路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【HUNTER】:ゆがむ鹿児島・三反園県政(下) 巨大公共事業にチラつく元議員秘書の影

2019-03-27 08:55:10 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER】:ゆがむ鹿児島・三反園県政(下) 巨大公共事業にチラつく元議員秘書の影

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:ゆがむ鹿児島・三反園県政(下) 巨大公共事業にチラつく元議員秘書の影 

 鹿児島中央駅西口に計画される総合体育館と複合商業施設「ドルフィンポート」周辺の再開発構想に、醜悪な利権の匂いを嗅ぎ取っている鹿児島県の関係者は少なくない。
 伊藤祐一郎前知事時代は、ドルフィンポート跡地横に総合体育館(スーパーアリーナ)を整備するという計画だったが、300億円という巨額な事業費に批判が集まり白紙撤回に追い込まれた。それが、県政刷新を掲げて初当選した三反園訓知事のもと、体育館整備と港湾地区の開発を別にするという、伊藤県政時代を上回る規模で復活したからだ。土建屋県政の実態について、さらに検証を進める。(写真は鹿児島県庁)

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 ■疑問だらけの本港区エリア開発構想
 鹿児島県は2017年、ドルフィンポートを含む鹿児島港本港区エリアのグランドデザインを描くため、プロポーザルで選んだ民間のコンサル業者に「鹿児島港本港区エリアまちづくり検討事業」の調査支援業務を委託した。将来、本港エリア一帯約30ヘクタールを観光の目玉スポットとして整備する方針だ。

 業務委託の契約金額は約900万円。対象地について現状分析し、調査結果をもとにエリアごとの活用方法や施設配置について複数の案を示すよう求める内容となっている。その成果物として昨年2月に県に納められたのが「平成29年度 鹿児島港本港まちづくり検討事業 調査報告」。今年度中に策定されることになっているグランドデザインの基礎資料となるこの報告書は、開発検討区域を本港区エリア全体とする「ケースA」、エリア全体から民間事業者による活用提案の少なかった南ふ頭を除外した「ケースB」、“ドルフィンポート敷地+ウォーターフロントパーク”と北ふ頭を中心にしつつ、両地区の連携性を確保するために桜島フェリーターミナル背後を活用する「ケースC」の3つに分け、それぞれの開発イメージを示している(下の図参照)。

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 最終的には、開発規模が最も大きい「ケースA」になるものとみられているが、具体的に何をどう整備するのかは未定。官・民の事業比率についても、関係団体間との話し合いすら持たれておらず、事業費についての試算ができない状況だ。昨年11月、同報告を基にしたグランドデザインの「案」が示されたが、予算がどこまで膨れ上がるのか分からない。

 事業の全容がみえない状況だが、コンサルの報告書には、県として対象エリアに整備したいのが「商業施設」であることを強く印象付ける記載がある(下参照。赤い囲みはHUNTER編集部)。本港区エリアに導入すべき機能とされているのは、主として物販、飲食。伊藤知事時代に想定された体育館(アリーナ)はもちろん、サッカー場なども含まれていない。

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 ■利権に歪む三反園県政
 三反園知事は、一体何がやりたいのか――。ある県の関係者は、三反園氏が狙っているのが「本港区エリアへのアウトレットモール誘致」とした上で、こう解説する。
「知事選で三反園が掲げたのは、“アウトレットモール誘致とドーム球場の建設”だった。当初、アウトレットモールは霧島市周辺に誘致する考えだったが、親密だった霧島市長が落選したため、その必要がなくなった。アウトレットモールを誘致するなら本港区エリアしかない。すると、本港区に他の大規模施設を整備することはできないから、アリーナは鹿児島中央駅西口。利権の種を増やして、がっぽり稼ごうという魂胆だ」

 2005年にオープンしたドルフィンポートの運営主体は、地場の老舗百貨店山形屋などが共同出資した「鹿児島ウォーターフロント株式会社」。土地は県有地で、約15年の期限付定期借地となっているため来年には契約が満了する。ドルフィンポートを含む本港区エリアの整備を進める時期にきているのは確かだが、商業施設の次に商業施設の再整備ではあまりに芸がなさすぎる。

 県が描くグランドデザインの前提となるのは、述べてきた通り「鹿児島港本港区エリアまちづくり検討事業」の調査報告書。コンサル業者を選ぶプロポーザルは、県が選んだ12の業者だけで競わせるという、怪しい方法によるものだった。つまり、「はじめに商業施設ありき」が県の方針。鹿児島市や経済界との協議を無視して、三反園訓と側近だけの思惑が優先される歪んだ県政の姿といえるだろう。

