【安倍首相】:不明者をカウント? 「死者42人」食い違いのナゼ
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍首相】:不明者をカウント? 「死者42人」食い違いのナゼ
北海道胆振地方を震源とする大規模地震で、安否不明者の捜索は10日未明まで続けられ、午前2時すぎに厚真町の土砂崩れ現場から新たに心肺停止状態の1人が発見された。行方が分からなかった最後の1人の男性(77)とみられる。
懸命の捜索が行われる中、安倍首相は9日、被災地を訪れ、土砂崩れ・液状化の現場をヘリから見物し、住民の避難所を形だけ視察した。
関係閣僚会議で発言する安倍首相(C)共同通信社
不可解なのは、東京にとんぼ返りして官邸で開いた関係閣僚会議での安倍首相の発言だ。安倍首相は会議で「地震の死者が42人に上った」と明らかにしたのだ。この時点での道側の死者数の発表は39人だった。政府関係者によると、2つの数字が食い違うのは政府が警察の情報などを独自集計しているからだという。
警察は、7日に停電の室内でガソリン式発電機を使用して一酸化中炭素毒で死亡した2人を地震による死者とカウントしたとみられるが、安倍首相が発言した時点ではそれでも1人多い。安倍官邸は、行方不明だった最後の1人を既に死亡したと数えていた可能性もある。
元稿:日刊ゲンダイ 主要ニュース 政治・経済 【政治ニュース】 2018年09月10日 15:25:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。