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だから、女性の乗客に犯人はいなかったんだ・・・とグォンジュは思いました。
コン・スジは拉致されたに違いないと、チョチーム長が言いました。
飛行機の男性客のチェックをしました。
背格好の特徴等から、2人の人物が浮上しました。
ファン・ミナとチャン・スチョルです。
そしてもう一人、トンバン・ミンという参考人が浮上。特殊メイクスタジオを運営している人物です。やはり飛行機に同乗していました。
コン・スジの捜査から手を引くよう、グォンジュはカム庁長から言われました。
どう見ても自殺だと言います。
グォンジュがいくら犯人を目撃したために拉致された可能性があると訴えても聞き入れてはくれません。
この島には特有の文化があると庁長が言いました。
血縁関係にある島民が多いと言う事です。何やら新興宗教的な団体もありますし・・・。
グォンジュたちが、コン・スジを容疑者扱いしたことが原因だと言いたげな感じです。
それが島民に知られたら、捜査はやりにくくなると庁長は言いました。
新興宗教的な団体と言うのは、ソナン村と言い、石工が多いことで有名でした。
元々は、裕福な人物・・・トンバン・ミンの祖父でソナン村の村長をしているトンバン・ホニョプが行き場のない人のために私財を投じて作った場所なんだとか。
コン・スジの父は娘が自殺したと聞いても信じる事は出来ませんでした。
スジ父もまた、村長の影響力を大きく受けている人物です。
必ず娘は生きていると信じていて巫女のヨニの力を借りて、娘の居所を探そうと考えていました。
すると、怪しげな祈祷の後、外から大きな厄がもたらされ、今後もっと大きな厄運がもたらされると言ったのです。
これって、グォンジュたちのこと
ファン・ミナに直接話を聞いたチョチーム長は、あっさりと嫌疑なしと判断しました。
体格は確かににていますが、ふくらはぎに手術をしていて、それでは速く走る事は出来ないと踏んだのです。
一方、チャン・スチョルはク刑事が声をかけた途端逃げ出したため、怪しまれてしまい、公務執行妨害で緊急逮捕されてしまったのです。
チャン・スチョルは腕に火傷の痕もありました。
チョチーム長が巻き込まれかけた車の爆発に使われた塩酸を所持していたこともあり、余計に怪しまれたのです。
署で取り調べを受けましたが、弁護士が来るまで話さないと口を閉ざしました。
しかし、容疑が殺人だと聞くと、流石に慌てだしまして。火傷は石工だから、仕事中に塩酸を使う事があるからだと弁明。第一、被害者の事等全く知らないと訴えました。
でもね、すぐに話さない理由が分かりました。
チャン・スチョルはヤン課長の娘婿でした。
取調室にやって来たヤン課長は、スチョルは無実だと言って、手錠を外せと怒鳴りました。
それを許すチョチーム長じゃありません。
2人はにらみ合いとなりました。
その時、チョチーム長が言いました。相変わらずクズだな・・・と。
チョチーム長はヤン課長を知っていたのです。
この騒動の中、スチョルが白状しました。
事件の日、知り合いと一緒にマッサージ店に行っていたんだと。
アリバイも確認され、すぐスチョルは無罪放免となりました。
スチョルは、内緒にしていた遊びを、よりによって義父に知られる事になってしまったってわけです。
ヤン課長の娘とスチョルはその時別居状態にありました。
子供が病気になって以来、ソナン村に行ってしまっているようです。
ヤン課長は、やりきれない思いになりました。
チョチーム長の母親は自殺していました。
いえ、チョチーム長が自殺ではないと必死に訴えたのですが、警察は信じてくれなかったのです。
その時の担当警官がヤン課長だったのです。
トンバン・ミンに話を聞いたのは、チョチーム長。
全く怪しいところはなく、飛行機の中でも、ずっと眠っていたとかで、手掛かりになるような情報は一つも得ることは出来ませんでした。
ただ、特殊メイクのプロとして、助言をくれました。
「骨格や解剖学に詳しくないと繊細な作業が出来ません。もしかしたら犯人は医学を学んだかも。変装した犯人に出会ったら、目を見てください。変装が完璧でも目はコピーできない。」
あまりにも堂々として、完璧な受け答えです。
が、この人物、トンバン・ミンこそが“サーカスマン”だったのです。
この時点で、アメリカの捜査官であるチョチーム長に残された時間は1週間でした。
それが過ぎたら、チョチーム長たちは捜査どころか、帰国しなければいけないのです。
チョチーム長、焦っていました。
カン・マノと言う人物から112通報が入りました。刃物で襲われたと言いました。
犯人は知り合いのキム・オクマンだと言いました。
すぐに緊急出動したゴールデンタイムチーム。
ゴールデンタイムチームが駆け付けた時、現場にいたのはカン・マノ一人。
腹部を刺されてはいましたが、軽傷です。
キム・オクマンの姿はありませんでした。
直後、別の場所で、キム・オクマンの転落遺体が発見されました。
事故死ではないと、すぐに判断されました。後頭部に殴られた痕があり、凶器となった石も発見されました。
ふらふらと歩いている老人が警官によって保護されました。
手は血まみれです。
「私がうちの子を殺した。」
と、うわごとのように呟きました。
老人は認知症でした。
話は通じませんし、身なりも酷いものですが、オクマンを殺したと言う言葉だけははっきりと呟いていました。
そこに、療養院の院長が入院患者がいなくなったと、飛び込んできたのです。
老人を見るなり、ほっとしたような表情になりました。老人は身元不明らしく、名前も分からないので、“プルサング”と呼ばれていました。
ところが、また居なくなってしまったのです。
その頃、カン・マノも病院から姿を消していました。
グォンジュは、カン・マノの言葉に何か不審なものがある事に気づいていました。何度かカン・マノの声を繰り返して聞いてみると、プルサングと酷似した声紋を持っていると気付きました。
ここまで似ているのは親子しか考えられないと思いました。
が、カン・マノの父親は亡くなっていたのです。
プルサングを連れ去ったのは、カン・マノでした。
死んだことにして、多額の保険金を受け取っていたのです、カン・マノは。
なのに、父親が生きているとばれたんじゃ、マズイですわな。