 「鹿児島県の利権を握る人物」として大手ゼネコンをはじめとする建設関係者から頻繁に聞こえてくるのは、参議院議員の元秘書で東京都内に本社を置く不動産コンサルタント会社の代表B氏の名前。三反園氏の後援会活動や選挙戦全般の仕切りを行っていた人物だが、鹿児島市内に事務所を構え、利権に群がる業者をそこに呼びつけているのだという。「ドルフィンポートも体育館もBの利権」(県議会関係者)という話が、真実味を増す状況となってきた。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2019年02月06日  09:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 
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【HUNTER】:ゆがむ鹿児島・三反園県政(上) 中央駅西口体育館構想への疑問

2019-03-27 08:55:00 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【HUNTER】:ゆがむ鹿児島・三反園県政(上) 中央駅西口体育館構想への疑問

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER】:ゆがむ鹿児島・三反園県政(上) 中央駅西口体育館構想への疑問 

 昨年、明治維新から150年という節目に、大河ドラマ「西郷どん」で沸いた鹿児島県。私欲とは無縁で時代を駆け抜けた西郷隆盛と周辺人物たちの生き様に注目が集まったが、現代の薩摩隼人は真逆の人間ばかり。最高権力者である県知事とその側近が、無理やり巨大な公共事業を創出し、自らの利権にしようとする動きを見せている。
 代表例が、鹿児島中央駅西口に計画される総合体育館と複合商業施設「ドルフィンポート」周辺の再開発。歪む鹿児島県政の実態を検証する。(写真は、三反園訓鹿児島県知事)

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 ■土建屋県政
 鹿児島では絶対的な存在と思われていた伊藤祐一郎氏が知事選で敗れるきっかけとなったのが、2013年10月から始まったに知事への解職請求(リコール)運動。リコールの理由の一つとして挙げられたのが鹿児島市本港新町にある複合商業施設「ドルフィンポート」を壊し、跡地に総合体育館(スーパーアリーナ)を整備するという構想だった。唐突な計画表明だったことに加え、鹿児島―上海間の航空路線維持のために2億円近い公費を使った職員研修を計画していることも明らかとなり、県民の猛反発を受けた。

 当時の総合体育館構想は、人気の商業施設ドルフィンポートを壊して必要性が乏しい体育施設を整備するという非常識なもの。300億円ともいわれた事業費の巨大さにも批判が集中した。上意下達の伊藤県政に県民の厳しい視線が注がれるようになったところに登場したのが、テレビのコメンテーターとして顔が知られていた三反園訓。2016年の知事選では、川内原発の即時停止と県政刷新を掲げて戦い、伊藤氏を破る。
 
 その三反園が打ち出したのが、新たな総合体育館(アリーナ)構想とドルフィンポート周辺地区の再開発。伊藤知事時代に一つの事業だったものを、わざわざ二つに分けて規模を膨らませ、巨額な税金を投入するのだという。三反園が主張した「県政刷新」とは、伊藤知事時代をはるかに超える土建屋県政の実現だったということだ。県内には、サッカー場や野球場の建設計画もあるのだが、本稿では総合体育館とドルフィンポート周辺地区の整備計画について検証する。

 ■鹿児島中央駅西口に「総合体育館」
 まず、総合体育館の計画から確認してみよう。県への情報公開請求で入手した資料によれば、建設予定地は鹿児島中央駅の西口。下の図にあるように、県工業試験場跡地(1万㎡)と日本郵便の所有地(約6,000㎡)を合わせた約1万6,000㎡の土地に、総合体育館を整備する計画だ。

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 約4,000万円の予算を計上し、民間のコンサル業者などに3件の業務委託を発注して調査を始めているが(下の表参照)、“なぜ鹿児島中央駅の西口なのか”という疑問に答える資料は1枚もない。まさに唐突に、西口での体育館構想が浮上した形だ。

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 ■交通量調査はたった1日
 「西口ありき」で始まった計画だけに、無理が目立つ。鹿児島中央駅周辺で一番の問題となるのは交通混雑。現在でも駅周辺は車が混み合っており、解決策さえないのが実情だ。比較的車の出入りが少ない西口といえども、一時的に多数の人が集まる体育館が建設されれば、より大変な事態になるのは目に見えている。どのような調査を行ったのか県の担当課に確認したところ、建設コンサルが調査したのは1日だけ。満足な交通量調査も行っていないのに、『問題はない』と判断していた。開いた口が塞がらない。

 そもそも、鹿児島中央駅の西口に体育館を整備するという計画は、三反園知事とその周辺が言い出したもので、鹿児島市や経済界などとの十分な話し合いを経たものではない。地元事情通によれば「鹿児島市や経済界は西口の体育館構想に反対」。県の構想に賛成しているのは、利権にありつけそうな一部の県議会議員だけだという。一体なぜ、こうしたバカげた計画に予算がついたのか――。取材していくと、三反園県政の歪んだ実態が浮き彫りとなる。
                                                        (以下、次稿)

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・社会 【社会ニュース】  2019年02月05日  09:20:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

 
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