路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:「どっどど どどうど どどうど どどう 青いくるみも吹きとばせ…

2019-03-13 06:10:28 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【筆洗】:「どっどど どどうど どどうど どどう 青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせ…」。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:「どっどど どどうど どどうど どどう 青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせ…」。

 宮沢賢治の「風の又三郎」。「どっどど どどうど」は風の音。又三郎はそんな風の強い日にやってきた転校生である▼同級生の嘉助は不思議な夢を見る。ガラスのマントとガラスの靴を身に着けた又三郎が風を従え、空を飛ぶ。「いきなり又三郎はひらっとそらへ飛びあがりました。ガラスのマントがギラギラ光りました」▼賢治と同じ岩手出身の若者にはガラスのマントはないけれどやはり風を友に飛ぶのであろう。ノルディックスキー・ジャンプの小林陵侑選手。十日の競技の結果、日本男子初のワールドカップ個人総合優勝を決めた。歴史的快挙である▼歴代優勝者を見れば欧州勢が独占してきた競技である。その牙城を昨シーズンまでは六位がやっとだった若者が見事に崩した。急成長の裏側にある精進と心の強さに拍手を送る▼優勝決定は日本時間で東日本大震災の三月十一日。岩手の被害も大きかった。「これからは岩手県勢が頑張っていくぞという日になれば」とコメントしていた。「どっどど どどうど どどうど どどう 悲しみも吹きとばせ」。そのジャンプに励ましの風の音を聞く▼まだ二十二歳。又三郎はすぐにまた転校したが、小林選手はきっと長い間、われわれに良い風の音を聞かせてくれる。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2019年03月12日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【首相の一日】:3月11日(月)

2019-03-13 06:10:24 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:3月11日(月)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:3月11日(月) 

 【午前】9時25分、官邸。10時54分、石原慎太郎元東京都知事、亀井静香元金融担当相。11時57分、麻生太郎副総理兼財務相、財務省の浅川雅嗣財務官、武内良樹国際局長。

 【午後】2時16分、東京・隼町の国立劇場。42分、政府主催の「東日本大震災8周年追悼式」に参列し式辞、献花。3時40分、官邸。53分、大塚幸寛内閣府賞勲局長。4時58分、国会。5時1分、自民党役員会。37分、同党中央政治大学院の学生らと写真撮影。44分、官邸。57分、同党政務調査会の岸田文雄会長、新藤義孝会長代理、木原誠二副会長。6時35分、公邸。自民党の関口昌一、公明党の石川博崇両参院国対委員長らと会食。菅義偉、野上浩太郎正副官房長官同席。7時57分、全員出る。宿泊。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2019年03月12日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:3・11から8年 「次」はいつ、どこででも

2019-03-13 06:10:21 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【社説①】:3・11から8年 「次」はいつ、どこででも

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:3・11から8年 「次」はいつ、どこででも 

 東日本大震災以上の規模とされる南海トラフ巨大地震。ほかにも大地震予測がいくつも。いつ起きるかは分からない。自分にできる備えは十分にしたい。

 「ここの地面は、海抜七・四メートル。避難場所まで七百メートル」-。こんな看板が、人影まばらな通りのあちこちに掛かる。太平洋を望む三重県南部の尾鷲市。外海に接していることもあって、有史以来、大地震に伴う大津波にたびたび襲われた。近いうちに起きるとされる「南海トラフ巨大地震」でも被害が予想される。

 ◆津波は、逃げるが勝ち

 同市の自宅で、地元の自主防災会会長、山西敏徳さん(86)がしみじみ話す。「『津波は、逃げるが勝ち』です」と。七十五年前、愛知、三重、静岡県などの沿岸部を襲ったマグニチュード(M)7・9の「昭和東南海地震」(震源・熊野灘沖、千二百二十三人犠牲)で発生した津波に巻き込まれた。

 発生は、一九四四(昭和十九)年十二月七日午後一時三十六分。この日時は、被災した市内のお年寄りの大半がスラスラと口にする。当時十一歳、国民学校六年生の山西さんは「体操で騎馬戦の最中だった。縦に横に激しく揺れて、どこからかブルドーザーみたいなごう音が聞こえた」と言う。

