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2020年。
黄色いリボンが入っていたのは、チョ分所長の机の引き出しでした。
ダウォンの目の前に現れた人物・・・。あれは、幻
ダウォンは何かの気配を感じたようですが、その姿は見えてなかった感じです。
イガンの指示通り、無人センサーカメラを設置して戻りました。
その頃、智異山には男の幽霊が出るとの噂がありました。
血まみれのその姿を見たら、死ぬと言うモノです。レンジャーが着るレインコートを着ています。
ダウォンの前に現れたのが、その幽霊のようなんですが・・・。
あの姿は、ヒョンジョ
ダウォンが設置した無人カメラが反応しています。
2018年。
イガンとヒョンジョは、日々、違法登山者や遭難仕掛けた人の救助、フォローに当たっています。
ある日は、違法巫俗行為の取り締まりをしました。
渓谷で幼い少女に神卸しの儀式が行われていました。
全ての行為が違法なものなので、イガンたちは有無を言わさず飾りを撤去し、大勢の人たちを追い払いました。
しかし、気になる事が。
幼い巫女の少女がヒョンジョに言ったのです。
「死んでも山を彷徨う運命ね。」
やっぱり、あの幽霊は、ヒョンジョ
イガンは酒癖が悪いので有名でした。
同僚たちは皆知ってますが、新人のヒョンジョは知りません。
でも、とうとうその被害を被ってしまったのです。
延々とレンジャーになった理由を、話続けられてしまったってわけ。6歳の時初めて山に登った日からの話です。その時は13歳まで聞かされたようですね
これも経験の一つでしょうかね。ペアの人となりを知るためには
グムレという老女が行方不明になったと言う連絡が分所に入りました。
山で幼いときに母親を失くした経験があって、供養のために何度も違法登山するので、職員の中では有名な人です。
イガンとヒョンジョが捜索に向かいました。
供養のためのお供えは見つかりましたが、グムレの姿はありません。片付けてないところ見ると、まだ山から下りていないと思えました。
ヒョンジョが、ある場所に行ってみようとイガンに言いました。
実は、またそれらしきシーンが脳裏に浮かんでいたのです。
不審そうな表情を浮かべたイガンに、ヒョンジョは言いました。
「理屈では説明できない事実もあります。」
ヒョンジョが示した場所に到着しましたが、グムレは見つかりません。
その時、軍隊の一団が。
このルートで訓練するとの報告が入っていました。
リーダーの中尉が、ヒョンジョを知っていました。
なんと、ヒョンジョは大尉だったのです。
ヒョンジョの過去が一つ明らかになりました。
その場所で事件が起こったのです。
ヒョンジョの部下のキム軍曹が、この場所で遺体となって見つかったのです。
発見したのはヒョンジョでした。
その時から、ヒョンジョは山で死ぬ人が見えるようになったようです。
山でいる時に見えるのではなく、普通の生活の中で不意に見えてしまうのです。
最初は幻影かと思いました。
しかし、その映像を見た直後、必ず智異山で遭難事故が起こってしまう事に気が付いたのです。
「戻るのは怖かった。しかし、使命だと思った。」
と、ヒョンジョはイガンに言いました。
「キム・ソル先輩が言ったんです。この谷には何かがいると。幽霊か山神かは分かりませんが、僕にくれたんです。人を助ける力を。」
ヒョンジョは、中尉に行軍の途中で老女を見かけなかったかと尋ねました。
すると、傍で話を耳にしたアン一等兵が答えました。
3時間ほど前、無断で離脱して道に迷った時、一人の男がピンクのリュックを開けて持ち主を確認していたのを見たと。
グムレのリュックと思われました。
イガンとヒョンジョはすぐにその場所に向かいました。
アン一等兵、他にも何かあったようですが、それ以上は何も報告しませんでした。
そして一人でこっそりと乳酸飲料を飲んでました。乳酸飲料、ヤクルト・・・ですね
リュックはすぐに見つかりました。
中には毒キノコが入っていました。毒性が強く、死ぬ恐れもあるものだとか。
必死に辺りを捜索したイガンたち。
しかし、発見した時には、既にグムレの呼吸は止まっていました。
イガンは、グムレに近づく事が出来ませんでした。
体が凍り付いたように立ち尽くすだけで、呼吸も上手くできない状況でした。
ヒョンジョの指示で、何とか普通に呼吸することができるようになりました。
両親の事故以来、イガンは、遭難者の遺体を前にすると、PTSDのような症状を起こしてしまうようです。
両親を発見したのは、イガンだったようです。
中尉からヒョンジョに連絡が入りました。
アン一等兵が消えたと。捜索に協力してほしいと。
アン一等兵は消える直前に体調を崩していました。吐き気を催して隊を離れたのですが、そのまま迷ってしまったのです。
既に、幻覚症状も出ていました。
しかし、ヒョンジョとイガンが発見した時、まだ息はありました。
何とか、命はとりとめる事が出来ました。
ヒョンジョは、アン一等兵に事情を聞きに行きました。
食中毒だったと言う診断でした。
乳酸飲料を飲んだんじゃ?と、ヒョンジョ。中尉には言わないと。
それは規則に違反する事でした。だから、アン一等兵は正直に言うことが出来なかったようです。
アン一等兵は、グムレのリュックを確認していた民間人に乳酸飲料を貰ったと白状しました。
それを飲んだら、眩暈と吐き気と幻覚症状が出たと言いました。
まさか・・・と信じないイガンに、ヒョンジョは自分が見たシーンを話しました。
誰かが追われてて、気を失って倒れた人の横にも乳酸飲料のゴミが見えたと。でも、あれはアン一等兵じゃない。場所が違うから・・・と。
別の人の事だとヒョンジョは言いました。
ヒョンジョは一人で、見たシーンの場所と思われるところに行ってみました。
確かにその場所だけど、少し違う情景になっている事に気が付きました。
現在じゃないと、ヒョンジョは思いました。
あのシーンは、自分がまだ大尉だった時、部下のキム軍曹が死んだあの時、1年前の事だと。
“誰かが部下を殺した。そいつは今も山にいる。この山で、今も人を殺し続けている”
ヒョンジョは愕然としました。