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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

DNAが創造した快楽・・・その目的とは

2013年10月15日 12時13分54秒 | 思考空間

 NHKスペシャルで人間の進化がガンをもたらした原因の中に、セックスが出てくる。700万年前、チンパンジーと人間(ホモ・エレクトス)が枝分かれする。エレクトスは二足歩行で手が自由になり、獲物の運搬量が増えたのでオスは住処から数十キロ離れたところまで狩りに行くようになった。病の起源 第一集 がん

 セックスの話だが、チンパンジーのメスは生殖の時期になると生殖器が膨らみ、赤やピンクなる。メスは後ろ向きになって、オスに近づき、赤ピンクに大きくなった生殖器を見せる。そこでオスが背後から交尾する場合も有れば、成立しない場合も有る。チンパンジーのオスの精子はメスの周期に合わせて作られた。

 エレクトスの場合、オスが獲物を獲って帰ってくると、メスはご褒美としてセックスを許すようになる。そこで、チンパンジーのメスに有った生殖器の変化が消滅してしまう。片やオスはいつでも交尾出来るよう要求され、エンドレスで精子が増殖できるようになったという。

 交尾=セックスは快楽となり、一方、ガンはちゃっかり精子の無限に増殖できる機能を手に入れたというのだ。通常の細胞は分裂回数を制限するテロメアが有るのに対して、精子にもガンにもテロメアが存在しない。

 私が注目したのはこの戦略的な進化だ。そもそも、ペニスもヴァギナも、双方がサイズと言い、形と言い、あるいは調整機能と言い、両方の条件がマッチングしないとセックスは成り立たない。

 また、精子が卵子に到達するまでの競争は強い種を残すための優れた方法でもある。(器官は異なるが、脳の皮質形成でも、細胞どうしの競争の原理が採用されている)

 相互関係の進化には昆虫と花の関係も有る。花が蜜を分泌し、ミツバチが蜜を集めに来ては花粉を身体につけて飛び、次の花の蜜を採る時に花粉をめしべにつける。そこで、異なる遺伝子情報を入手できる。昆虫と花との関係は相互に利用しあう進化が進んだ例だ。

 このような戦略を誰が考えているか?それはDNAしかない。しかし、生物関連の学会や専門家の間では、現在でもダーウィンの自然淘汰説が支持されており、戦略的な進化はおろか、獲得形質の遺伝も否定されている。

 私は、10年ぐらい前から「生物にはコアに評価システムが有り、評価システムが経験情報などを基にシミュレーションし、発展性を評価して進化させる」という新しい進化仮説を立て、何故か電気学会に発表してきた。幸い、これを裏付けるような事実が少しづつ明らかになっている。循環論理の評価システム

私はDNAを含む生体の中に評価システムが形成されると考えている。例えば、細胞が破損(怪我など)した時に評価システムが無いと、破損の状況が分からないし、設計図(遺伝子)との比較もできず、完治の判断もできない。体の中の様々なシステムを安全に保つのも評価システムのお蔭だ》

 そもそも、宇宙物理学者の言う、「必要物質が揃えば必然的に生命体が誕生する」ようなものではない。物質から生命に移動させる駆動装置が無ければ、宇宙で最も複雑な生命体は生まれない。実は、複雑な仕掛けは外的要因で壊れやすく、複雑さがさらに複雑になるには特別な仕掛けがいるのだ。

 この駆動装置も物質に形成された 評価システムと考えている。つまり、物質から人間に至る駆動装置として評価システムが有ったとする統一理論が形成される。

 セックスの話に戻るが、人間のオス=男性は女性の裸を見ると性欲を刺激される。取り分け、陰毛はそうだろう。これは明らかに、DNAがそのように設計しているし、先祖が性欲を感じた記録が残っているのだ。性器も場所と言い、形(オスメスで異なる)、サイズと言い、完璧に設計され進化している。

 DNAは人間にセックスの快楽を与え、人類はかつてない人口で溢れることになった。しかし、その増殖は限界に達しようとしている。実は、快楽以前に死や滅亡の恐怖を与えている。この事が高度に進化した人類を悩ませている。

 今後、更に進化した人類が登場するかもしれないがDNAが次に何を目指すかはわからない。

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