 「先生が『裏山に逃げろ!』と叫ぶのを聞き、蛇行する山道ではなくシダをかき分けて真っすぐに登った」。十分後、津波が沿岸部を襲った。政府などの資料には「夕方までに六回。最高十メートル」とある。

 自分は難を逃れた。しかし-。岸壁に近い自宅は流され、両親が犠牲になった。「山の上から自宅は遠かった。逃げなかったのは悲しい」と今も嘆く。東日本大震災の津波映像を見るたび、往時を思い出して胸がつぶれる。

 被災して二十年ほど後、テレビ局のインタビューに「津波は、逃げるが勝ち」と答えた。それが、標語になったという。今も市役所庁舎に横断幕で掲げられ、「揺れてから五分で逃げれば被災者ゼロ」とも書いてある。

 六十五歳以上の人口が四割を超えた尾鷲市。山西さん自身も高齢だが、心身とも丈夫。「私らの記憶を語り継ぐ後継者をつくっていきたい」と地元の小学校などで精力的に地震と津波の講演をする。

 ◆理科から社会へ

 山西さんらが被災した昭和東南海地震の二年後、終戦翌年の四六年十二月に、震源がやや西の紀伊半島沖で、M8・0の昭和南海地震(千三百三十人犠牲)が起きた。西日本の高知、和歌山、徳島の各県などで大きな被害が出た。江戸時代末期の一八五四年には、やはり震源が隣り合う「安政東海地震」など二つの大地震が三十二時間間隔で発生している。

 こうした分析などから、東海-九州で死者三十万人以上と予測される「南海トラフ」は、一度にではなく、東西別々に続けて起きる可能性がある-。これが、政府の中央防災会議の有識者会合が昨年想定した「半割れ」だ。最初に被災しなかった側の住民の一部にも一週間程度の避難を呼び掛ける。

 「南海トラフ」は、三十年以内に70~80%の確率で起きると予測される。もう、「発生する」が前提だ。でも「確度の高い地震予知」ではない。

 「半分ずつ二回」の場合、東西どっちが先か。間隔は二年か、三十二時間か。そもそも、最初の地震はいつ起きるのか-。政府はこうした「予知」を横に置き、「救済」に軸足を移した。有識者会合の主査を務めた名古屋大減災連携研究センターの福和伸夫教授は「理科から社会」の段階に入ったと話す。

 例えば「半割れ」で先に半分が被災したら、反対側の住民は(自分のリスクはあっても)救いに行くのか。福和教授は「正解のない難題」と指摘。国が枠組みやガイドラインを整備しているという。

 「南海トラフ」ほど巨大な想定ではないが、政府はM7程度の「首都直下地震」が今後三十年以内に70%の確率で起きるとしている。首都圏では、東日本大震災でも最大震度6強を観測し、死者・行方不明者六十一人を出した。直下地震での被害想定は「冬の夕方、風速八メートル」だと死者約二万三千人、建物全壊・焼失約六十一万棟-などとなっている。

 ◆首都直下なども

 このほか、政府の地震調査委員会は二月、東北地方の太平洋側でM7クラスの地震の今後三十年の発生確率が上昇したと発表。「東日本大震災後の東北は、依然として注意が必要だ」としている。

 地震学者今村明恒(一八七〇~一九四八)は、「災害予防のこと一日も猶予すべきにあらず」という言葉を残した。「日本では、地震はいつ、どこで起きてもおかしくない」と肝に銘じ、「防災、減災」の意識を高めたいと思う。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年03月11日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:3・11から8年 再生の光、復権の風

2019-03-13 06:10:18 | 【原発事故・東電福島第一・放射能汚染・デプリ・処理水の海洋放出と環境汚染

【社説①】:3・11から8年 再生の光、復権の風

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:3・11から8年 再生の光、復権の風 

 国は福島県を「再生可能エネルギー先駆けの地」と位置付ける。でも、忘れないでほしい。太陽や風の電気には、脱原発の願いがこめられていることを。

 福島県飯舘村は、福島第一原発の三十キロ圏外にもかかわらず、あの日の風向きの影響で放射性物質が降り注ぎ、全村避難を余儀なくされた。おととし三月、避難指示は解除されたが、事故以前、約六千人いた村民は、一割しか戻っていない。

