トレーダーや経済界は明らかに、前原氏を期待していたのだ。彼は、トップセールスで、アメリカやベトナムに飛んでいた。実績を積んだし、若さと行動力、論理的な判断とキレのある決断で経済を浮揚させる可能性が最も高いリーダーと見られていた。数少ない期待の材料だった。
民主党の代表選挙で、1回目の開票が有り、野田氏が102票を取り第2位となったことで、代表に選ばれることが分かった途端、株価はどんどん下がり始めた。野田、前原の票を合わせると、海江田氏の143票を上回っていた。海江田氏は1回目で200票を上回る必要が有った。
8920円あたりに合った日経平均の株価は8850円を割った。決選投票で野田氏が215票を獲得し正式に代表に選ばれ、野田新代表のあいさつが始まった途端、また株価が下がり始めた。(一旦下がって、やや自律反発)
野田代表が首相になった場合、官僚組織を擁護し、官僚の言いなりになることは明らかだ。またもや日本の発展は遅れることになった。日本は救われない。前原氏は大臣に選ばれるだろうから、そこで、どれだけ頑張れるか。