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テナムの愛犬、ドーベルマンのボルトなんですが、これが可愛いんですよ
警察犬や番犬のイメージが強くて、ちょいと怖い印象があったのですが、この作品に出演してるボルトは可愛いです。表情が良いんですよね
テナムの様子を見て、べマンとウインは彼がPTSDだと瞬時に察しました。
治療を受けて落ち着きを取り戻したテナムに、ウインが事情を聞きました。
あなたも被害者だ、ピョン一等兵が単独犯だと自供しているとウインが言うと、テナムはウインを見つめました。やっと話を聞いてくれる人に出会ったと思ったのかもしれません。
銃を持っていたのは、ピョン一等兵から渡されたからだとテナムが言いました。
ピョン一等兵がテナムを信用していた証拠だとウインは考えました。
が、テナムは、親しくは無かったと言いました。
「部隊内で暴力行為はあったか?」
と、ウインが一番重要な質問をしました。
マ兵長が口裏を合わせろと言っていたのを思い出したテナム。ばれたら、刑務所行きだと。
「暴力行為はありません。」
テナムはそう答えました。
べマンが、マ兵長たち生存者に話を聞きましたが、やはり、皆揃って暴力行為は無かったと答えたのです。
実は、それより前に、ノ将軍がテナムに会いに来ていたんです。
私の責任だ・・・とノ将軍が言いました。入隊は間違っていたと。許してほしいと。
母の口からこんな言葉を聞くことは、おそらくテナムは初めてだったでしょう。
ノ将軍はテナムを除隊させてIMの会長席に座らせるつもりだと言いました。
「そのために、軍検事に“暴力行為は無かった”と言いなさい。私の地位を守るためだ。非難の矛先はピョン一等兵に向ける。だから、テナム、お母さんを助けて。そうすればお前も元の自分に戻れる。」
戻れるんだ、以前の自分に・・・と言うその言葉だけがテナムの頭の中を回っていました。
ヨン・ムングは、今はもうひたすらⅩファイルを見つけることだけを考えています。
そんな時、ハジュンが指摘しました。
PTSDのテナムが除隊する可能性があるということを。
テナムが除隊してきたら、現在のIM会長職はテナムのモノになってしまいます。
ハジュンは、イ・ジェシクとの計画を早急に進めるべきだと言いました。
またまたイ・ジェシクがホ副軍団長を従えてノ将軍のところにやって来ました。
ピョン一等兵の銃撃事件の責任追及のためです。
テナムが本当に事件に関与しているかどうかなんて関係ないのです。何でもかんでもノ将軍の責任にして、何とかして目障りになって来たノ将軍を追い出そうと言う魂胆なんです。
しかし、ノ将軍は一切引きません。ホ副軍団長に聞かれてはマズイ話をしましょうか?と来たよ。
当然、ホ副軍団長は部屋から出されました。
「誰のおかげでその地位に就けたと思う?このノ・ファヨンが押し上げたんだ」
と、突然敬語を止めたノ将軍。
激怒したイ・ジェシクは、不名誉除隊だと叫びました。
そのまま部屋を出ようとしたイ・ジェシク。
しかし、その時録音された会話が聞こえて来ました。
20年前、べマンの両親を殺した時のイ・ジェシクとノ将軍との会話でした。
長い間ノ将軍は重要な会話を録音してきたようです。自分の身を守る武器となりますわな。
万が一、この録音を公開したら、ノ将軍だって無事じゃ済みません。
それを覚悟の上での行動なんです。
「だから、一日でも長くその地位に居続けたいなら、速やかに処理を。これからは私が命令します、長官。」
イ・ジェシクもこのままではいませんでした。
突然、国防部がヨン・ムングのIMディフェンスとカン・ハジュンのカンスとの新兵器の導入に関する契約を締結したのです。
