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コンソン夫人から“王女様”と言われ、呆然とするカジン。
そこに、コ・ゴンが。
カジンと斬り合いになったのですが、一瞬先にカジンの剣がコ・ゴンの腕を斬ったのです。
コンソン夫人が叫びました、王女様と。
コ・ゴン、思ってもみなかった事実を察しました。刺客は王女だったと。
ただ、それを公にする気は無いみたいです。コンソン夫人にも内密にと言いました。
部下にも、追えと命令しましたが、決して殺すなとも命じました。
コ・ウォンピョは、コンソン夫人に選ばせました。
王宮を去るか、これまで通り太子ウォンの世話をしながら、コ・ウォンピョのスパイとなるかのどちらかを。
コンソン夫人は、後者を選びました。
それしか無いですよね。
オン・ダルはへ・モヨンによって、人質にされていました。
逆さづりにされているのですが、オン・ダルは全く堪えていません。
カジンについて教えろとへ・モヨンはオン・ダルの首に剣を突きつけましたが、まったく意に介しません。
第一、オン・ダルはカジンの正体を本当に知りませんから。
へ・モヨンは、オン・ダルを少しだけ刺しました。
「その血が全部流れ出る前に娘が戻るよう祈れ。」
あんたも祈っておいた方がいい・・・と、オン・ダルが言いました。
万が一、カジンの身に何かあったら俺がここをぶっ壊すからと。
カジンの記憶が少しずつ戻り始めました。
いつも抜け出していた部屋の壁の秘密の出入り口、王宮の塀の抜け穴・・・等々。
弟のウォンのことも。父との楽しい思い出も。
王宮の中を歩き、それらの記憶を確かめました。
父との思い出に浸っている時、そこに偶然平原王が。
カジンはすぐに隠れましたが、平原王は、気配を感じ、出て来いと言いました。
カジンは姿を見せました。
「私が誰か分かりますか。ピョンガンです。何故私を見捨てたのですか。」
平原王は、恐怖におののきました。亡霊だと思ったのです。
半狂乱になり、兵を呼び集めました。
勿論、カジンは逃げた後でした。
秘密の通路に逃げ込んだカジン。
そこにコンソン夫人がやって来ました。コ・ウォンピョが解放したのです。
涙々の再会となりました。
部屋に戻り、コンソン夫人はカジンに女官の服を着せました。それが一番王宮では安全な恰好でしょう。
コンソン夫人は、平原王に王女の生存を知らせると言いましたが、カジンは止めました。
先に調べることがあると言いました。
カジンが王宮を出ようとしたのを、コ・ゴンが呼び止めました。
「久しぶりだ、師匠。」
カジンが振り向いて言いました。
コ・ゴンは予想はしていたものの、やはり動揺しました。経緯を聞こうとしましたが、カジンは行かせてくれと言いました。
王を狙えと命令された理由を知るために・・・と。
コ・ゴンはカジンの意思を尊重しました。ただ、王女として戻ってくれと言いました。
コ・ゴンに準備してもらった馬で、カジンは寺に向かって駆けました。
ウォルグァンに会うためです。
オン・ダルは、逃げようと思えばいつでも逃げられる力を持っていました。
なのに、逆さづりにされたまま、カジンを待ち続けていたのです。カジンを信じ切っているのです。
呆れたへ・モヨン。
オン・ダルは、へ・モヨンの薬草店を手伝いながら、カジンを待つことにしました。
カジンは、ウォルグァンに会い、8年前、何があったのかを聞きました。
父平原王が何者かの企みによって母ヨン王妃とウォルグァンの仲を疑い、殺せと命じたこと。
スンノ部族も、逆賊の濡れ衣を着せられ、悲劇に見舞われたこと。
ヨン王妃を巡る噂は全て嘘だったとウォルグァンは言いました。
何故、王にそう言ってくれなかったのかと、カジンは言いました。
信じてはくださらなかったでしょう・・・とウォルグァン。
平原王は、嘘を信じて妻を殺してしまったと言う現実を受け入れることは出来なかっただろうから・・・と。
「王様は自分の過ちに向き合う自信が無いのでしょう。」
カジンは、悲劇の原因は自分だったと思いました。父平原王は、月足らずで生まれた自分がウォルグァンの娘だと信じてしまったのだから・・・。
私はどうやって生きるべきですか?と、カジンは聞きました。
王女として生きる道を探すべきです・・・と、ウォルグァンは言いました。
平原王は、カジンに会って以来、ピョンガンの亡霊を見たとパニックになっていました。
お祓いをしなくてはいけないと、コ・ウォンピョに命じました。
その様子を見て、コ・ウォンピョは、ピョンガンの生存を確信したようです。
コ・ゴンが描かせた刺客の似顔絵を見た時から、予感はしていたようです。
コ・ゴンに、ピョンガンを殺せと命じました。
へ・モヨンは、養父のソノ部族長に言いました。王女を殺してはならないと。
王女が生還して一番困るのは、コ・ウォンピョなんだからと。
コ・ウォンピョのケル部族が揺らげば、彼らソノ部族に権力が転がり込んでくる可能性があると言う事です。
王女を手中に収めれば、なお良いでしょうと、へ・モヨンは言いました。
それにはオン・ダルと言う存在が役に立つと思っています。
力持ちでよく働くオン・ダルは、店でも重宝に使われていました。
偶然、その様子を見つけたのは幼馴染のプンゲ。
幽霊谷では、サ氏夫人を始め、皆がオン・ダルを心配していました。刺客を追って行ったまま、帰って来ないからです。
今は帰れないとオン・ダルは言いました。カジンが戻るまでは帰れないと。
カジンが戻って来ました。
やつれてフラフラの状態でした。
オン・ダルの顔を見て、張り詰めていた気が抜けたように、倒れ掛かりました。
行き場がない・・・とカジン。
「バカだな。行き場なんてあるだろ。俺と来ればいい。」
へ・モヨンが呼び止め、借りは?と言いました。
カジンが借りは必ず返すと言い、へ・モヨンもその言葉を信じ、カジンとオン・ダルを行かせました。
オン・ダルはカジンを幽霊谷に連れて行きました。
村はずれのぼろぼろの空き家に連れて行きました。
何とか片付ければ、住めると言いました。
世話を焼こうとするオン・ダルに、カジンは言いました。寝たい・・・と。
身も心も疲れ切っていました。
あまりにも突然、いろんなことを思い出し、現実を突きつけられたから、受け止められずにいるのです。
オン・ダルはカジンを一人にしてあげました。
カジンは、オン・ダルの温かさに、ふっと笑みが漏れました。
カジンは、久しぶりにぐっすり眠れました。
村人たちが、家の補修を手伝ってくれました。家財道具も揃えてくれました。
オン・ダルは行き倒れて死にそうな人を、よく村に連れてくるんだそうです。カジンの様子を見て、皆、またその類だと思ったようです。
だから、優しくカジンを迎え入れてくれたのです。
死んだような表情だったカジンに、笑顔が戻りました。
その日は、オン・ダルの父オン・ヒョプの法事の日でした。
カジンは、村人からオン・ヒョプが村人の命を救って亡くなったと聞きました。
タルは、その息子だと。
スンノ部族だと聞いて、カジンは一気に記憶が戻りました。
母が死んだあの日のことを。
母から青玉の首飾りを持たされ、逃げろと言われた時、一緒に行ってくれたのは、将軍の息子タルだったということも。
将軍のお墓で祭祀をするオン・ダルたちの姿を見たカジン。
オン・ヒョプの姿を思い出しました。
カジンは、オン・ダルたちが去った後、一人お墓に跪いて泣きました。
へ・モヨンはコ・ゴンにオン・ダルとカジンの話をしました。
オン・ダルと言う薬草売りが連れていた娘が、人相書きの女に似ていたと。
コ・ゴンはすぐにオン・ダルの出身地に向かいました。