が抗議しました。
「黙れ」
哲宗が一喝。
しかし、本当は、哲宗たちの自作自演だったのです、今回の騒動は。
ジャグンを追い落とすため、綿密な計画を立て、哲宗は命の危険を覚悟して実行に移したのです。
7人の身分を偽った兵たちは、必ず救い出すから耐えろと哲宗に言われていました。
だから、どんな拷問にも耐えて一切罪を認める事は無かったのです。
哲宗は、ジャグンと兵曹判書を大逆罪人だと断定。
役職から罷免し流刑を命じました。
我慢できなくなった大王大妃が立ち上がって御簾の陰から出て来ました。
「事故で判断力を失ったのですか?王の本分を守りなさい」
そうおっしゃるのなら・・・と哲宗も立ち上がりました。
「大王大妃様こそお年ゆえ判断力を失っています。これ以上は大王大妃様に朝廷を任せられません。垂簾聴政はもうお止め下さいこれからは私が一人で親政を行います。」
王様と血相変えて詰め寄る大王大妃に、哲宗は一切怯まず、さらに強く言いました。
「キム・ジャグンに毒を下し、三族を滅ぼしたいのを、おばあ様と王妃に免じて罷免で済ませるのです。」
取引をしようと言うのですか?と大王大妃。
「取引とは、選択出来る時に使う言葉です。」
睨み合いが続くかと思ったその時、ジャグンが進み出て跪きました。
濡れ衣ではあるが、王命を受けることで忠心を証明する・・・と。
ただ、釈明の機会を与えてもらいたいと言い、司憲府に弾劾を求めると言いました。
哲宗はそれを認めました。
ソヨンは哲宗が意識を取り戻したと聞いて、泣けて来ました。
自分でも思ってもみない感情でした。
哲宗に会うのが、何だか気マズイ気がしました。で、お酒を引っかけて行こうと思ったのですが。
飲みすぎちゃって、結局、明日行こう・・・なんて事になりました。
その間、大王大妃がソヨンの部屋を家探し、例の帳簿を見つけてしまいましたよ。
帳簿はジャグンに渡しました。一安心です。
でも、これで哲宗とソヨンが手を組んだと確信してしまいました。
王妃を入れ替えようと言う結論になってしまいました。
今度こそ、本当にヒ素を・・・とジャグンが言いました。
ソヨンが死ぬことで、哲宗にも打撃を与えられると思ったのです。2人が想いあってると気付いていますから。
ここで意外な人が哲宗側のスパイだと分かりました。
大王大妃のマッサージをしてる盲目の女性です。
この時も、大王大妃の傍にいました。
ソヨン殺害計画を、密かに知らせたのです。
哲宗、今になってやっと宴の料理を作ったのがソヨンだと気付きました。