レビュー一覧は、こちらから。
王は、一日も早く燃えた王の遺影を復元し、再度魔王を封印する準備をするよう臣下に命じました。
臣下は、その能力を備えた画工が必要だと言いました。
探せと、王は更に命じました。
19年の月日が経ちました。
チョンギは誰もが一目を置く画工となっていました。
目が見えるようになって以来、チョンギは父親を助けて必死に生きて来ました。
絵を習いたいと絵の売買を主に行っている商団のチェ・ウォノを訪ねて来た時、ウォノは不憫さに心を打たれ、受け入れました。
すると、父親の才能を受け継いだチョンギは、あっという間に上達したってわけです。
しかし、今、彼女はその類まれな才能を、古画の贋作を描くことに費やしていました。
父親の病を治せる薬があると聞いたのですが、それが物凄く高価だと知り、犯罪に手を染めてでも、お金を得たいと考えたわけです。
一方、ラムは書文観の主簿として働いていました。
王からの信頼も篤く、容姿端麗と言う事もあって、宮女たちの人気は抜群でした。
しかし、赤い目を持っている事から、“化け物”と呼ばれて恐れられたり差別されたりしている事も事実でした。
表向きはそうですが、ラムは実は裏の顔も持っていました。
“日月星”と言う名前を持ち、秘密組織の首長でもあるのです。
チョンギは、日月星の持つ月星堂と言う美術商に贋作を依頼されているのです。
誰も日月星の素顔を知りません。
ただ、都一、いや、もしかしたら国一番の大金持ちだと言う噂でした。
そして、諸葛孔明並みの知恵と情報を持っているらしいと言う噂もありました。
チョンギは、父の薬代が溜まった時点で、贋作作りを止めると月星堂の者に言いました。
しかし、金になる贋作作りゆえ、月星堂がチョンギを手放すわけがありません。
刀をチラつかせて脅されました。
が、チョンギは一切怯みません。
結局、解放してくれました。
あまりにもあっさりし過ぎてて、怪しいと思ったんですよね。
・・・やっぱりです。
中国から輸入された貴重な薬だと言われて大枚をはたいたのに、それが偽薬。
おまけに、その偽薬を扱った者たちには、月星堂の息がかかっていたのです。
つまり、月星堂の罠だったってわけ。
今の父は、もう目の前の娘がチョンギだと言う事すらわからなくなっていました。
いつか父が自分を“チョンギ”と呼び、一緒に筆を持って、贋作など描くなと叱ってほしいとチョンギは思っていたのに・・・。
徐々に効き目が表れると言っていたのに、父の病は一向に良くなりませんでした。
チュヒャン大君は、今でも自分こそが王になるにふさわしいと考えていました。
宮中を追われた元国巫と手を組み、その機会を窺っているのです。
王も病を持っているようですし、世子も病弱だとか。
今がチャンスと言う事でしょうか。
ラムが視力を失った時、父のサンジンは念力で体から魔王を追い出そうと考えました。
ところが、その時、先王の王命を遂行できなかったと知った役人が、再度サンジンに襲い掛かったのです。
ラムの前で、父は殺されてしまいました。見えなかったのが、幸いだったかもしれません。
そして、ラムはそのまま母や家族から引き離されてしまったのです。
家族をバラバラにされた恨みは深く、ラムはその復讐を誓ったのです。
チュヒャン大君が日月星の噂を聞き、会いに来ました。
ラムは、それを予期していました。
ラムの護衛武士ムヨンが“日月星”からの伝言をチュヒャン大君に伝えました。
仮面をかぶったまま、ラムはチュヒャン大君に会いました。
チュヒャン大君は、“日月星”に質問状を渡しました。
最近、保養に行った世子が刺客に襲われたと言う事件がありました。それについてどう思うか・・・です。
日月星は、チュヒャン大君に謀叛の兆しアリと指摘。
激怒したチュヒャン大君は、日月星との間に垂らされていた目隠しの布を斬り裂きました。
しかし、その向こう側に座っていたのは、ムヨン。
ムヨンの坐る奥の部屋にラムはいました。
正体は探らないと言う約束をお忘れか?と、ラム。
「時が来たら、お目にかかります。」
と言いました。チュヒャン大君が忍耐強いと知っての言葉でした。
チョンギが偽薬だと知りました。
激怒したチョンギは、薬を売った男をこてんぱんにのしました。
男は、月星堂のチョン副当主の指示に従っただけだと白状。
この大捕り物をやったのが、ラムとチュヒャン大君が会った妓房。
ラムが、月星堂に騙されたと叫ぶチョンギの声を耳にしました。自分の知らない所で悪事が行われていると、知りました。
すぐさま、事情を探るよう部下に命じました。
チョンギは、腹の虫がおさまりません。
親しい画工仲間のヨンウクとジョンに手伝ってもらって、仕返しをすることにしました。
新しく贋作を描き上げたチョンギは、それをヨンウクに月星堂に売ってもらいました。本物だと偽って。
その上で捕盗庁に通報したわけです、贋作を本物だと偽って売っていると。
チョン副当主はすぐに逮捕されました。
おまけに、ついさっき高額で買ったばかりの絵が、贋作だと教えられてしまって。
チョン副当主は、まんまと騙されてしまったってわけ。
連行されるときに、得意げなチョンギの顔を見たチョン副当主は、これがチョンギの仕業だとすぐに察しました。
王がラムを呼びました。
世子が襲われた一件について、ラムの意見を聞きたかったようです。
王は、謀叛だと考えています。
しかし、ラムは、世子の運勢を見ると、特に生命に心配は無いと思うと言いました。
王は、王室を脅かす者を捕らえた方が良いのではないかと、ラムに問いました。
ラムは答えました。君主が血に染まれば、それは代々続くと。先王のやり方を憂いている王ならばわかる筈だと。
王は納得しました。
そして、ラムに内密の命を下しました。それは、チュヒャン大君とヤンミョン大君の動きを注視せよということです。
チョン副当主、あっという間に牢から出て来ましたよ。
お金の力は凄いもんです。
出て来るなり、チョンギに復讐しようとしましたよ。
チョンギは必死に逃げました。
で、逃げ込んだのが、丁度通りかかったラムの輿。
目が不自由なので、男性ですが、輿で王宮に通勤しているのです。
何とか逃げ切る事が出来たチョンギは、ラムにお礼を言いました。
チョンギは相手が日月星だとは知らず、月星堂について散々に悪口を言いました。
ラムは苦笑しました。
しかし、ラムは不思議に思いました。チョンギと話していると、昔出会った盲目の少女の事がしきりに思いだされるのです。
チョンギは、ラムの赤い目を見て綺麗だと言いました。
そんな風に言われたのは、初めてでした。
輿が揺れて、チョンギがラムに縋りつく恰好となってしまいました。
その瞬間、ラムの体に異変が。
突然、激しい頭痛が起こり、強烈な苦しみがラムを襲ったのです。
すぐに、チョンギを輿から降ろしました。
その後も苦しみは続き、激しくなる一方。
あまりにも中で動くので、輿を担いでいる者が、そっと輿を下ろしました。
すると、真っ黒い何かが輿の屋根を突き破って飛び出したのです。
魔王でした。
皆、必死に逃げました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます