朝から青空が見えて良い天候でした、その晴れ間が夕方まで続いてくれました。
今日は、最高気温が結構高かったのではないかと感じました、長袖だと少し汗ばむ感じがしました。
まだ、中学生のころだったと記憶しています。
知人から、天然のウナギをいただいた時のことです、調理するまでの間ウナギは我が家の洗面所へ鎮座していました。
誰だったかは記憶が定かでないのですが、たまたま洗面所へ行った家族がウナギを置いてあることを知らないで見たので、「蛇がいる」と大声を出しました。
養殖のウナギは、大きいと言っても蛇と間違える程大きいことはないと思います。
でも、天然のウナギは主になると、太くて長くて、正しく蛇に感じてしまいます。
図書館から借りてきた本を読んでいて、昔の事を思い出しました。
本は、日経サイエンス2010年8月号です。
特集は「旅するウナギの謎」と題して、ウナギの最新の生活史を掲載してありました。
ご存知の方も多いでしょうが、養殖ウナギと言っても子供(シラスウナギ)は海で捕まえて、養殖場で育てて出荷します。
長年、ウナギはどこで産卵して、どこで孵化しているのか謎でした。
海であることは分かっていたようですが、何せ広い海ですから突き止めるのは大変ですね。
この世界、日本が世界をリードしているそうで、ついに発見したウナギの古里は、マリアナ諸島近くの海山だそうです。
この海山付近で生まれたウナギの子供は、海流に乗って日本を目指します、その間にシラスウナギまで育ってゆきます。
日本(台湾や朝鮮半島を含む)へはるばるとやって来たウナギは、海に留まって育つもの、川を遡って育つものに分かれます。
育つ場所、オスメスの違いにより、再び生まれ故郷へ旅立つ年数は違うそうですが、無事に育てば再びマリアナ諸島近くの海山まで帰って産卵します。
往復する距離は何と6-7000キロ、凄い旅をするものです。
天然のウナギは、恐ろしいほどに油があります。
まともに調理すると、油がすごすぎてひつこいのですが、味の方は天然とは比べ物になりません。
洗面所へ鎮座していたウナギは、調理されてしまって、私たちのお腹に入ってしまいました。
借りてきた本を読んで、もし捕まらなければ、私の生まれ故郷から川を下って、日本海から太平洋へ抜けて、最後はマリアナ諸島近くまで行くはずでした。
そう思うと、少し食べちゃったことに後ろめたさを感じてしまいました。
でも、ウナギは美味しいですね。
今日の写真も、撮影しただけの証拠写真です。