過酷な戦国時代を生きた佐々成政の人生の1ページを描いた作品。
織田信長や豊臣秀吉、そして徳川家康のような、トップランナーではなく、彼らに追い越されて行った多くの武将の一人です。
戦国時代を描いたと言うと、何々の戦いと言った華々しい題材を思い浮かべるのですが、これは違います。
今のように装備の整った状況においても、冬山登山は危険がつきもの。
なのに、佐々成政は、少人数の供と道案内の者を従えて、冬の立山を超えたのです。
目的はただ一つ。
徳川家康に会い、共に秀吉を倒そうと説得すること。
結果的に、目的は果たせませんでしたが、冬山を超えるということで、別の生き方を学ぶことになります。
想像も出来ない厳冬の立山越えと、そうせざるを得ない領主としての信念が伝わりました。
案外、さらっと読めました。
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