 高原の美しい風景が、都会の人に愛された。「までい」という土地の言葉に象徴される村人の生き方も。「丁寧、心がこもる、つつましさ」という意味だ。

 原発事故は「までい」な暮らしを引き裂いた。

 ◆自信と尊厳を取り戻す

 二〇一四年九月に設立された「飯舘電力」は、「までい」再生の象徴だ。村民出資の地域電力会社である。

 設立の理念は、こうだ。

 <『産業の創造』『村民の自立と再生』『自信と尊厳を取り戻すこと』をめざして飯舘村のあるべき未来を自らの手により造り成すものとする->

 原発事故で不自然に傷つけられたふるさとの尊厳を、村に豊富な自然の力を借りて、取り戻そうというのである。

 現在、出力四九・五キロワットの低電圧太陽光発電所、計四十三基を保有する。年末には五十五基に増設する計画だ。

 当初は、採算性の高い千五百キロワットの大規模発電所(メガソーラー)を造ろうとした。

 ところが設立直後、東北電力送電網が一基五十キロワット以上の高圧電力の受け入れを制限することにしたために、方針を転換せざるを得なかった。

 三年目には、風力発電所を建設しようと考えた。

 やはり東北電力に「接続には送電網の増強が必要で、それには二十億円の“受益者負担”が発生する」と言われ、断念したという。

 「風車が回る風景を、地域再生のシンボルにしたかった…」

 飯舘電力創設者の一人で取締役の千葉訓道さんは、悔しがる。

 送電網が“壁”なのだ。

 送電線を保有する電力大手は、原発の再稼働や、建設中の原発の新規稼働も前提に、太陽光や風力など再生可能エネルギーの接続可能量を決めている。原発がいつ再稼働してもいいように、再エネの受け入れを絞り込み、場所を空けて待っている。「送電線は行列のできるガラガラのソバ屋さん」(安田陽・京都大特任教授)と言われるゆえんである。

 ◆原発いまだ特別待遇

 発電量が多すぎて送電網がパンクしそうになった時にも、国の定めた給電ルールでは、原発は最後に出力を制限される。

 あれから八年。原発はいまだ特別待遇なのである。

 電力自由化の流れの中で、二〇年、電力会社の発電部門と送配電部門が別会社に分けられる。しかし今のままでは一六年にひと足早く分離した東京電力がそうしたように、形式的に分かれただけで、同じ持ち株会社に両者がぶら下がり、「送電支配」を続けるだろう。大手による送電支配がある限り、再エネは伸び悩む。

 先月初め、「東京電力ホールディングス」が出資する「福島送電合同会社」が、経済産業省から送電事業の許可を受けた。「先駆けの地」の先行例として、福島県内でつくった再生エネの電力を、東電が分社化した子会社の「東京電力パワーグリッド」の送電線で、首都圏へ送り込む計画だ。

 大手による実質的な送電支配は変わっていない。

 「発電事業にも大企業の資本が入っており、私たちには、何のメリットもありません」と、千葉さんは突き放す。

 福島県の復興計画は「原子力に依存しない、持続的に発展可能な社会づくり」をうたっている。

 千葉さんは、しみじみ言った。

 「私たちがお日さまや風の力を借りて、こつこつ発電を続けていけば、いつかきっと原発のいらない社会ができるはず-」

 ◆再エネ優先の送電網を

 最悪の公害に引き裂かれたミナマタが、日本の「環境首都」をめざして再生を果たしたように、脱原発依存は、最悪の事故に見舞われたフクシマ再生の基本であり、風力や太陽光発電は、文字通り再生のシンボル、そして原動力、すなわちエネルギーではないのだろうか。脱原発こそ、福島復興や飯舘復権の原点なのだ。

 原発優先の国の姿勢は、福島再生と矛盾する。

 例えば飯舘電力などに、地域再生の活力を思う存分注ぎ込んでもらうべく、再エネ最優先の電力網を全国に張り巡らせる-。

 今「先駆け」として、やるべきことだ。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年03月10日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は。各自で判断下さい。

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【社説①】:3・11から8年 100ミリシーベルトを神話にするな