契約を急いだ理由は、ノ将軍とケリをつけるためだとイ・ジェシクはヨン・ムングとカン・ハジュンに言いました。
つまり、IMからノ将軍の影響を排除すると言う事です。
ニュースを見たノ将軍は激怒。ヨン・ムングに説明を求めました。
ピョン一等兵の母が、べマンたちに会いに来ました。
壊れたメガネのままの息子に、新しいメガネを渡してほしいと頼みに来たのです。
べマンは、申し訳ないが・・・と断りました。べマンだって頼みを聞いてあげたいのはやまやまでした。感情移入をしてはいけないと思ったのです。
が、ウインが預かり、ピョン一等兵に渡しました。
ノ将軍はべマンから事件についての報告を受けました。
テナムを含む生存者全員が暴力行為は無かったと証言していると聞くと、ほっとした表情を見せました。
しかし、べマンが、ピョン一等兵が動機について全く供述していない事を挙げ、もっと詳細な捜査をするつもりだと言うと、表情が硬化。
今回は、被害者の兵士の母親と言う立場だと言いました。
「息子は精神的に大きなショックを受けた。生存者の記憶を掘り起こすな。」
・・・と。
ピョン一等兵は新しいメガネを見つめて、かけられないと言いました。
母の大きな愛情を裏切るようなことをしてしまったからでしょうか。
ウインは壊れたメガネについて質問しました。
ピョン一等兵は、言葉を選びながら、テナムが直してくれたとだけ言いました。
その言葉で、ウインはピョン一等兵がテナムを殺さず銃を持たせたことの理由が分かりました。
2人は親しかったんだと。テナムは嘘をついたと。
「あなたが黙っていたら、お母さんは無慈悲な殺人犯の母として生きることになる。」
ウインの言葉を聞いて、ピョン一等兵は真実を口にしました。
暴力行為はあった・・・と。そして、関わっていた人全てを挙げました。
生存者が揃って暴力は無かったと証言しています。難しい裁判になるのは確かです。
でも、テナムが突破口となるとウインは考えました。
裁判が始まりました。
ピョン一等兵は検察側が主張する公訴事実を全て認めました。
しかし、犯行動機は、暴力行為だと主張しました。
べマンは、生存者たちは暴力行為は無かったと証言しているが、事実確認が必要だと言い、生存者たちを証人とし、証言台に座らせました。
暴力行為はありましたか?と、べマンが質問。
「ありませんでした。」
と、真っ先にテナムが答えました。
それに勇気をもらったかのように、マ兵長たちは口々に嘘の証言を始めました。
ノ将軍は満足げでした。
生存者たちがピョン一等兵の事を、一方的に悪く言い、自分たちの好意を誤解し、結果的に踏みにじったと散々なけなしようです。
テナムは黙って聞いていました。母ノ将軍が俯いてほくそ笑んでいるのが見えました。
ピョン一等兵を見ると、そっと微笑みを返してくれました。
もう耐えられませんでした。
「暴力行為がありました。」
テナムが呟きました。
あっただろと、マ兵長に掴みかかりました。
「銃を撃った兄さんも罰を受ける。銃を撃たせたお前たちも罰を受けろ」
「こんなことを言う資格がないのは分かってるだけど、間違ってるお母さん、いえ、ノ軍団長、あなたは地位を守るため偽証を強要した。これが、お母さんの目指す軍隊ですか?答えてください」
テナムは、法廷から引きずり出されました。
ノ将軍も、すぐに席を立ちました。
「全て私が悪いんです。最後まで我慢できなかった私の責任です。申し訳ありません。心から謝罪します。」
ピョン一等兵は、そう言うと、傍聴席の被害者家族に向かって深々と頭を下げました。
ピョン一等兵に、検察は死刑を求刑しました。
そして、裁判官は死刑と言う判決を下したのです。
マ兵長たち、暴力行為に加担した兵士たちは、皆、逮捕されました。
ノ将軍に対しても、べマンたちの捜査が開始されました。