宇宙・生命・日本 1000年後のあなたに語りかけたい

巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

物質から生命が誕生し、今あなたが存在する理由1

2009年08月09日 15時24分08秒 | 生命

 我々が住む銀河系を含めて、宇宙空間には無数の銀河が観察されており、当然地球に似た惑星も多い。また宇宙空間にはアンモニアなどの有機物質が確認されている。これらを根拠に、宇宙物理学者は生命体が存在する天体が多数存在すると予想している。果たして、そうだろうか?

 そもそも、アインシュタインを初めとする天才達は、宇宙がある一点からの大爆発(ビッグバン)と大膨張から生じたとしているが、それはマクロ的に見れば、「拡散系」のモデルだ。量子大の宇宙卵(1個)から、どのような形で現在の宇宙に至る無限数の量子を発生させたかは全くの謎だが、これらの量子は光に近い速度で直線的に拡散して行く。隣り合う量子どうしの距離も光に近い速度で開いてゆく。

 このような拡散系運動の中では、お馴染みの鉄、シリカなど質量の高い物質は形成出来ない。しかし、否定するだけでは議論が深まらない。偏るし説得力も無い。ビッグバンを肯定するアイデアが無いか私も考えた。唯一、あるとしたら、強力な重力を持つ凝縮源が大爆発と共に無数に誕生し、量子と一緒に拡散することだ。

 そのような議論を見越してか、ホーキング博士は大爆発で同時に極小ブラックホールが多数、誕生すると言っている。もし、ブラックホールが、光の速度で拡散しながら周りの量子を手当たり次第かき集め凝縮すれば起こり得ない話ではない。凝縮した物質がいかにして出てくるのか?ブラックホールが爆発すれば話は簡単だが、ブラックホール爆発は聞いたことが無いので、何かの拍子に凝縮物質を吐き出し、最後に消滅するかだ。現に、ホーキングはブラックホールが蒸発すると言っている。

 ブラックホールが蒸発するとしているのは、多分、ブラックホールが成長し続けると、宇宙のすべての天体や物質を飲み込んでしまうが、実際はそうなっていないので、物質を吸い込みつつも一部では蒸発するために、プラスマイナスが均衡し、重力が一定以上増えないとしているのかもしれない。彼等の言い分を整理すると、重力の大きさによって、巨大ブラックホールからマイクロブラックホールまでが存在することになる。

 更に、彼等の考えを勝手に拡大させると、爆発直後に多数のマイクロブラックホールを形成し、自分自身も拡散しながら拡散して行く量子を引き寄せ、一部は成長し、一部は消滅する。消滅のプロセスで小片を吐き出し、小片が集まり天体を形成する。成長を続けるブラックホールはこれらの天体を重力で抱え込み、銀河を形成するというわけだ。

 何故、大爆発と共にブラックホールが生じるのか、恐らく彼の得意な数学理論でも証明しようがないが、反論を封じ込める知恵であろう。拡散モデルでは荒唐無稽なブラックホールの同時誕生と凝縮物質(ちり)の放出でもなければ、宇宙のちりと大量のちりが凝縮した天体は生じない。

 これら、私の言う拡散系に対して「循環系」を提唱する。私は、全ての議論を拡散系と循環系に分けている。もともと宇宙と物質は存在していて、ありとあらゆる組み合わせと、爆発と拡散と凝縮を繰り返しているとするものである。つまり、同じような繰り返しがあり、広い意味で循環しているのである。そこには無限のプロセスが有り、単純な拡散とは異なる。

 循環系では、有限の時間を無理に設定するものではなく、あらゆる大きさ、あらゆる組み合わせ、あらゆる運動が起こりえる。そして無限のプロセスを得、極めて、限られた条件下で、タンパク質という非常に高度な物質が誕生した。タンパク質は生命に近い物質である。果たして物質と呼ぶべきだろうか?タンパク質は生命の根源なのだ。

 それでは、タンパク質から何故、生命体が誕生したのか?

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