2019-03-13 06:10:15 | 【原発事故・東電福島第一・放射能汚染・デプリ・処理水の海洋放出と環境汚染

【社説①】:3・11から8年 100ミリシーベルトを神話にするな

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:3・11から8年 100ミリシーベルトを神話にするな 

 福島第一原発事故を招いたのは、安全神話に依存した結果だった。今また、一〇〇ミリシーベルトという新たな神話が原子力ムラを徘徊(はいかい)しているようだ。

 原発事故の影響についてよくいわれる言葉がある。

 「一〇〇ミリシーベルト以上被ばくした住民はいない。一〇〇ミリシーベルト未満なら放射線の影響は考えにくい」

 だが、その説明が揺らいでいる。

 1号機が爆発した二〇一一年三月十二日午後三時半すぎ。福島県双葉町で十一歳の少女が友だちと屋外で遊んでいた。放射線医学総合研究所が少女の被ばく線量を一〇〇ミリシーベルト程度と推計していた。本紙が今年一月に報じた。

 ◆避難開始は早く

 旧ソ連のチェルノブイリ事故では未成年者の甲状腺がんが多発した。原因は主に放射性ヨウ素131だが、半減期が八日と短い。国が行った調査は一一年三月下旬で、対象は三十キロ圏外にいた十五歳以下の千八十人。避難が遅れた人の存在は無視された。旧ソ連はチェルノブイリ原発事故で数十万人を調べたという。

 実測だけではない。被ばく線量の推定も難しかった。東大や国立環境研究所などの研究チームが福島県などに設置された浮遊粒子状物質(SPM)計に使われていたテープ濾紙(ろし)を百一カ所から集め、精緻な方法でヨウ素131の挙動を調べることに成功し、発表した。

 研究では同県内全市町村と、十八通りの避難ルートについて、一歳児の被ばく線量を推定した。呼吸だけで、食事や飲料水による摂取は含まれていない。爆発が起きた十二日に双葉町の屋外にいて、同日夜、避難を始めたケースは、最大八六ミリシーベルトだった。避難開始時間や避難ルートによって被ばく線量は変わるが、少女や友だちが大量被ばくした可能性は高い。

 双葉町は国や東京電力からの情報がなく、避難が遅れた。井戸川克隆町長(当時)は町民の避難を進めている最中に爆発が起きたと本紙に語っていた。一〇〇ミリシーベルト以上の被ばくをした住民がいるかもしれない、と考えるべきである。

 ◆少量でもリスク

 健康への影響はどうだろうか。

 米国立がん研究所は一昨年、小児甲状腺がんに関しては被ばく線量が一〇〇ミリシーベルト以下でもリスクがある、という論文を出した。五〇ミリシーベルトの被ばくでは、被ばくしていない人に比べるとリスクが一・五倍になる。

 医療被ばくは近年、世界的な関心事である。被ばくのマイナスより早期発見など、医療上のプラスの方が大きいとして制限は設けられていない。

 厚生労働省は一昨年、「医療放射線の適正管理に関する検討会」を設置した。海外の研究を基に(1)被ばくの影響は年齢によって多少、差があるが、相対的リスクは二十歳未満が高い(2)皮膚がん、乳がん、脳腫瘍、甲状腺がんは影響が強い-という。

 医療機器による被ばく量は結構、大きい。コンピューター断層撮影(CT)検査は一回で一〇ミリシーベルト程度被ばくする。低線量でもがんになるリスクがあることを前提に議論している。

 原子力規制委員会は昨年十月、原発事故後一週間の被ばく線量の目安を決めた。自治体が作る住民の避難計画に生かすためだが、その数値は一〇〇ミリシーベルトだった。

 更田豊志委員長は記者会見で「福島の事故で多くの人命が損なわれたのは、十分に計画されていなかった避難を強行した」からとして「高齢な方であれば、無理な移動の方が数百ミリシーベルトの被ばくより危険です」と語っている。

 たとえ高齢者や入院患者には避難よりも屋内退避の方が良くてもスタッフはどうなのか。病院を支えるのは医師、看護師だけではない。福島では派遣会社がスタッフの派遣をやめ、調理や清掃に苦労した病院もあった。

 東大などの研究では、事故後、原発立地自治体の大熊町や双葉町に滞在し続ければ、最大一〇〇〇ミリシーベルトを超える被ばくをしていた。屋内退避で防ぐのは難しい。今回の目安は、規制委と医学界との間には認識のズレがあるのではないか、と疑わざるをえない。

