本編等、レビュー一覧は、こちらから。
本編は、先日とうとう終了。
とても楽しく、そして興味深く見ることが出来ました。
着地をどうするのか、興味があった私は、ラストも満足しました。
フィクションですので、ある程度の創作は期待していましたが、あまりにも突拍子がない締めだと引いてしまうこともあります。そのレベルが本当に丁度良い
本国でも、大変な人気を博したようで、こういうスピンオフ的な番組が作られたようですね。
出会いの秘密
王妃を選ぶ一日前のこと。
ソヨンは何としても哲宗の顔を見たいと思っていました。一生を共にするかもしれない相手ですから。
本当のソヨンも、ボンファンほどじゃありませんが、なかなか積極的な女性だったようですね。と言うよりは、自分の意思で行動をする、しっかりとした考えの持ち主と言う事です。
で、内官に心づけを渡し、哲宗の日課を聞き出し、待ち伏せしていました。
しかし、その度に内官のアジョッシの陰になってしまって肝心の顔が見えません。
でも、そのチャンスがふいに訪れました。
急な雨で雨宿りした時、同じ場所に若者も雨宿りをするために駆け込んで来たのです。
哲宗でした。
勿論相手が誰なのか、分かりません。でも、お互い、見覚えがある気がしました。
ソヨンは若者の右腕に血が滲んでいるのに気が付きました。
雨に濡れたら傷が悪化します・・・と言って、遠慮する哲宗の腕に、自分のテンギを結んであげたのです。
「以前どこかでお会いしたことが?」
と、ソヨン。すると、哲宗も同じことを言いました。
あなたの名前は?と哲宗が聞き、ソヨンが答えようとしたとき、ホンヨンが傘を持って戻って来ました。
そして名前を聞かないまま別れたのです。
王妃に選ばれたと知った時、ソヨンが真っ先に思ったのは、その若者のことでした。
心惹かれている事に気づいていました。だから、こんな気持ちを持ったまま王妃になって良いのかと思ったのです。
でも、王妃になることは長年の夢でした。諦める事も出来ません。
心配は杞憂に終わりました。
任名書を渡してくれたのは、まがいなきあの若者でした。
運命だ・・・とソヨンは思いました。
勝負の秘密
事の発端は、ホン別監が査察に来たビョンインを永平君と間違えたこと。
直後に来たキム・ファンまでもが、ビョンインと永平君を間違えちゃったんですよ。
背格好も似てるし、顔立ちも似てる気がするとホン別監とキム・ファンが言うもんだから、2人は大いに不満。
相手とは違うと言い張り、体力で勝負をつけることに。
しかし、それも似たり寄ったり。
結局、賭け事で決着をつけることになりました。
で、はっきりしたのは、ホンヨンが見かけによらず力持ちだと言う事だけというお粗末な事に。
女人の秘密
実はファジン、小説を書くのも上手でした。それも、官能小説のようで・・・
人は見かけによらないってことです。
ただ、内容が内容だけに、オウォルと二人だけの秘密です。ペンネームはチャ・ウヌ。
その本は、女官から女官へとレンタルされていき、皆が夢中になりました。
ホンヨンもその本の虜となり、同僚と大騒ぎしていたのをチェ尚宮に見つかってしまい、本を没収されてしまいました。
チェ尚宮、一人でこっそりと読んでいたら、マンボクに声をかけられて思わず取り落としちゃった。
マンボクは、チェ尚宮が落とした万華鏡を拾って届けてくれたのです。
その万華鏡で見えるのは、男性のポーズした姿。
焦ったチェ尚宮は、万華鏡をひったくるように受け取り、そのまま行っちゃった。本を置いたまま・・・。
読んだマンボクは、取り澄ましたチェ尚宮がこういうのを好みだと知って、喜びました。
で、ぐいぐいプッシュしようとしたのですが、あっさりとはねつけられてしまいました。
それから月日が経ち・・・。
本編に描かれていたように、チェ尚宮とマンボクはお互い心を通わせるようになりました。
そして、ソヨンに教わって作ったラーメンを、2人で食べる仲となったのです。
男友達の秘密
哲宗は、『中殿辞典』の内容がどんどん増えて行くのを見て、自分の知らない事の多さに感慨深げでした。
“監視カメラ”だの“変態”だの“鑑定番組”だの・・・。まぁ、そーでしょうね
で、こうなったら、ソヨンに直接教えを乞うしかないと、王妃の館に向かいました。
会う口実と言った方が正解でしょうね
しかし、哲宗がソヨンの部屋に行くと、いつもそこには男友達が。
ある時は、キム・ファン。ある時はマンボク。そしてある時は、ビョンイン。
またある時は、哲宗が来たと言うお触れがあったのも気づかずに、大騒ぎしてるじゃありませんか。
そこにいたのは、ビョンイン、キム・ファン、マンボク、そしてホン別監まで。
皆でゲームに興じていたんです。
王妃の周囲には常に男友達がいると、哲宗は嫉妬。
やっと男友達のいない時にソヨンに会えたと思ったら、今度はエロ本を熱心に読んでるし・・・
