第25回 波の会展 8日(日)まで.私が描いた絵もあります.
ぼくの勝手な特選はこの 宮本駿さんの「奏者と民衆」.
人がいっぱいで,ベースをアルコで弾く人と,キーボードを弾く人はわかるが,あとはどうなっているのかわからない.右下のふたりは奏者か? 民衆か? ... しかし,
(自分の絵も含めて) 小綺麗にまとめた絵の中で,乱暴力を感じさせる希少作 (ちなみに,「乱暴力」は赤瀬川原平の造語らしい).
もう一点,これもいいと思ったのが,あとで目録を見たらやはり同じ作者だった.こちらのタイトルは「旧街」.このように路地と奥の建物との位置関係が曖昧だと,素人対象の絵画教室では叱られそうだが,そんなことはどうでもいいと思わせる乱暴力である.
でも,やや平面を持て余した感 無きにしも非ず.
この絵と比べると,「奏者と民衆」はまったく違うテーマだが,まとまっている.アルファペットが書き散らしてあったり,色使いも賑やかで,いいことか悪いことかわからないが,テクニックを弄しているようでもある.
どちらも50号? 絵の具代が高そう.
宮本さんは個人的には存じ上げない.プロの絵描きさんだったらやばいな.
失礼いたしました.