 ◆適正管理はない

 厚労省が検討しているのは、適正管理。つまり、メリット、良いこととデメリット、悪いことの比較だ。

 立地自治体や周辺自治体の住民にとって、再稼働後、事故で被ばくするリスクに見合うメリットはあるのだろうか。メリットがなければ、受容できる被ばく量などはないはずだ。一〇〇ミリシーベルトの目安は、原子力ムラにとって都合がよいだけではないか。そうなら、原発が人と共存できないことを端的に示しているのだろう。 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年03月09日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は。各自で判断下さい。

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【筆洗】:<身の毛まで津波の記憶冬深し>は宮城県多賀城市在住の俳人高野ムツオさん。

2019-03-13 06:10:12 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【筆洗】:<身の毛まで津波の記憶冬深し>は宮城県多賀城市在住の俳人高野ムツオさん。

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:<身の毛まで津波の記憶冬深し>は宮城県多賀城市在住の俳人高野ムツオさん。

 東日本大震災が起きた日はビルの地下で食事中だったそうだ。ビルから逃れ、津波の被害を目の当たりにした。横倒しになった数限りない車。震災忌が今年もめぐってきた▼<身の毛>にまで刻まれた震災の記憶。冒頭の句は震災一年後の二〇一二年の句だが、それは一九年の今でもまざまざとよみがえってくる恐怖の記憶だろう▼あの日の記憶はもちろん被災地と、他の場所では大きく異なる。被災者には<身の毛まで>の恐怖が忘れようとしても忘れられない。あの日以降、「時間が止まったまま」という声を被災地では今なお聞く。喪失感。悲しみ。前に進みたくとも進めないいらだちもあるだろう▼「時というのは、人によってそれぞれの速さで進むのだよ」。シェークスピア「お気に召すまま」のせりふが浮かんでくる。復興は進んだかもしれぬ。が、被災地の心の時間はなかなか進んでいないのだろう▼被災地以外での時間はどうか。残念ながら、忘却に向かって足早に過ぎている気がする。平成に起きた悲劇は平成が終わることで区切りをつけてしまい、もっと早く進むかもしれぬ▼被災地より早く進む時間は震災の記憶を弱め、被災者の現在の痛みへの感覚を鈍らせることになっていないか。八年がたった。被災地と同じ時計を使いたい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2019年03月11日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【私設・論説室から】:ピアノの音、溶かした心

2019-03-13 06:10:08 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【私設・論説室から】:ピアノの音、溶かした心

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【私設・論説室から】:ピアノの音、溶かした心 

 子どものころ、泣くのはつらい時だった。叱られ、駄々をこね、周りを困らせただろう。大人になってみると、涙はうれしい時に出る。ピアニスト西村由紀江さんの話を聞きながら、そんなことを考えた。

 家庭に眠るピアノを東北の被災地に贈る活動「スマイルピアノ」の呼び掛け人だ。寄付の申し出は三百台以上。しかし、届けるのは時間がかかった。被災者がなくしたのはピアノだけではないから。

 岩手県陸前高田市の少女は家を失い、仮設住宅にいた。希望はヘッドホンで静かに演奏できる電子ピアノ。「大事にします」。今では夢を叶(かな)え、保育士になった。

 宮城県登米市の女性は、夫と両親を津波に奪われ、遺体が見つからない。あの日、責任感の強い夫は職場に残ったという。「眠れない日が続きました」。流されたピアノは、穏やかな日常の象徴だった。

 この八年で西村さんは五十七台を届けた。即席の演奏会が始まると、聴く人の目に涙が浮かび、嗚咽(おえつ)が漏れる。後悔だろうか。自責の念か。いや、悲しみだけではないはずだ。

 美しい調べ。夢中で奏でる子どもたち-。私たちは生き残った者として、再びピアノを弾こうとする人々の命の尊さに打たれる。「音が、張り詰めた心を溶かすんですね」。こう語る西村さんは、人間と家族の再生に立ち会ったのだと想像する。 (臼井康兆)

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【私設・論説室から】  2019年03月11日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【首相の一日】:3月10日(日)

