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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

最新の血管情報から分析して老化の60%以上が運動不足と推定する 目標100歳の場合

2016年07月15日 17時56分05秒 | 健康・病気
 トンボのホバリングだとか、ピューマのスピードだとか、タコの様な疑似体生物だとか生物を観察すると驚かされることばかりである。ミクロ単位では我々の細胞の一つ一つも無数の器官が24時間休まず整然と働いており、システムの複雑さは人間の工場をはるかに上回る。

 これら細胞で形成された臓器は専門の細胞の集団と思いがちだが、実はあらゆる臓器や器官で重要な構成要素であり、専門組織と共に重要な働きをなしているのが血管である。

 血管上皮細胞と器官組織細胞とのコラボレーションで、生命維持に必要な機能の一環を担っているのである。また、細胞は筋肉などの活動に応じるため栄養分や酸素の供給を求めて血管を呼び、自分のところまで増設させるのである。

 血管の長さは全部で10万キロメートルとされているが、毛細血管の長さは実に全体の99%を占める。驚く事に、この毛細血管が運動の有無によって増減するというのだ。例えば、足のかかとを浮かす運動の繰り返しを続けると平均で血管が50%増えたという報告が有る。

 運動を中止した場合の体力や器官などの劣化は激しい。元気だったお年寄りが急に亡くなられる例として、怪我などで運動できなくなった場合が多い。運動しないと、血管の壁細胞がはがれてゆき、血管からの漏えいが著しくなり、酸素や栄養分などを運べなくなる。

 是から導き出される結論は、我々の重要な臓器は運動によって毛細血管が増え、維持され、活力を保てるのである。

 一般的にも医学界でも老化については、高齢者になって、体の機能が次第に衰え、衰弱して行くと考えられてきた。その一つの根拠がテロメアである。細胞の分裂回数が決まっており、細胞が活力を失うとするものである。ただし、テロメアの管理も人によって異なり、テロメアで制限されるのは120歳付近とされている。

 一般的には、男が80歳、女で85歳程度の寿命とすると、必ずしもテロメアには制限されない。90歳でも筋肉が増量している例が報告されている。従って、100歳でも元気に生きようとすれば、矢張り適切な運動が若さを保つと言えるだろう。

 
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