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ジョンウは、そんな卑劣な投稿をしておいて、ジョンボムにそれを知らせました。
これでスターだね・・・なんて
サビンは、学生からその話を聞きました。
ジョンボムのこれからが心配になりました。
翌日、サビンはジョンボムの部屋のあるビルで階段を駆け下りてくる人物とぶつかりました。
黒づくめで、如何にも怪しげ。
気になったので、ジョンボムの部屋に行くと、何故かドアが開いています。
ジョンボムは留守。
電話をしましたが、出ません。
「カインとアベル」を描いた絵に変化が。カインの手にナイフが握られていたのです。
床に、法曹界の慈善音楽会の招待状がくしゃくしゃになって落ちていました。先日、ジョンウもそんな話をしていたとサビンは思い出しました。
嫌な予感がしました。
急いで音楽会の会場に向かいました。
ジョンボムは、会場に到着しましたが、家族の席には向かいませんでした。
遠くから、和気あいあいとした様子を見ています。視線の先には、ジョンウがいました。
この音楽会には、スヒョクとサンア、サンアの両親も出席しています。
どうも、サンア父ペク・インソクは、どうしようもない人間のようです。財閥と言う地位を盾に、やりたい放題のようで。
チャン・へミはそんな夫を国会議員にしようと考えているようです。
流石にチョン・ソクテは危惧していますし、呆れてもいます。
そう言うと、チャン・へミはジョンボムの名前を持ち出し、それ以上言わせない様にしました。
チョン・ソクテは、この時初めてスヒョクがサンアと婚約している事を知りました。
スヒョクが殊勝な態度をとりつつも、本当は意のままにならない人間だと改めて気づいたようです。
サビンが会場に到着した時、偶然スヒョクとバッタリ。
スヒョクのお陰ですんなりと会場に入ることが出来ました。
サビンは、スヒョクのことなど一切気に留めず、ジョンボムを探しました。
そんなサビンを、スヒョクはずっと目で追っていました。サンアが見ているとも知らず・・・。
ジョンボムは会場の奥まったところにある池にいました。
ジョンウもついて来ました。特に声をかけませんでしたが、自分の姿を見たら、必ず来ると思っていたようですね。
ジョンウは誰もいないと見て、言いたい放題です
本当に来たの?ここでも一人か。行き場がないもんね。どうせ一人なら、ここで死ねば?死にたくない?だったら、僕を殺せば?・・・等々。
僕を殺せば?と聞いた時、初めてジョンボムが口を開きました。
「そうだな。」
そして、ジョンウに一歩一歩ゆっくりと近づきました。
ジョンウはその時になって初めて恐怖を感じたようです。口では自分が殺されそうだと言いながら、ジョンボムを傷つけながら、それでいて自分は安全だと高をくくっていたのでしょうか。
両親に守られているから。
一歩ずつ退いていたジョンウ、足元の橋の板が折れて、池の中に転落
助けてと、叫ぶジョンウに背を向けて歩き始めたジョンボム。
その時、ダメと言う声が。サビンです。
サビンは手を伸ばしてジョンウを引っ張りました。でも、ジョンウの力が強く、サビンも池に転落してしまったのです。
一瞬先に飛び込んだのは、スヒョク。
ジョンボムも遅れて飛び込みました。
結局、スヒョクがサビンを、ジョンボムはジョンウを引きあげました。
ジョンウはすぐに息を吹き返しましたが、サビンが息をしません。
スヒョクが必死に蘇生法を行いました。
サビンの意識の奥に、ハウンの記憶が。ヒョンビンへの想いが詰まった記憶です。
そしてヒョンビンとスヒョクが重なりました。
スヒョクの必死な蘇生法でサビンも息を吹き返しました。
サビンを見詰めるスヒョクを、遠くからサンアが見ていました。初めて見るスヒョクの表情でした。
病院で、ジョンウはジョンボムが自分を殺そうとしたと叫びました。
ジョンウ・・・病んでるわ
ジョンボムは一切反論しません。
「本当なのか?あの女のことを隠蔽してやったのに。」
と、チョン・ソクテ。
一度も違うと思わなかったの?とジョンボムが問いました。
「だったら、お前が真犯人を連れてこい。」
と、チョン・ソクテ。そんな言い方無いよね
話す事は無い・・・とジョンボムは病院を出て行きました。
この様子を、サビンは見ていました。
心が痛みました。
ジョンボム母が息子に聞きました。ジョンウを殺そうとしたの?と。
「はい。」
と、即答したジョンボム。
もう一度聞くわ、私の息子を殺そうとしたの?と母。
「殺してもいいんだろ。」
と、ジョンボム。
そしたら、母が言いましたよ、人を殺してもいい・・・と。
「でも、私のものはダメ」
ジョンウは病気だよ・・・とジョンボム。もし俺が同じ状況なら、どうしただろうね・・・と。
「俺が弟みたいに平凡だったら、捨てただろ。」
そう言って、ジョンボムは母に背を向けました。
コン・ジチョルからジョンボムにメールが届きました。
『あの会場に俺もいた』
ジョンボムは返信しました。
『俺もあんたを見かけた。サインは分かってる』
ファヨンと一緒の時、メモが届いたのです、ジチョルから。代わりにファヨンを殺してやると言う。
そこに記されていたのは、蝶の絵でした。
会場でジョンボムは、その蝶がサンアの胸元にあるのを見たのです。でもね・・・きっとサンア母チャン・へミだと思うよ、あたしゃ。
帰宅したジョンボムを、サビンが待っていました。
「弟を殺したくても行動に移しちゃダメでしょ。」
と、サビンが言うと、何故ジョンウを助けたと、ジョンボムが聞き返しました。
「あなたを殺人者にしたくないから。」
やっぱりサビンは被害者より加害者を救おうとするんですね。
ジョンボムは自棄になったように言いました、自分はもう殺人者だと。
サビンは優しくジョンボムを抱きしめました。背中をぽんぽんと叩きながら言いました。
「でも殺さなかった。本当に良かった。私が遅れなくて良かった。後悔させずに済んだわ。」
自分の中にいる怪物と戦うのよ・・・と。私が勝たせてあげる・・・と。
サンアは、スヒョクに詰め寄っていました。サビンを見つめる目に対して・・・です。
スヒョクは言いました。
「君との結婚は自分との約束だ。その約束は破ったことはない。これが僕の論理だ。」
スヒョクがサンアを付き合う切っ掛けになったのは、サンアの言葉でした。
憧れの対象について言ったのです、
『彼の体じゃなく魂に抱かれたい』と。
これ、同じ言葉をサンアも言っていました。
「復活」挟まれていたポラロイド写真。スヒョクはそこに写っているのがサビンとそっくりな人だと分かったかな