2019-03-13 06:10:05 | 【政策・閣議決定・予算・地方創生・能動的サイバー防御・優生訴訟・公権力の暴力】

【首相の一日】:3月10日(日)

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【首相の一日】:3月10日(日) 

 【午前】来客なく、東京・富ケ谷の私邸で過ごす。

 【午後】2時57分、東京・渋谷の美容室「HAIR GUEST」。散髪。5時12分、東京・北の丸公園の日本武道館。昭恵夫人と共にシンガー・ソングライター松任谷由実さんのコンサートを鑑賞。9時14分、私邸。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・首相の一日】  2019年03月11日  06:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【山形県】:自称プロスノーボーダーが営業中止の施設侵入し逮捕

2019-03-13 01:26:30 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【山形県】:自称プロスノーボーダーが営業中止の施設侵入し逮捕

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【山形県】:自称プロスノーボーダーが営業中止の施設侵入し逮捕 

 山形県警米沢署は12日、営業を中止したリゾート施設の建物に侵入したとして、建造物侵入の疑いで、いずれも住所不定の自称プロスノーボーダー高橋龍正(25)、無職玉村隆(22)の両容疑者を逮捕した。

 逮捕容疑は共謀し、正当な理由がないのに12日に山形県川西町にある営業中止中のリゾート施設「サンマリーナ玉庭」の建物内に侵入した疑い。

 同署によると、付近の住民から「見慣れない車がある」と署に通報があり、駆け付けた同署員が周辺を捜索し、2人を発見した。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・犯罪・疑惑】  2019年03月13日  01:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:大阪ダブル選へ 住民を無視した奇策だ

2019-03-13 00:25:10 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【社説②】:大阪ダブル選へ 住民を無視した奇策だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:大阪ダブル選へ 住民を無視した奇策だ 

 松井一郎大阪府知事(大阪維新の会代表)と吉村洋文大阪市長(同政調会長)が辞職願をそれぞれ府市両議会議長に提出した。

 4月の統一地方選で知事選と市長選のダブル選を行い、松井氏は市長選、吉村氏が知事選に入れ替わって立候補する。

 維新の看板政策である「大阪都構想」の議論が行き詰まり、それを打開するのが狙いという。

 両氏は3年前のダブル選で当選した。その時に有権者から負託を受けた重みをどう考えるのか。

 政治的な思惑だけで、任期途中に、経験のない互いのポストを交換する手法は、自らの職責を軽んじているばかりか、住民を置き去りにした奇策と言うほかない。

 7日に開かれた都構想の制度案を巡る府と市の法定協議会で、構想の是非を問う住民投票の日程案が否決された。公明党の同意を得られなかったためだ。

 ダブル選はこの対抗措置で、選挙で事態の打開を図るやり方は維新のいつもの手段と言える。

 かつて維新を率いた橋下徹氏が知事から市長にくら替えしてダブル選に打って出て勝利した。その後、任期途中で市長を辞職して出直し選挙で再選した。

 首長と議会が対立し、選挙で住民に信を問うことはあり得る。

 だからといって、政策が行き詰まるたびに選挙を繰り返すのでは、選挙を乱用していると批判されても仕方あるまい。

 今回はさらに知事と市長の入れ替えまで画策する。

 単純な出直し選挙の場合、当選しても半年後に任期満了に伴う選挙を行う必要があるが、入れ替わって新しいポストに就けば4年間の任期を得られる。

 短期間に2度の選挙を行わずに済み、多額の経費がかかるとの批判をかわせると判断したようだ。

 しかし、広域行政を担う府と、住民の暮らしに近いサービスを提供する市の役割は異なる。任期を確保するために、その役割を無視して役職を交換するのは、ご都合主義でしかない。

 首長選は単一の課題を争点とする住民投票と違い、福祉や経済など幅広いテーマを議論する場である。たとえ両氏が当選しても、有権者が都構想について白紙委任したことにはならないだろう。

 そもそも、構想は2015年の住民投票でいったん否決されている。改めて実現を目指すなら、制度の必要性を一層丁寧に説明し、議会や有権者の理解を得るための努力を尽くすのが筋だ。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2019年03月09日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。  

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【夏の参院選】:立憲民主党がフリーアナ安田真理氏擁立、兵庫選挙区

