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手術を要する患者が2人。
あと2人は継続観察が必要でした。
キム・サブは患者の状態を各先生に聞き、治療方針を決めました。
心中未遂の少女をチョン医師に任せ、薬の過剰投与の男の子をアルムに。
そして、心中未遂の父親とカジノ従業員の重傷者の二人を同時に手術することにしたのです。
パク看護師がウジンを呼びに行きました。
しかし、ウジンは拒否。
「患者は医者を選べても医師は患者を選べないと教えられました。どんな人でもどんなミスを犯した人でも、患者を差別してはいけないと習いました。」
俺に説教を?と、ウジン。
「いいえ。恥を知れと言ってるんです。」
と、パク看護師。
家族の中で一人生き残ったウジンは、親戚の人に死んだ方が良かったと言われました。子供がどうやって一人で生きて行くのか・・・と。つまり、引き取って家族にするつもりは無いと言う事ですよね。
悲しみと衝撃のあまり出た言葉かもしれませんが、もっと大きなショックを受けたばかりの幼いウジンが絶望的な気持ちになってもしょうがない言葉だったでしょうね。
被害者でしかないウジンなのに・・・。
キム・サブはウンジュを呼びました。
カジノ従業員の手術の助手をするよう命じました。
手術室には入るなと言ったのでは?とウンジュが言うと、キム・サブは薬を取り出しました。
「手術恐怖症に効く薬だ。俺が調合したから副作用も無いし眠くもならない。時間を与えたいが、緊急事態だ。」
ウンジュは迷いました。
有難いと思ったでしょう。でも、やはり手術室に入るには勇気が必要でした。
もう一つ厄介な問題が。
麻酔医と連絡が取れないのです。
二つの手術を同時に進行させるのですから、麻酔医も2人必要です。
仕方が無いので、オ看護師長はコサン大学病院から来ているシム医師に頼みに行きました。
ところが、あっさりと断られてしまったのです。
私はここの医者じゃないから、そんな危険な手術をしたくはない・・・なんてね。至極当たり前のように。
オ看護師長、呆れて物も言えませんでした。
でもね、直後にシム医師がパク医師と一緒にやって来ましたよ。おいおい・・・
オ看護師長、更に呆れました。舌の根も乾かぬうちに・・・と言う感じです。
実は、パク医師、ヤン医師からこの事を聞いた直後、ヨ院長に会いに行っていたのです。
ヨ院長も、言い方は違うけど、キム・サブやチャン・ギテと同じように、トルダム病院の難しさを話しました。
忠告ですか?と、パク医師が聞くと、
「本気でなければ耐えがたいと言う意味です。」
と、ヨ院長は言いました。
パク医師は、言いました。自分が興味があるのはキム・サブだけです・・・と。久々に闘志が湧いたと。
「それで、キム・サブは相手になりそうですか?」
と、ヨ院長。
ト理事長も、トルダム病院よりキム・サブの方が面倒だと言っていたことを思い出しました、パク医師。
パク医師は、耐え抜こうと決心したのです。キム・サブと闘おうと。
だから、シム医師を手術に参加させたのです。
そして、キム・サブやオ看護師長、ぺ・ムンジョン、パク看護師の前で、ト理事長に連絡を入れました。トルダム病院の院長を引き受けると。
宣戦布告ですな。
ウンジュが手術室に駆けて来ました。キム・サブ処方の薬を飲んで。
そして、ぺ・ムンジョンと一緒にカジノ従業員の手術に臨みました。
ウジンも遅れてやってきました。
助けたいからじゃありません、あんな人の治療はしたくありませんから・・・とウジン。
「でも言われたんです。出来るのにやらないのは悪い医者だと。恥を知れとも。」
ウンジュとパク看護師の言葉ですね。
ウジンは心中未遂の父親の手術をすることになりました。
「患者を死なせるな。」
と、キム・サブが言いました。
キム・サブは、まずカジノ従業員の手術を行い、目処がついたところで、心中未遂の父親の手術に加わる手筈となりました。
ぺ・ムンジョンはため口でウンジュの緊張をほぐしました。
キム・サブもウンジュの様子を気に留めつつ、手術を進めて行きました。
ウンジュは、吐き気を催しそうになるのを、必死に耐え、集中しました。
仕上げをぺ・ムンジョンに任せて手術室を出る時、キム・サブはスタッフ全員にご苦労さまと声をかけました。
ウンジュには、名前を呼んで言いました。ご苦労様・・・と。
ウンジュ、涙がこぼれそうでした。
この時の演技が、イ・ソンギョンさん、本当に上手い
手術が終わり、ウンジュは母に電話しました。嬉しくてどうしても伝えたかったのです。笑顔で、でも、泣きながら電話しました。きっと今までは、多分に嘘の混じった強がりの電話が多かったんじゃないかと思います。
でも、この時は、本当に嬉しさが抑えきれないようでした。泣けそうでした、私も。
ぺ・ムンジョンはそれを見て、微笑みました。
ウジンは、冷静に手術を開始。
キム・サブが加わった時、既に大方終えている状態でした。
キム・サブは満足そうでした。
そして、ヨ院長は、忙しく働く医師やスタッフたちの事を思いながら、一人で荷物をまとめていました。
病院の玄関を出ようとしたとき、パク医師が声をかけました。
笑顔で振り向いたヨ院長。
「今日は金曜日ですよ。」
と言いました。
その言葉の直後、大勢の人が病院に押しかけてきました。
カジノで暴力団の争いが起こり、それに巻き込まれた刑事が銃で撃たれたのです。
暴力団員と刑事たち、双方入り乱れて乱入してきた感じです。
思わずびびって退くパク医師でした。
この騒動の中、ヨ院長は出て行きました。
待合室のベンチに帽子が置き忘れられていました。