根の深い木‐世宗大王の誓い‐ (ノーカット完全版) 第二章 【DVD】 | |
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前回の記事は、すぐ前、こちら。
チェユンは、邪魔されることなく、世宗の前にやって来る事が出来ました。
そこには、ムヒュルとソイも控えていました。
世宗は、少しずつチェユンに近づいて行きます。ムヒュルも傍に付いてます。
チェユンが世宗に刀を繰り出した時、ムヒュルの剣も、チェユンに突き付けられていました。
刀を下せと言う世宗に、
「王様の道があり、アヤツの道があるのなら、武士ムヒュルの道もあるのです。王様を守るためなら、太宗大王の首をも狙いました。剣を下ろすことは出来ません。」
それでも、世宗はじりじりとチェユンに近づくんです。チェユンはそれに押されるように後ずさりしました。
世宗は気付いていたんです。チェユンが来たのは、世宗を殺しに・・・ではなく、自分を殺させに来たんだと。
なぜ殺さない・・・と、叫んだチェユン。
「お前が全ての始まりだからだ」
と、答えた世宗。
10数年前、世宗とトルボクが初めて会った夜。タム父とかが殺された事件の夜のことですね。
チェユンは、あの夜自分を助けたのが世宗だったと、この時初めて知りました。
チェユンが父を失い、復讐を決意したのと同時に、世宗は、父太宗に自分の目指す世がまだ何も描けてない事を気付かされたんですね。民のための世・・・と思っても、いったいそれをどうすれば良いのか、全く方策が浮かんで無かったってことです。
その日をイ・ドの始まりとして、終わりは文字の創製だ・・・と世宗は言いました。そして、チェユンに、それを判断して貰いたいと言うのです。
チェユンは、真剣な世宗をあざ笑いました。
文字なんて何になる・・・ということですね。
文字さえ読めれば何もかも解決するなんて、ただのまやかしだ・・・と。学では無く力がないから、悔しく死んで行くのです・・・。
チェユンの父が死ぬ間際に残した言葉は、無実の訴えではなく、復讐を願う言葉でも無く、
“文字が読めなくてのろまだから、皆に迷惑をかけた。お前は文字を学んでご主人様にちゃんと仕えて幸せに暮らせ”
・・・でした。
こういう人たちが文字を学べば、力を持てるのですか?・・・と問うチェユン。
「負けました。王様に負けたのではなく、父とソイに負けました。二人は復讐するなと言うんです。二人とも王様の味方だ。だからかっこうの死に場所だと思って来たのに、それすら邪魔されました。」
チェユンはそう言って、父の最後の言葉を書いた紙を持ってふらっと出て行きました。
世宗は、引き留めようとしましたが、でも、絶望感に打ちのめされたチェユンは、振りかえる事も無く宮殿を出て行きました。
ソイが留めても無理でした。
密本たちは、これまでに学士を殺して手に入れたモノとか、証拠を集め、世宗の密かに進めてる事が何なのかを探ろうとしています。
が、なかなか分かりません。
でも、カリオン=ギジュンが思いつきました。文字だ・・・と。
それからの動きは速かったですね。
それらの証拠物と共に、ピョンを学士殺害犯として自首させました。
それと同時に、街中に、この一件について自分たちがつかんだ事を、書いて貼り出したんです。
王は文字を作ろうとしている、殺された学士たちは、その作業に携わっていた…云々。
この事で、宮中は騒然となりました。
あらゆる部署で大騒ぎとなり、王の言葉とかを書きとめる部署では職務に就かない、所謂ストですかね。そんな状況に。
そして、王がその作業を進めたと疑われる慶成殿を公開すべきという動きも。
世宗は、明日公開する・・・と発表し、前夜、全ての資料を別の場所に移そうとしました。
それを察知した密本は、証拠物件を手に入れようと動きました。、囮の籠を出し、それを誤魔化せたと思ったんだけど、結局、ソイと広平大君が資料と共に捕らえられてしまうんです。
たまたまそれを目撃したチェユンが、奪回しに現れました。
カッコ良いのよ、チャン・ヒョクssi