2019-03-13 00:24:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【夏の参院選】:立憲民主党がフリーアナ安田真理氏擁立、兵庫選挙区

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【夏の参院選】:立憲民主党がフリーアナ安田真理氏擁立、兵庫選挙区 

 立憲民主党は12日の常任幹事会で、夏の参院選兵庫選挙区(改選数3)の公認候補として、フリーアナウンサーで新人の安田真理氏(40)の擁立を決めた。

 同選挙区は日本維新の会が現職、自民、公明、共産の3党はそれぞれ新人の擁立を決定しており、5人が争う混戦の様相となっている。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・選挙・夏の参院選】  2019年03月12日  21:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民党】:谷垣氏へ参院選出馬要請か「政界戻って」森山氏国対委員長

2019-03-13 00:24:40 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【自民党】:谷垣氏へ参院選出馬要請か「政界戻って」森山氏国対委員長

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:谷垣氏へ参院選出馬要請か「政界戻って」森山氏国対委員長 

 自民党の森山裕国対委員長は12日の記者会見で、自転車事故による頸髄(けいずい)損傷で衆院議員を引退した谷垣禎一前幹事長の参院選立候補に期待を表明した。吉田博美参院幹事長も会見で同様の考えを示した。二階俊博幹事長は13日に谷垣氏と会談する予定で、参院選比例代表への出馬を要請するとの見方もある。

 森山氏は「できることならば政界に戻ってほしい。党員の中にも、同じ思いを持っている人は多いのではないか」と述べた。吉田氏は谷垣氏の温厚な人柄や、政策に精通している点を挙げ「良識の府の参院で頑張ってほしい気持ちが強い」と語った。

 谷垣氏は2月の党大会に車いすで登壇してスピーチした。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・自民党】  2019年03月12日  20:49:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【自民党】:二階幹事長、首相4選「あり得る」党則の再改正も

2019-03-13 00:24:30 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【自民党】:二階幹事長、首相4選「あり得る」党則の再改正も

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【自民党】:二階幹事長、首相4選「あり得る」党則の再改正も 

 自民党の二階俊博幹事長は12日の会見で、安倍晋三首相の党総裁4選論について「党内外や海外からの支援もある。この状況では十分あり得る」と述べた。

二階幹事長、首相4選「あり得る」党則の再改正も

   自民党の二階俊博幹事長(2018年6月26日撮影)

 現在党則で認められている任期は「連続3期9年」までとなっているが、「余人をもって代え難いときは、何ら問題はない」と、踏み込んだ。仮に4選を認める場合、党則の改正も必要。従来の「連続2期6年」を、17年に現在の「3期9年」へ延長し党則を改正したのも、また二階氏だった。

 二階氏の前のめりな発言には、首相の求心力を維持するためとの見方や、夏の参院選後の自身の幹事長続投を見据えた戦略など、さまざまな臆測が出ている。

 ※自民党に、国民に圧制を強いる安倍首相しか、後継者がいないのあればもう一度、与党から野党に戻って、国民目線の政党に変革すべきではないか? 

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・政局・自民党】  2019年03月12日  19:28:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ゴーン被告】:「窮屈」保釈生活厳し…自宅に監視カメラ

2019-03-13 00:20:50 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【ゴーン被告】:「窮屈」保釈生活厳し…自宅に監視カメラ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ゴーン被告】:「窮屈」保釈生活厳し…自宅に監視カメラ 

 会社法違反(特別背任)などで起訴された、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が12日、東京都内にある弁護団の弘中惇一郎弁護士(73)の事務所を訪問し、6日の保釈後、初めて弁護団会議に出席した。同日、日産とフランス自動車大手ルノー、三菱自動車の3社が連合強化を目指す新たな意思決定機関「アライアンスオペレーティングボード」の設立を発表したが、同被告は「日産は大丈夫か? リーダーシップが必要なので心配だ」と注文を付けたという。

   ◇   ◇   ◇

 弁護団会議後、取材に応じた弘中弁護士は、ゴーン被告の印象的な言葉について聞かれ、同被告が「日産がこのままで大丈夫か」と不安を訴えたと明かした。

ゴーン被告「窮屈」保釈生活厳し…自宅に監視カメラ

    都内で取材に応じる弘中惇一郎弁護士(撮影・村上幸将)

