鯨 統一郎,光文社文庫(2016/6).
Amazon HP の内容紹介(「BOOK」データベースより)
「子供を預かった」高村家に突如もたらされた誘拐犯からの凶報。身代金は五千万。父親の謙二は、倒産の危機に瀕する自社の専務や、前妻にも頼むなど金策に奔走。警察も介入し、事態はさらなる混乱の渦に呑み込まれていく。捜査線上に浮かぶ無数の容疑者の中で、人々を翻弄するのは誰だ!?第15回本格ミステリ大賞にもノミネートされた、誘拐ミステリーの新たなる傑作!
どれもこれも前代未聞!! という帯につられて購読.やたらと改行や一行あけが多い文章で,すぐ読めてしまった.
この作家はデビュー作「邪馬台国はどこですか」がベストという印象は変わらないが,この作品は良い方.
以下ネタバラシ.
叙述ミステリである.
それを言われて読んでも面白い名作があるが,これはそれほどでもない.事件の当事者たちは皆承知していて,読者(と探偵)だけがツンボ桟敷というのはおもしろくない.読み返すと突っ込みたくなる箇所がボロボロ出てきそうだが,読み返す気はない.
解説 吉田伸子.
Amazon HP の内容紹介(「BOOK」データベースより)
「子供を預かった」高村家に突如もたらされた誘拐犯からの凶報。身代金は五千万。父親の謙二は、倒産の危機に瀕する自社の専務や、前妻にも頼むなど金策に奔走。警察も介入し、事態はさらなる混乱の渦に呑み込まれていく。捜査線上に浮かぶ無数の容疑者の中で、人々を翻弄するのは誰だ!?第15回本格ミステリ大賞にもノミネートされた、誘拐ミステリーの新たなる傑作!
どれもこれも前代未聞!! という帯につられて購読.やたらと改行や一行あけが多い文章で,すぐ読めてしまった.
この作家はデビュー作「邪馬台国はどこですか」がベストという印象は変わらないが,この作品は良い方.
以下ネタバラシ.
叙述ミステリである.
それを言われて読んでも面白い名作があるが,これはそれほどでもない.事件の当事者たちは皆承知していて,読者(と探偵)だけがツンボ桟敷というのはおもしろくない.読み返すと突っ込みたくなる箇所がボロボロ出てきそうだが,読み返す気はない.
解説 吉田伸子.