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2018年。
智異山にもクリスマスが来ました。山は雪で覆われ、後から後から降り続いていました。
なのに、イガンとヒョンジョは待避所の仕事を無理やり代わらされてしまいました。
本来はイルへが当番だったのですが、無理やり代わらされそうになったグヨンが、ヤンソンとの初デートがあるからと泣きついて来たのです。
ヒョンジョも約束があったのですが、どーしようもありませんでした。
忘れ物を取りに来る人がいるとイルへから報告を受けていました。
忘れ物は、青いリュック。取りに来るのは、イム・チョルギョンと記されていました。
その名前を見た途端、イガンの表情が固まりました。
イム・チョルギョンは、イガンの初恋の人でした。
出会いは、中学生の時。イガンに手を焼いた祖母は、問題児専門の訓練施設で行われる3日間の訓練にイガンを入れました。
腕を骨折していたにもかかわらず、イガンは登山で一位になりました。
ずっと張り合っていたのが、イム・チョルギョン。
しかし、一位になろうという欲はなく、イガンや他の人を助けていました。それによってビリになろうとかまわないと言う感じ。
自分と同じように両親がいないと知ったイガンは、チョルギョンが気になるようになりました。
その後、家出したイガンは、ソウルで偶然チョルギョンと再会するのです。
チョルギョンが働いていた焼き肉店でイガンも働くことになりました。
一応大学進学を目指して浪人中という事だったのですが、イガンは勉強に向いてなかったようです。
試験が終わった日、イガンはチョルギョンに誘われて初めて海を見に行きました。チョルギョンのバイクの後ろに乗って。
青春ですわ
クリスマスの夜、チョルギョンは売り上げをネコババした疑いをもたれ、焼き肉店を首になってしまいました。
最後まで誤解だと訴えていましたが、店主は信じませんでした。
庇ったイガンも一緒に首になってしまいました。
本当にやってないよね?とイガンが聞くと、チョルギョンはそれには答えず、言いました。
「まだ将来の目標は決まってないけど、真っ当に生きる。」
そう言って、チョルギョンは去っていきました。
その後、ソウルに行ったままのイガンを、祖母は自分が危篤だと言って嘘をついて呼び戻しました。
そして、国立公園の職員に無理やりイガンを応募させたのです。
面接でイガンは、チョ分所長に、山が嫌いだから働きたくないと言いたい放題。
チョ分所長が両親を死に追いやったと、その時まだイガンは思っていたようです。何等かの事情があるのですね。
チョ分所長は、イガンの気持ちを理解していました。
「だったら、お前は助けろ。お前と俺とは違う。山で人が死ぬのが怖いならその前に救え。誰かが死ぬ前に。」
こうやってイガンは職員となり、レンジャーとなったのです。
どのくらい経ってからかは分かりませんが、ある日、チョルギョンが分所に偶然やって来ました。
その時も、落とし物をしたと言って。落としたのは警察手帳でした。
2人とも、思いがけない再会に驚きました。
真っ当に生きてるのね・・・とイガン。
お前もな・・・とチョルギョン。
お前に言いたいことがある・・・と、チョルギョンが言いにくそうに切り出しました。
やっとのことで口を開いた時、運悪く遭難の知らせが入ったとグヨンが飛び出して来ました。
まったく・・・お邪魔虫と言うか、タイミング最悪と言うか
結局、何が言いたかったのか、聞けないままでした。
でも、チョルギョンが言いました。
「ここに来れば会える?また来る。」
もしかして、告白・・・とイガンが期待してもおかしくはない状況でしたね。
そのまま、長い時間が過ぎたのです。
チョルギョンを待つため、イガンはどんなに辛い仕事でも山を去る気持ちにはなれなかったのでしょう。
遭難通報が入りました。
足をくじいたと言うことです。
もしかしたら、チョルギョンかもしれないと思ったイガンは、雪が降る中、一人で救助に向かいました。
銃声が聞こえました。ヒョンジョはイガンが心配になって連絡しましたが、大丈夫でした。
グヨンが突然待避所に現れました。凍え切っていました。
ヤンソンにすっぽかされたと落ち込んでいました。行き場が山しか無かった・・・と呟きました。
忘れ物の資料にイム・チョルギョンの名前があるのを見たグヨンは、イガンの初恋の相手だとすぐに気が付きました。
ヒョンジョは、イガンの様子が変だった理由が分かりました。
派出所から連絡が入りました。
ある事件の容疑者の車が登山道入り口で発見されたと言いました。
容疑者は指名手配中の警官、イム・チョルギョンだと。
その瞬間、停電しました。何者かに電源のワイヤーを切られたのです。
ヒョンジョはさっき聞いた銃声が気になりました。
イガンの初恋の人が容疑者で、山に入っていると聞くと、じっとしてはいられませんでした。
すぐさま、銃声が聞こえた方向に向かいました。
イガンが見つけた遭難者は麻薬班の刑事だと名乗りました。
待避所でイム・チョルギョンと待ち合わせしていると。かけられた容疑を晴らすモノが待避所にあると言われたと。
2人で待避所に向かいました。
待避所に戻ったイガンが見たのは、真っ暗な建物と、荒れた室内。そして、意識のないグヨン。
通報しようとしたとき、後ろから銃を突きつけられました。
しかし、簡単に負けるイガンじゃありません。
抵抗したのですが、何と、さっき救助した女性が襲い掛かって来たじゃありませんか
この男と女性はグルだったのです。
一巻の終わりかと思ったその時、ヒョンジョとチョルギョンが飛び込んで来ました。
ヒョンジョが倒れているチョルギョンを発見していたのです。
そして、直後に警察も。
あっという間の逮捕となりました。
チョルギョンは、潜入捜査的なことをしていたのかな
イガン、大丈夫かという声に驚いたチョルギョン。
本当に久しぶりの対面となりました。
久しぶり・・・とチョルギョン。
ホントに・・・とイガン。
そして、とうとうチョルギョンが言えなかった告白をしました。
「ネコババしたのは俺だった。」
えーっですよね。それですよ。
イガンも肩透かしにあった感じでしょう。でもまだ期待してしまう状況が続きました。何故?と聞いたら、
「オートバイを買ってお前と海に行きたくて。」
と言うんですもん。
そして、あの後、お金を返して店長に謝って来たと言いました。真っ当になったってことですよね。
前にあった時は、恥ずかしくて言えなかったとチョルギョンが言いました。
だから、次に会ったら必ず言おうと思っていたと。
「智異山は広いな。やっと会えた。」
でもね、次の言葉が辛い。
「山登りに来るときは連絡する。妻も山が好きなんだ。」
ええーっ妻
イガンは笑顔のまま固まってしまいました。でも次の瞬間、笑い出しました。緊張して期待した自分が情けなかったのでしょう。笑ってしまうほどに。
グヨンの怪我を知り、ヤンソンが駆けて来ました。
なんと、初デートの日、ヤンソンはすっぽかしたりなんてしていませんでした。
待ち合わせ場所の内と外でお互いを待ち続けていただけだったのです。すれ違いでした。
良い雰囲気です
なんだか珍しく穏やかで幸せな時間が流れました。
イガンとヒョンジョだけ、その幸せな雰囲気に乗り損ねています。
酔いつぶれたイガンを家まで送って行ったヒョンジョ。
その時、久しぶりに、あの予知夢のような光景が脳裏に浮かびました。
山が燃えています。
かなり大規模な山火事のようです
ラスト、今日入隊したBTSのJINの声が流れました。
ちょっと胸が痛みました。
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