Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

羊と鋼の森

2016-05-23 08:00:02 | 読書
宮下 奈都,文藝春秋 (2015/9).

高卒でピアノ調律師になった青年の成長物語.羊はピアノのハンマー,鋼は弦のこと.

甘すぎ.大人が読むためには,高校生くらいまで若返る必要がある.ピアノ調律師というかなり特殊な職業を題材にしたのが味噌だろう.科学研究者が主人公だったら,STAP 事件のように職業固有の暗黒面が世間にさらけ出されてしまっているから,このような悪玉不登場小説は難しそう.
場面が北海道というのも,西日本在住者にはロマンチックだ.

ピアノ調律の技術そのものの記述はあまりない...というより,あまり書くとボロが出るので避けている感じ.

...,と,いろいろ書いたけれど,楽しく読みました.

我が家のピアノは年1回調律しているが,調律師さんとピアノの音色について話し合うことはほとんどない.そのくせ,世間話の時間は長いんだけど.

本屋大賞受賞作だが,溜まったポイントで電子書籍としてゲット.本屋さんごめんなさい.お店で見たブックデザイン (装画:牧野千穂, 装丁:大久保明子) は好きですが.
コメント
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