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キム・サブはしばし後、対処法を考え付きました。
ウジンは驚きました。
どうしてその方法を採ろうと思ったのか、全く分からなかったからです。そして、スタッフたちがそのまま信じてキム・サブの指示に従うのも、理解出来ませんでした。
一方、ウンジュは、手術恐怖症の発作が起こりました。
必死に堪えようとしました。でも、どうしようもありません。
堪え切れず、とうとう手術室を飛び出してしまいました。
そしてトイレに駆け込み、吐いたのです。
泣けて来ました。
その様子を、偶然トイレにいたアルムが目撃しました。
キム・サブの方法は成功しました。
出血箇所を突き止め、適切な対処が出来たのです。
国防長官は命を取り留めました。予断を許す状況ではありませんが。
この様子を、随行員の一人がずっと見ていました。
彼は心の底から国防長官と秘書の容体を心配しているように見えます。仕事とか立場というのを超えて。
パク看護師は、その視線に気づいています。
国防長官が事故に遭ったという報道が出ました。
まだトルダム病院にいるということまでは出ていません。
この時点で、ト・ユンワンは動きました。公になったのなら、自分たちの手柄にしてしまおうって事かしら
よりによって、パク医師を主治医にしましたよ。
パク医師に異論は無いでしょうね。名を売るチャンスですから。
ウジンはキム・サブに聞きました。
国防長官の手術において、もっと安全な方法を考えても良かったんじゃないかと。仮にも国防長官なんだからと。
「その人がどこの誰でどんな立場であろうと、手術室に入れば患者だ。他の事は考えない。考えるのはただ一つ。何としてもこの患者を救うということだ。」
救うためなら何をしても良いと?と、ウジン。彼はキム・サブが採った方法が無謀だと思っていたのです。
「あの方法が上手くいったのは、ただの勘と運だったもし勘が外れて運が無かったら、長官はどうなっていたと
」
と、ウジンは言いました。
勘と運だとと、キム・サブ。
「そうとしか思えないなら、お前も大したことない。」
ムカつくウジンです。
しかし、直後に、キム・サブの目は広く確かだと言う事を思い知らされるのです。
それは他でもないウジン、自分自身のことをしっかりと把握されていると気付かされたからです。
手術中のウジンの様子を見て、瞬時に脇腹の怪我に気づき、薬と検査の手配がなされていたのです。
悔しいけど、キム・サブの見方を変えなくてはいけないかもしれないと、ウジンは思ったでしょうね。
ウンジュの方はと言うと。
必死になって、吐き気を催した言い訳をしました。食べたモノが悪かったようだ・・・なんて。
そんな事に騙されるキム・サブじゃありません。
何故この病院に来た?何をして追い出された?と、キム・サブ。
「追い出されたんじゃなくて、自分が望んだんです。」
と、ウンジュ。まぁ、確かに停職処分とトルダム病院のうち、自分がこの病院を選んだわけですが。
「素直に認めるのがそんなに辛いか?プライドが傷つくからか?」
と、キム・サブ。
何のことやら・・・とウンジュはしらばっくれようとしました。
だからそのざまなんだと、キム・サブは呆れたように言いました。
「今後、俺の手術室に入って来るな。患者を残して逃げ出すような奴は不要だ。どんな言い訳も通用しない。手術室に私情を持ち込むな。恐怖症のせいで過呼吸になっても、逃げだすようなヤツに医者の資格は無い。外科医がそんな心構えじゃ患者の心臓にメスを入れられないぞ。患者を殺す気かそんなヤツは医者を辞めろ
」
ウジンもウンジュも、キム・サブに一喝されたことになります。
泣きながらウンジュは控室に戻って来ました。
帰ろうと、辞めようと思いました。
泣きながら私物を片付け始めました。でも、あまりにも辛くて、帰ることもできませんでした。
泣きじゃくるウンジュを、アルムが慰めました。
ウンジュはプライドの塊でした。おそらくそれは劣等感の裏返しだったのでしょうが。
誰よりも必死に勉強して来たと言う自負があります。成績も優秀でした。
なのに、こんな田舎の病院に追いやられて、挙句の果てに医者を辞めろとまで言われて・・・。
ウンジュはきっとこんな愚痴を同僚に・・・と言うより後輩に吐き出すなんて、初めてだったでしょうね。
アルムはウンジュが後輩たちの憧れだと言いました。
女性を軽視する教授の元、決してくじけず耐えているウンジュの姿を後輩たちは見ていたのです。
「その上、有能な人にスカウトされたじゃないですか。」
キム・サブのことです。
実は、アルムはキム・サブが教授からウンジュの話を聞いて、トルダム病院にほしいと言っていたのを、聞いていたのです。
アルム、グッジョブ
キム・サブはウンジュの能力、状態を全て知った上で、欲しいと言ったのです。
まさか・・・とウンジュはにわかには信じられません。
でも、アルムは確かにこの耳で聞いたと言いました。
少し元気が出たウンジュでした。
母には、大丈夫だと明るく電話しました。
ところで、ウジンが倒れたウンジュを背負って走ったのは、一度じゃなかったみたいです。
本当はウンジュのことを想っているのでしょうね。気にかけていますもん。
ウンジュも、いつも突っかかるのは、ライバルであるのと同時に、意識してしまう相手だからでしょう。
ウジンは、ウンジュの前でも強がってしまいます。
例えば、本当はブラックコーヒーが苦手なのに、好きなフリをしたり。後でたくさん砂糖を加えて飲む羽目になるのに・・・。
キム・サブ先生はどんな人だと思う?と、ウンジュがウジンに聞きました。
「興味は無い、俺は金を貰うだけだ。」
と、また悪ぶるウジン。
でも、一方で、ウンジュがキム・サブと言う医師をどう感じているのか、自分が考えを変えたようにウンジュも変えたのか、期待したようです。何故?と、聞きました。
だけど、ウンジュは気になっただけと答えました。
そして、とうとうパク医師たちコサン大学病院のスタッフ一同がトルダム病院に乗り込んで来ました。
トルダム病院には何の連絡も入っていませんでしたから、突然やってきて、国防長官の治療を担当すると言われて、キム・サブをはじめとした面々は驚きました。
パク医師は、初めまして・・・と挨拶しました。
本当は初めてじゃないけどね。これが彼のプライドでもあるのでしょう。
ト理事長も一緒でした。
相変わらずキム・サブとは丁々発止です。
おまけに、ウジンをコサン大学病院から追い出した張本人が、パク医師ですもんね。
ウジンに散々嫌味を言い続けたヤン医師もいますよ
よりによって・・・と言う感じです。
そこに、マスコミが
国防長官の入院先がばれたのです。
と言うか、ト理事長の仕業みたい。
嵐の予感。