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『智異山』とは、単体の山を指すのではなく、韓国南部の小白山脈の南端に位置する山並みの総称だそうです。
詳しくは、こちらから。
2018年、智異山国立公園のへドン分所に新人レンジャーが配属されました。
カン・ヒョンジョ=チュ・ジフンssiです。
到着早々に遭難者救助要請の出動に出くわしました。
遭難者は14歳の少年スンフン。自殺の恐れがあるとされ、皆に緊張が走りました。
様々な情報があちこちから寄せられました。
それを元に、大勢のレンジャーが山に向かって駆け出しました。
登山の道具を持たずに入山していると思われるので、タイムリミットは30時間。既に23時間が過ぎていました。
捜索中に落石事故が発生。落石を受けた一人のレンジャーが、宙づりになったまま意識を失ってしまいました。
まだまだ落石が続く中を、救出に向かったのは、ソ・イガン=チョン・ジヒョンさん。
イガンが難なく救助し、レンジャーは助かりました。
イガンのパートナーだったようで、代わりにヒョンジョが相棒となって捜索に加わる事になりました。
スンフンは発見できません。手掛かりもありません。
丁度、台風が近づいていまして、捜索隊も焦っていました。
分所にスンフンの祖母がやって来ました。
孫が心配だし、悪天候の中捜索してくれているレンジャーたちに申し訳ないと言う気持ちもあったようです。
実際、捜索は大変な気力と体力が必要でした。豪雨と暴風にさらされ、自分の命を守るのも必死の状況でした。
ヒョンジョは暴風でバランスを崩し、斜面を転がり落ちてしまいました。
立ち上がって辺りを見回した時、ヒョンジョの目にリュックが映りました。遭難者のモノでした。
遭難者のスンフンの姿はありません。
リュックの中に一枚の写真がありました。それを撮った場所にいるのでは?と、イガン。
しかし、その場所まではかなりの距離で、この悪天候では通常の倍の時間がかかると思われました。
「撤収だ。」
と、キム所長が無線で指示しました。
自殺しに来た人間を探すために、レンジャーが命を懸ける必要は無いと言いました。
イガンは迷った挙句、撤収しようとしました。
ヒョンジョは承服できかねる表情でしたが、仕方なくイガンの後に続きました。
その時、ふいにヒョンジョの脳裏にあるシーンがフラッシュバックのように浮かんだのです。遭難者の居場所
ところが次の瞬間、ヒョンジョの頭に落石が
ヒョンジョが意識を取り戻したのは、分所に担ぎ込まれた後でした。
「彼は生きています。」
と、ヒョンジョがイガンに言いました。
タイムリミットを過ぎています。皆諦めモードに入っていました。
祖母に何と説明すればよいのか。台風が過ぎれば、捜索再開しますとしか、言えませんでした。
イガンは一人山に戻りました。まだまだ大荒れの天候の中です。
必死に上った崖の上に、なんと、ヒョンジョが。
来なければ後悔しそうなので、先輩も同じじゃ?・・・と、ヒョンジョは言いました。
イガンは、自分とヒョンジョのロープを繋ぎました。
「お互い支え合わないと。片方が落ちればもう片方も落ちるの。だから細心の注意で。危険な場所から生きて戻るのが仕事よ。」
イガンが言いました。
その頃、分所では他のレンジャーたちも出動しようとしていました。
イガンとヒョンジョがいない事に気づいていました。
しかし、チョ分所長が止めました。
その時、祖母の携帯にスンフンからのメールが届きました。送信した時は、圏外にいたようなのですが、その後、電波の届く圏内に移動したと推察されました。
しかし、電話には出ません。バッテリー切れと思われました。
「ソンフンは生きてる。生きているが、危険な状況だ。探せ。」
イガンに、チョ分所長から連絡が入りました。
イガンとヒョンジョは手分けして遭難者が避難しそうな場所を探しました。
しかし、見つかりません。
ヒョンジョの脳裏に、昨晩浮かんだシーンが蘇りました。
イガンに説明すると、思い当たる場所があると言いました。
そして、ヒョンジョが脳裏に浮かんだのとそっくりな場所で、ソンフンを発見したのです。
レンジャー皆の協力でソンフンは命を取り留めました。
ソンフンが避難していた場所は、大きな岩の陰で、そこには、目印のように木の棒が何本か立ててありました。
パルチザンの通信手段だと智異山国立公園の文化資源調査団の職員キム・ソルが言いました。
通信手段が何も無い時、役に立つ連絡方法だとヒョンジョは言いました。自分の居場所を、棒で示すことが出来ると。
イガンは、ヒョンジョがこの場所にソンフンがいると、どうして分かったのかが、気になっていました。
ピンポイントでの指摘でしたからね。
「見えたんです、ここが。」
と、聞かれたヒョンジョは言いました。
遭難者の居場所が見えるのは、今回が初めてではないようです。
一瞬真に受けそうになったイガンですが、まさか・・・と笑いました。
信じてもらえないことを、ヒョンジョは分かっているようですね。
2020年。
2年後、イガンが分所に現れました。
なんと、車いすで
同期のグヨンは、複雑な表情です。というよりは、反対みたい。
グヨンの話では、大雪の日、イガンとヒョンジョが遭難したようで。助けようとしたグヨンたちも遭難しかけたとか。
何故戻ってきた?と、チョ分所長がイガンに聞きました。
イガンは答えず、1か月以上捜索しても見つからないでいる遭難者の居場所を予測しました。
イガンが指摘した場所で、白骨死体が発見されました。
皆、意味が分かりません。
何故分かったと、チョ分所長もグヨンも聞きました。
2人だけじゃなく、捜索に関わっていたレンジャーたち、皆、同じ気持ちだったでしょう。
イガンは、HPの遭難事故の捜索写真を見せました。
写真には、捜索隊の活動状況が写っていましたが、片隅に例の棒が立てられている様子も写り込んでいたのです。
「これは私とヒョンジョの印です。遭難者の居場所を知らせようと。」
一件だけじゃありません。
その他の捜索写真にも、似たような棒の印が写っていたのです。
「2人で決めた位置に印が残されている。誰かが私に伝えたのよ。」
誰かが私にシグナルを送り続けてる・・・とイガン。
「それが誰か知りたくて、戻って来ました。」
2人しか知らない場所だったら、もう一人のヒョンジョと言う方では?と、新人レンジャーのダウォンが言いました。
いや、ヒョンジョは山に来られない・・・と、チョ分所長。
何故と思ったら。ヒョンジョは、意識不明で病院にいたのです
何があったの