定年退職してから十二支を一巡.ときどきはまだレフェリー依頼とか,ワークショップの論文募集とかが舞い込むが,先日 有名学術誌 (よく見りゃそれとよく似た名前の雑誌) のエディターから,レビューの依頼メールが来た.
この雑誌は何だろう.当たるべきは,"Scholarly Open Access" いわゆる
"Beall's List of Predatory Publishers" というサイト,ここには
怪しいオープンアクセス学術誌のブラックリストがあったはず...しかしアクセスしたら,中身は空であった.ちなみに Beall はコロラド大の Jeffrey Beall 氏.perdatory は
weblio によれば,「生物を捕らえて食う、捕食性の、略奪する、略奪を目的とする、(自分の利益・性的目的で)人を食いものにする」という意味がある.
このサイトが閉じられたのは1月中旬らしく,ネットにはその経緯について憶測が飛び交っている.例えば
Why did Beall’s List of potential predatory publishers go dark?
mystery-controversial-list-predatory-publishers-disappears
など.ブラックリストに載せられた側からの圧力が臭う.
とりあえずの目的は,メール元の雑誌について知ることなので,そちらでググったら,
Academia Stack Exchange に同じ疑問を投稿した人がいた.それに対する回答にはやはり Beall's List が登場していた.
XXX Journals was listed as a predatory publisher on the now-defunct Beall's List of Predatory Publishers. Looking at the description, "all disciplines of physics, with a focus on new research" [what research isn't new?] it doesn't seem like this new journal is filling any niche.
Looking at their archives, the journal has published a total of two articles since 2015 (both in 2015). Neither full text appears to be available anywhere. I would run the other way, and quickly.
ところで,言われた通りにレビューを書くとどうなるんだろう.次には掲載料を払え,と来るんだろうか.
依頼されたレビューのテーマは退職後日本の学会の欧文誌 JJAP に書いたこと.先方の情報収集法にも興味がある.