哲宗に、読んでみる?なんて渡そうとしたもんだから、チェ尚宮が大声で必死に阻止しましたよ。
皆が驚いている間に、ホンヨンがこっそりと本を隠しました。
ソヨンが自分より友達と親しい気がして、哲宗は少々・・・いえ、かなり拗ねてます。
で、聞きました。
「王妃の一番大切な人は誰ですか?」
・・・と。
「私のホンヨン。」
と、即答したソヨン。ホンヨンが嬉しそうです。
「あ、あと、私のチェ尚宮。」
と、付け足すと、チェ尚宮も嬉しそうです。
機嫌が悪くなった哲宗は、内官やチェ尚宮、ホンヨンを下がらせました。
で、正直に聞きました。男の中で一番大切な人は誰ですか?と。
ソヨンがじっと哲宗を見つめたもんだから、哲宗は期待感
「チャン・ボンファン。」
誰?ですよね。
「世の中で唯一の完璧な男だ。私が知ってる男の中で一番カッコいい。外見も人間性も全部揃ってる。最高の包丁使いで弁も立つ究極の存在。最高だ。常に斬新で刺激的だ。」
その者と何故一緒にならぬ?と哲宗。まぁ、そーですよね、そう聞きたいですよね。
「そこなんだよ。一緒になれないから切なくてもどかしい。どうかなりそうだ。」
その者が恋しくて夜も眠れぬのですかと、哲宗。マジ切れです。
「もしかしたら、嫉妬?」
と、ソヨン。
嫉妬してますと哲宗。今後は“私の”と言う言葉を乱用しないでくださいと。王命です。
「誰かに“王妃様”と気軽に呼ばれるのも嫌だ。」
熱烈な告白です
ソヨンは、ドキドキしました。
これがソヨン本人の心のトキメキなのか、自分のトキメキなのか、混乱しました。
すぐに確信出来ました。自分自身の心だと。
不仲な姉弟の秘密
大王大妃とキム・ジャグンの話です。
表向き、キム・ジャグンは陰になり日なたになり、大王大妃を支えて来ました。
でも二人ともそろいに揃って負けず嫌い。
事、賭け事となると、一歩も引きません。
間に挟まれたソヨン父は迷惑なこと、この上ありません。
滅亡の秘密
哲宗の元には、たくさんの上奏文が届いています。
中には、世の中に起こる様々な理解できない現象は、世が滅ぶ前兆なのではないかと言う、不安な訴えもありました。
哲宗は、この世の中がそんなに簡単に終わるとは思えません。
しかし、ホン別監までもが言い出しました。
「もし今日が人生最後の日になるなら、私は仕事したくない。」
そして哲宗も“今日が最後”と思ってしたいことをすればいい・・・とね。
「私はそれが兵書の完成だ。死ぬ前に終わらせたい。」
と、哲宗。
そのうちに、世の中が終わるのに身分の上下が何だと、敬語も無視してため口で話し出す始末。
哲宗も考えが変わりました。
もし今夜で世が終わるなら、悔いが残らない様に過ごさねば・・・と。
大殿を出ると、ソヨンがチェ尚宮とホンヨンと空を眺めていました。
2人が不安がっているのを、宥めていたのです。
そのうち、マンボクとキム・ファンも集まって来ました。
皆一緒に座り込んで何か起こるのか、待ってみました。が、何も起こりません。
夜も更けたころ、天体ショーが始まりました。
「流星雨だ。」
と、ソヨン。
たくさんの流星が一斉に見られたのです。
「この世の滅亡がこんなに美しいなんて。」
と、哲宗。
皆、恐怖も不安も消え、ただただ空を眺めていました。
ソヨンは目を閉じて心の中で願いを唱えました。
“元の体に戻れますように。植物状態になっている間もお守りください。哲宗が童話に出てくる王子様のように幸せになれますように”
流れ星は願いを叶えてくれるから、祈って、早く・・・とソヨン。
皆、それぞれ、願いを唱えました。
チェ尚宮の願いは、来世ではソヨンの母親にしてくださいというもの。必ずソヨンを更生させられるように・・・と。
ホンヨンの願いは、来世ではソヨンの姉にしてほしいということ。ソヨンが寂しくないように・・・と。
そして、哲宗はソヨンに聞かれて答えました。
「私はもう生まれてきたくありません。」
哲宗がどれほどの苦しみを耐えて来たか、頑張ってきたかを知ってるソヨンとすると、それも仕方が無いと思いました。
「だけど、私はお前にまた生まれてほしい。人生を2回生きて分かったんだ。悔いが残る生き方をしたらダメだって。それに想定外の姿でお前の前に現れるかも。だから、また生まれてこい。」
そうだろうな・・・と哲宗は思いました。ソヨンのような妙な人に会えずに死んでいたら後悔しただろう・・・と。
「今でも十分想定外です。」
と、哲宗は微笑みました。
哲宗は願いました。
“生まれ変わっても、また王妃と出会い、誤解し憎み喧嘩しても互いに気付ますように。ただのウォンボムとソヨンとして会えますように”
それでも、星が落ちてこの世が滅びるのではないかと不安がる面々にソヨンは言いました。
「大丈夫だ。この世は嫌になるくらい頑丈なんだ。」
ほっとするような終わり方でしたね。
実は、もっと何か隠されたエピソードがあるんじゃないかと期待したのですが・・・。
ちょっと残念。