 ゴーン被告は、3社による新機関発表と同時間帯の午後4時半に事務所を後にしたため会見の映像は見ていないというが、黙っていられなかったようだ。「日産を支えていくには、それなりのリーダーシップが必要なので、その点が心配だ」と具体的に指摘したという。

ゴーン被告「窮屈」保釈生活厳し…自宅に監視カメラ

  弁護士事務所を出るカルロス・ゴーン被告(共同)

 新機関の議長に就任するルノーのジャンドミニク・スナール会長含め、ゴーン被告は現有の人材に納得できないようだ。弘中氏は「リーダーシップのある人材がいないという意味か」と聞かれ「そういうことなんでしょう」と語った。日産が作る調査報告書についても「多分、非常に細かい小さな問題ばかり」と意に介さなかったという。

 ゴーン被告は、この日の日産取締役会の出席を東京地裁から許可されなかった。それでも「逃げ隠れせずに取締役会に行って、きちんと説明したいという姿勢を示した。伝わったから、それはそれで良かったのではないか」とサバサバした態度だったという。

 会見については「やる以上は考えて、きちんと自分でどういうことを言うか決めてから出たい。少し時間を下さい」と慎重な姿勢を示したといい、来週以降にずれ込む見通しだ。

 また、自宅に監視カメラがつくなど厳しい保釈条件がついた現在の生活に「非常に窮屈だ。もう少し弾力的にして欲しい」と漏らしたという。弁護団は、公判前整理が進めば保釈条件は合理的に変えられていくと説明したという。【村上幸将】

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・犯罪・疑惑】  2019年03月12日  22:37:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【ゴーン被告】:日産心配「リーダーシップが必要だ」

2019-03-13 00:20:40 | 【事件・未解決事件・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・旧統一教会を巡る事件他】

【ゴーン被告】:日産心配「リーダーシップが必要だ」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ゴーン被告】:日産心配「リーダーシップが必要だ」 

 会社法違反(特別背任)などで起訴された、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)が12日、東京都内にある弁護団の弘中惇一郎弁護士(73)の事務所を訪問し、6日の保釈後、初めて弁護団会議に出席した。

 同日、日産とルノー、三菱自動車が3社連合強化を目指す「アライアンスオペレーティングボード」の設立を発表したが、同被告は「日産は大丈夫か? リーダーシップが必要なので心配だ」と注文を付けたという。

   ◇   ◇   ◇

 弁護団会議後、取材に応じた弘中弁護士は、ゴーン被告の印象的な言葉について聞かれると、同被告が「日産が、このままで大丈夫か?」と不安を訴えたと明かした。

ゴーン被告は日産心配「リーダーシップが必要だ」

  都内で取材に応じる弘中惇一郎弁護士(撮影・村上幸将)

 ゴーン被告はこの日、日産とルノー、三菱自動車が新体制を発表した会見と同時間帯の午後4時半に事務所を後にしたという。会見の映像などは見ていないもようだが、黙っていられなかったようだ。不安なポイントについては「日産を支えていくには、それなりのリーダーシップが必要なので、その点が心配だ」と指摘したという。

 新体制における議長にルノーのジャンドミニク・スナール会長が就任することも発表されたが、ゴーン被告は現有の人材に納得していないようだ。弘中弁護士は「リーダーシップのある人材がいないという意味か?」との質問に「端的に言えば、そういうことなんでしょうね」と語った。日産が作っている調査報告書についても会議の議題になったが「多分、非常に細かい小さな問題ばかりだ」と意に介さなかったという。

 この日の取締役会の出席は、東京地裁から許可されなかった。米国の代理人を通じ失望のコメントを出したゴーン被告だが「逃げ隠れせずに取締役会に行って、きちんと説明したいという姿勢を示した。伝わったから、それはそれで良かったのではないか」とサバサバした態度だったという。

 一方、会見については「やる以上は考えて、きちんと自分でどういうことを言うか決めてから出たい。少し時間を下さい」と慎重な姿勢を示したといい、来週以降にずれ込んだ。【村上幸将】

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事件・犯罪・疑惑】  2019年03月12日  21:07:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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