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1991年。
まだキム元所長とチョ分所長が若かりし頃。
智異山繁栄会と言う組織がありました。その会長をしていたのが、ヤン・グンタクでした。
彼は当時もケーブルカーを通そうと言う計画を立てていました。
ヤン・グンタクは、コムンダリゴル村に行き、立退料を払うから村から出て行くよう持ちかけました。
しかし、村長のキム・ジェギョンは頑として受け入れません。他の村人たちも同じでした。
後悔しても知りませんよ・・・と言う捨て台詞を残し、一旦は帰って行ったヤン・グンタク。
ある夜、キム・ジェギョンの息子が青い火の玉を見ました。
その後、村の共同井戸に獣の死体が投げ込まれるという事件が発生。
キム・ジェギョンはヤン・グンタクの仕業だと主張しました。しかし、証拠はありません。
キム元所長とチョ分所長は、自分たちが巡回を強化するからと、何とか村人たちを宥めました。
井戸が使えないので、村人たちは崖を降りて川まで水くみに行くしかありませんでした。
ある日、キム・ジェギョンの妻が水くみに行ったっきり、行方不明になりました。
分所に遭難者発生の連絡が入り、キム元所長とチョ分所長が駆け付けました。
職員総出で捜索しましたが、なかなか見つかりません。
村の周辺は職員でも道に迷うほど分かりづらい場所でした。
探し始めて何日か目、やっと発見された時、妻は瀕死の状態。結局、手遅れで亡くなってしまいました。
発見された場所は、チョ分所長が何度も通った所でした。
チョ分所長は、罪悪感に苛まれました。自分がもっと気を付けていれば、早く発見でき、命を取り留めたかもしれないのに・・・と。
お葬式の夜、息子はまた青く光るものを見ました。
村人たちは、村長のキム・ジェギョンと息子を残して、皆去りました。
キム元所長が何度説得しても、キム・ジェギョンは頑なに動く事を拒否しました。
しかしある日、キム・ジェギョンは自殺してしまったのです。息子一人残して。
見つけたのは、チョ分所長でした。
自分の責任が大きいとチョ分所長は落ち込みました。
その姿を見たキム元所長が言いました。
「仕事を辞めたいのか?辞めても何も変わらない。死んだ人の姿が目に浮かび、罪悪感だけが積もる。山からはそう簡単に逃げられない。詫びたいのなら、ひたすら懸命に人を助けろ。それが俺たちの仕事だ。」
2019年。
ユーチューバーの映像を見て心配になったヒョンジョ。
チョ分所長に、遭難しているかもしれないから、探しに行くべきでは?と進言しました。
が、救助要請が無いと言う理由で、チョ分所長は許可しませんでした。
イガンも、再生回数を稼ぐための嘘じゃないかと言いました。98%嘘だと。
「2%は気になるんですね。」
と、ヒョンジョ。
結局、2人はコムンダリゴル村に向かいました。
イガンは祖母から貰ったお札をヒョンジョに渡しました、一応、厄除けってことで。
その頃、ユーチューバー(あくまでも、そーいう類の人という意味です)が保護されました。
怪我は酷くはありませんが、完全にパニック状態。
火の玉を見たと、大騒ぎしました。
病院で治療を受け、回復し始めたユーチューバーは、山で出会った遭難者を見捨てて来た事を思い出しました。
流石に罪悪感が湧いたのでしょう。
遅くはなりましたが、分所に遭難者の情報を通報しました。
あれこれ言い訳をしましたが、見捨てた事に変わりはありません。
チョ分所長は、すぐさま、捜索をレンジャーに指示しました。
コムンダリゴル村は、既に廃村となっていました。
声をかけて見たものの、何の反応もありません。ユーチューバーの姿もありません。
しかし、携帯が落ちていました。
イガンとヒョンジョは周辺を探し回りました。
ふと気が付くと、2人は同じ場所をぐるぐる回っているだけ。完全に道に迷ってしまいました。
GPSも反応しません。
ヒョンジョが、遠くの藪の中に青く輝く二つの光を見つけました。
危険よ、走ってと、イガンが叫びました。
ツキノワグマだと判断したのです。
必死に走り、洞窟に逃げ込みました。
ツキノワグマらしきものの目の光が、洞窟の前に見えました。見張っているようで、イガンたちは動けません。
携帯も圏外で繋がりません。
洞窟の中を調べていたヒョンジョが、倒れている女性を発見。これが、ユーチューバーが見捨てた遭難者でした。
意識が無いのが分かると、イガンたちは、一刻も早く山を下りようと、意を決して洞窟を飛びだしました。
ヒョンジョが女性を背負って、必死に駆け下りようとしていると、途中でイルへとグヨンと遭遇。
彼らは、連絡が取れなくなったイガンたちを心配して、やって来たのです。
イルへたちもイガンたちも、今度も道に迷って同じところを回ってばかりいたようです。
元の洞窟に戻るしかありませんでした。クマに狙われていますからね。
遭難者の容体は悪化の一途をたどっていました。
その時、チョ分所長から無線が入りました。
チョ分所長の指示に従って、イガンを先頭に、山を下りる事になりました。
昔、キム・ジェギョンの妻を捜している時に、同じように道に迷った経験があるチョ分所長。発見が遅れて死なせてしまった経験は、大きな後悔として残っていました。
お互いを信じて前だけを見て走れとイガンに言いました。4人なら大丈夫だと。
遭難者の女性は助かりました。
ヒョンジョは後日一人でもう一度コムンダリゴル村の洞窟に行ってみました。
そこで思いもよらない人と出会いました。
公園職員のキム・ソルです。
ここは子供のころのアジトだったんです・・・とキム・ソルが言いました。
「ここは僕の故郷です。」
えもしかしたら、キム・ソルが、キム・ジェギョンの息子
元々自然や山の説明できない空気感や思いなどに興味がありそうなことを話していましたよね。
「村が消えたのは、ケーブルカーのせいでも無ければ、強制退去でもない。火の玉のせいです。悪い事が起きる前には、火の玉が見えるんです。」
まさか・・・キム・ソルが犯人
なんか、誰も彼もが怪しく見えてしまいます。
ヒョンジョが洞窟に来たのは、探し物があるからだとキム・ソルに言いました。
何かを探していましたが、見つからなかったようで・・・。
その代わりにまた予知夢が見えてしまいました。
あれは・・・川?滝?
誰かが何かを指差しています。手袋をはめた指で。
ヒョンジョは洞窟を飛び出しました。
キム・ソルが危ないの