鮎川哲也.光文社文庫(2013/12).
展覧会の店番?はいたって暇なので,昔のミステリに浸かった.
図書館で借用.読んだはずなのにほとんど覚えていなかった.
鮎川哲也の記念碑的傑作,1960 年,第十三回日本探偵作家クラブ賞受賞作.
鮎川ミステリは鬼貫警部と丹那刑事が出てこないと面白くない.二人とも際立った容姿・個性があるわけではないのに魅力的なのが不思議.ここでは途中から登場するのがちょっと残念だが,ちゃんと犯人探しのカギを見つける.
昭和のミステリという感じ.終戦・労働争議・新興宗教などの背景が懐かしい.今の作家の書きとばしと異なり,ぎっしり詰まっている感じ.ときどきアリバイ検討用の時刻表が現れるが,じっくり視なくてもストーリーは追えるのが,老視者にはありがたい.
解説 山前譲
展覧会の店番?はいたって暇なので,昔のミステリに浸かった.
図書館で借用.読んだはずなのにほとんど覚えていなかった.
鮎川哲也の記念碑的傑作,1960 年,第十三回日本探偵作家クラブ賞受賞作.
鮎川ミステリは鬼貫警部と丹那刑事が出てこないと面白くない.二人とも際立った容姿・個性があるわけではないのに魅力的なのが不思議.ここでは途中から登場するのがちょっと残念だが,ちゃんと犯人探しのカギを見つける.
昭和のミステリという感じ.終戦・労働争議・新興宗教などの背景が懐かしい.今の作家の書きとばしと異なり,ぎっしり詰まっている感じ.ときどきアリバイ検討用の時刻表が現れるが,じっくり視なくてもストーリーは追えるのが,老視者にはありがたい.
解説 山前譲