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グォンジュ=イ・ハナさんは、ト刑事の死以来、いえ、正確にいうと、あるメールが届いてから、悪夢を見続けていました。
自分と同じ顔を持つ女性が、ト刑事を殺している夢です。
その女性が自分と被り、ト刑事を殺したのが自分であるかのように、グォンジュの両手は血にまみれていました。
女性は、ト刑事を殺した後、グォンジュに向かって来ました。
女性に刺されると思った時、目が覚めました。
あるメールとは、サーカスマンと言う人物からのもので。
内容は、理解出来ないモノでした。
『審判の時間が始まりました』『私たちは結合双生児』『私の耳はあなたより多くを聞いている』等々。
ごく一部の仲間とパン・ジェスしか知らないグォンジュの聴力について、知っているようだということだけは推察できます。
グォンジュは、よくある脅迫メールだと思う事にしてはいるのですが・・・。
一応、メールの発信元を探ってもらったのですが、外国を介しているボイスフィッシング用のモノだと言う事しか分かりませんでした。
グォンジュたちゴールデンタイムチームは、その活躍を認められ、ベストチーム表彰を受けました。
褒章として、10日間の休暇を与えられました。
その後は、望む勤務先に行くことも許されました。引く手あまたでもありましたし。
パク・ウンスが、グォンジュに届く意味不明のメールについて、詳細に調べました。
すると、メールに書かれた意味不明の単語が示す事件がメール到着の翌日に起こっていると分かったのです。
孫が祖父母を殺すと言う陰惨な事件でした。
駆け付けた警察に、瀕死の状態の孫が言ったのです。
「サーカスマンと言う人物から聞いた。聴力の優れた女がいると・・・。」
この事件、孫が祖父母を殺した尊属殺人事件だと処理されていますが、実は、祖父母を殺そうとしていた孫が、突然押し入って来た3人の人物によって殺され、次に祖父母が殺されたモノだったのです。
その後、過去にももう1件類似した事件が起こっていると言う事も分かりました。それも尊属殺人として処理されていました。
が、グォンジュにメールが届いた翌日に発生していたのです。
予告メールだったのか
と、おののくグォンジュとパク・ウンス。
その時、3通目のメールが届きました。今度は音声ファイルです。
ただの雑音のようで、ウンスには聞き取れませんでしたが、グォンジュの耳では聞き分けることが出来ました。30代くらいの女性の声が言いました。
“その耳は飾りなの?遠くて聞こえない?最後のチャンスよ。25 天使の町 206号室 時間が無いだろうからヒントを出すわ。忘れないで。私たちは特別なの”
ウンスはグォンジュから聞いた単語の意味を調べました。
ある町の名前がそれに該当すると分かりました。
そして、女が言っていたヒントも、音声ファイルから聞き取りました。立ち退き反対のデモの騒音でした。
グォンジュはすぐさま、広域捜査隊の先輩パク刑事に連絡をいれました。
尊属殺人の予告メールが届いたと。
しかし、その時点で事件はまだ起こっていないと言う事で、何か分かったら連絡するとパク刑事は言いました。
チョチーム長=ソン・スンホンssiは、ロサンゼルス市警の刑事で、今回麻薬関連の捜査で韓国警察と協力して犯人逮捕するために来韓していました。
韓国側の捜査を担当するのが、広域捜査隊のパク刑事のチームでした。
チョチーム長にはリサと言う妹がいました。
彼女は聾唖者です。でも、耳は聞こえるようですね。
リサもその時、韓国に来ていました。青少年を支援する仕事をしているようです。
しかし、彼女には目的がもう一つありました。父親を探す事です。
これはチョチーム長には内緒にしてありました。嫌がるからだそうです。
DNA鑑定で、似ている人物が見つかったようで、今回、その人物を一人で訪ねようとしていたのです。
リサは、紹介された人物を訪ねましたが、相手は人違いだとけんもほろろにリサを追い帰しました。
仕方なくリサはその家を出て行くしかありませんでした。
その途中、悲鳴を聞いたのです。
そして目撃してしまったのです、殺人を。
3人の人間が息子と両親を殺している場面を見てしまったリサは、必死に逃げようとしました。
しかし、逃げ切れず、捕まってしまったのです、
リサは隣家の戸棚に隠れ、まず兄のチョチーム長に電話しましたが、出ません。
次に112に通報。
聾唖者だと察した通報センターの職員が、メールで・・・と言い、リサがメールを送りました。
リサはチョチーム長にもメールをしました。
すぐさま捜査チームが急行するという返信を受け、ほっとしたリサが携帯を落としてしまいました。
その音を、女が聞きつけたのです。
リサ、捕まってしまいました。
通報センターから、近くにいたパク刑事に急行するよう指示が入りました。
その内容を耳にしたチョチーム長は、妹の事だと気付き、すぐさま現場に。
しかし、既にリサの姿はなく、大量の血痕が残されているだけでした。
パク刑事たちは、この事件がグォンジュが連絡してきたものと似ていると気付き、グォンジュに連絡を入れました。
グォンジュと話をしたチョチーム長は、絶望的な気持ちになりました。
容赦のない犯人だと分かったからです。
事件発生からさほど時間が経っていないので、まだ犯人は近くにいる可能性があると察したチョチーム長たちは、一斉に周囲を捜索。
チョチーム長が、一人の合羽を着た女性を発見。
逃走を図ったので、すぐに後を追いました。
無線でチョチーム長と通話していたグォンジュは、警報器の音を聞きつけました。
チョチーム長に正確にその音の方向を教えました。
が、たどり着いた先にあったのは警報器のみ。グォンジュの行動を予測して、おびき寄せただけでした。
トランクに入れられているのかもしれないと思ったチョチーム長が必死にトランクを開けようとしました。
しかし、鍵のかかったトランクは、なかなか開きません。
その時、グォンジュの耳に別の音が聞こえました。
ガスの漏れている音でした。
危ない、逃げてと言うグォンジュの声で、チョチーム長が逃げた直後、車が爆発。
同じころ、別の場所でリサの遺体が発見されていました。